
校内支援教室という言葉を、
学校から初めて聞く保護者も多いかもしれません。
教室に入りづらくなった子どもに対して、
学校の中で過ごせる場所として提案されることがあります。
しかし、
・校内支援教室とはどんな場所なのか
・別室登校とはどう違うのか
・利用した方がいいのか
と迷う保護者も少なくありません。
校内支援教室は、
子どもが学校とのつながりを保ちながら過ごす
学校内の支援の一つです。
一方で、
すべての子どもに合うとは限りません。
この記事では、
・校内支援教室の役割
・メリットと注意点
・利用前に確認したいポイント
を整理しながら、
子どもに合う学びの環境を考える視点を紹介します。
横浜で不登校や行き渋りの対応を考えている保護者にも
参考になる内容です。
校内支援教室とは?|別室登校との違い・学校内の不登校支援の仕組み
子どもが学校に行きづらくなったとき、学校から
「校内支援教室を利用してみませんか」
と提案されることがあります。
初めて聞く言葉に、保護者の方は戸惑うことも多いでしょう。
・校内支援教室とはどんな場所なのか
・別室登校と同じなのか
・通わせたほうがいいのか
こうした疑問を持つ方も少なくありません。
校内支援教室は、
学校の中にあるもう一つの学びの場です。
教室での集団生活が難しくなった子どもが、
学校とのつながりを保ちながら過ごす場所として
多くの学校で整備が進められています。
近年、不登校の児童生徒数は増加しており、
学校の中でどのように子どもを支えるかは
大きな課題となっています。
文部科学省の調査では、
小中学校の不登校児童生徒数は30万人を超える水準となっています。
参考
文部科学省
児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題
https://www.mext.go.jp/content/20231004-mxt_jidou02-100002753_1.pdf
こうした背景の中で、
学校内の支援体制として広がっているのが
校内支援教室です。
ここではまず、
校内支援教室とは何か、
そして別室登校との違いについて整理します。
校内支援教室とは何か
校内支援教室とは、
学校の中に設けられた少人数の支援スペースです。
教室での生活が難しい子どもが
・安心して過ごす
・学習を進める
・学校とのつながりを保つ
ことを目的に設置されています。
学校によって呼び方は異なり、
・校内支援教室
・校内フリースクール
・サポートルーム
・学習支援室
などさまざまな名称が使われています。
しかし基本的な役割は共通しています。
それは、
教室とは違う環境で学校生活を続けることです。
多くの場合、
・少人数
・静かな環境
・個別対応
といった形で運営されています。
子どもは教室には入らず、
校内支援教室で過ごしながら、
・プリント学習
・個別課題
・読書
・教員との対話
などを行うことが多いです。
このように、
校内支援教室は
「学校に来ることはできるが、教室には入りづらい」
という状態の子どもを支える場所として
設けられています。
別室登校との違い
校内支援教室は、
別室登校と同じ意味で使われることもあります。
実際、学校現場では
・別室登校
・校内支援教室
・支援ルーム
といった言葉が
ほぼ同じ意味で使われているケースもあります。
ただし、
教育政策の文脈では少し違いがあります。
「別室登校」は
教室ではない場所で過ごす状態を指す言葉です。
一方で、校内支援教室は
そのための場所や仕組みを指します。
つまり、
別室登校=状態
校内支援教室=環境
という関係になります。
ただし学校によっては、
単に空き教室を使っているだけのこともあれば、
専任の教員がついて支援体制が整えられていることもあります。
そのため、
校内支援教室の質は学校によって大きく違う
という点は
保護者が知っておきたいポイントです。
なぜ今、校内支援教室が増えているのか
校内支援教室が広がっている背景には、
不登校支援に関する政策の変化があります。
2017年に
教育機会確保法が施行されました。
正式名称は
「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」です。
この法律では、
次のような考え方が示されています。
・学校復帰だけを目標としない
・多様な学びの機会を保障する
・学校内外の支援を組み合わせる
参考
文部科学省
不登校児童生徒への支援の在り方について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
以前の不登校支援は、
「教室に戻ること」を前提とする支援が中心でした。
しかし現在は、
子どもの状態に応じて
・学校内の支援
・学校外の支援
を組み合わせる考え方が広がっています。
その中で、校内支援教室は
学校内支援の重要な仕組みとして位置づけられています。
ただし、
ここで大切なのは
「場所があるだけで解決するわけではない」
という点です。
教育研究者のジョン・ブランスフォードは、
学びの環境を次の4つの視点から整理しています。
・学習者中心
・理解中心
・形成的アセスメント
・学びの共同体
(Bransford et al., How People Learn, 2000)
つまり、
学びの場が機能するためには、
どのような環境で学ぶのか
が重要になります。
校内支援教室も同じです。
単に「別の部屋」を用意するだけではなく、
・どのように学びを進めるのか
・誰が関わるのか
・子どもがどのように過ごすのか
といった環境によって、
その意味は大きく変わります。
そのため、
校内支援教室を利用するかどうかを考えるときは、
「どのような場所なのか」を丁寧に見ること
が大切になります。
次の章では、
校内支援教室はどんな子どもに向いているのかについて整理します。
校内支援教室はどんな子どもが利用する?|不登校・行き渋りの初期段階
校内支援教室は、
すでに長期間の不登校になっている子どもだけが利用する場所ではありません。
むしろ実際の学校現場では、
・朝になると体調が悪くなる
・教室に入ろうとすると不安が強くなる
・人間関係のストレスが続いている
といった、
行き渋りや不調が出始めた段階で利用が検討されることも多くあります。
つまり校内支援教室は、
完全に学校から離れる前の段階で
学校とのつながりを保ちながら過ごすための環境
として使われることが多いのです。
ただし、
すべての子どもにとって合うとは限りません。
校内支援教室が検討されるケースには、
いくつかの共通する背景があります。
ここでは、
学校現場でよく見られる状況を整理します。
教室の集団環境が負担になっている場合
学校の教室は、
一度に30人前後の子どもが同じ空間で過ごす環境です。
このような集団環境は、
多くの子どもにとって自然なものですが、
中には
・音や刺激に敏感
・集団の空気に強く影響を受ける
・周囲の視線が気になる
といった理由で、
教室の環境そのものが大きな負担になることがあります。
たとえば、
・ざわざわした教室の音がつらい
・常に周囲の様子を気にしてしまう
・授業中に集中が続かない
といった状態です。
このような場合、
静かな場所で落ち着いて過ごせる環境があると
学校に来るハードルが下がることがあります。
校内支援教室は、
そうした子どもにとって
刺激を減らした環境で過ごせる場所
として機能することがあります。
人間関係のストレスが強い場合
学校生活の中で、
人間関係は大きな影響を持ちます。
特に小学生・中学生の時期は、
・クラスの雰囲気
・友人関係
・教師との関係
などが複雑に絡み合います。
もし教室の中で
・トラブルが続いている
・安心して話せる友達がいない
・クラスの空気がつらい
といった状況があると、
教室に入ること自体が強いストレスになることがあります。
このようなとき、
校内支援教室は
一時的に距離を取る場所
として利用されることがあります。
教室とは別の場所で過ごしながら、
・学校に来る習慣を保つ
・安心できる大人と関わる
・気持ちを落ち着ける
といった時間を作ることで、
子どもの状態が少しずつ安定することもあります。
学習の遅れや不安が大きい場合
行き渋りの背景には、
学習への不安が隠れていることもあります。
たとえば、
・授業についていけない
・発表や指名が怖い
・テストが不安
といった状態です。
こうした不安は、
本人がはっきり言葉にしないことも多く、
周囲からは
「なんとなく学校がつらい」
としか見えない場合もあります。
教育心理学者バリー・ジマーマンは、
学習を次の循環として整理しています。
・計画
・実行
・モニタリング
・振り返り
(Zimmerman, 2002)
この循環がうまく回らなくなると、
子どもは
「どう勉強すればいいかわからない」
という状態になります。
その結果、
・勉強への自信が下がる
・学校に行くこと自体が不安になる
という悪循環が起こることがあります。
校内支援教室では、
個別の課題に取り組みながら、
・自分のペースで学ぶ
・少しずつ理解を積み重ねる
といった形で、
学びへの不安が軽くなることもあります。
重要なのは「原因を一つに決めないこと」
子どもが学校に行きづらくなる理由は、
一つではありません。
・集団環境
・人間関係
・学習不安
・体調
・生活リズム
などが重なり合っていることが多いです。
そのため、
校内支援教室を検討するときも、
「この原因だから利用する」
と単純に決めるのではなく、
・子どもがどんな場面でつらくなるのか
・どんな環境なら安心できるのか
といった点を
丁寧に見ていくことが大切になります。
MOANAVIでも、
子どもの学びを考えるときは、
学年や成績だけではなく、
どのように学びに向かっているのかという
「学びの現在地」
を大切にしています。
子どもの様子を見取りながら、
次の学びをどのように整えるかを考えていくことが
重要だと考えています。
こうした視点は、
校内支援教室を考えるときにも
役立つものです。
次の章では、
校内支援教室のメリットとデメリットを整理します。
利用を検討するときに知っておきたい
大切なポイントです。
校内支援教室のメリットとデメリット|利用する前に知っておきたいこと
校内支援教室は、
学校に行きづらくなった子どもにとって
大切な支援の一つです。
しかし、
どの選択肢にも言えることですが、
メリットと同時に注意点も存在します。
大切なのは、
「良い・悪い」と単純に判断することではなく、
その子どもの状態に合っているかどうか
を丁寧に見ていくことです。
ここでは、
校内支援教室の代表的なメリットと、
利用前に知っておきたい注意点を整理します。
学校とのつながりを保てる
校内支援教室の大きな特徴は、
学校とのつながりを保ちながら過ごせることです。
完全に学校から離れてしまうと、
・生活リズムが崩れる
・外出の機会が減る
・人との関わりが少なくなる
といった変化が起こることもあります。
その点、校内支援教室では
・学校の建物に来る
・先生と関わる
・同じような状況の子どもと出会う
といった形で、
学校との関係を続けることができます。
このようなつながりがあることで、
「学校に来ること」自体のハードルが下がる
場合があります。
教室よりも安心して過ごせる
教室の環境がつらくなっている子どもにとって、
少人数の空間は大きな安心感につながることがあります。
多くの校内支援教室では、
・静かな環境
・少人数
・個別対応
といった形で運営されています。
そのため、
・人の視線を気にしなくてよい
・自分のペースで過ごせる
・気持ちを落ち着ける
といった時間を持てることがあります。
こうした環境の中で、
・少しずつ学校に慣れる
・安心できる大人と関係をつくる
ことができる場合もあります。
教室復帰の準備になることもある
校内支援教室は、
教室復帰の準備の場
として使われることもあります。
たとえば、
・最初は校内支援教室だけ
・少し慣れたら一部の授業に参加
・徐々に教室の時間を増やす
という形で、
段階的に学校生活に戻る
ケースもあります。
もちろん、
必ず教室復帰を目標にする必要はありませんが、
子どもの状態が整ってきたときに
次のステップにつながる可能性があるという点は
校内支援教室の特徴の一つです。
一方で長期化するケースもある
校内支援教室は役立つ仕組みですが、
注意したい点もあります。
それは、
長期間そこにとどまるケースもある
ということです。
学校によっては、
・明確な学習計画がない
・支援体制が十分でない
・子どもが一人で過ごす時間が多い
といった状況になることもあります。
その結果、
・ただ時間を過ごす場所になってしまう
・学びのリズムが作りにくい
という場合もあります。
教育研究では、
学びの環境を考える際に
どのような学習環境になっているか
が重要だと指摘されています。
ブランスフォードは
学習環境を次の4つの視点で整理しています。
・学習者中心
・理解中心
・形成的アセスメント
・学びの共同体
(Bransford et al., How People Learn, 2000)
つまり、
単に場所があるだけではなく、
どのように学びが生まれる環境になっているか
が重要になります。
校内支援教室も同じです。
・どのように学習が進むのか
・誰が関わるのか
・子どもがどのように過ごすのか
によって、
その意味は大きく変わります。
大切なのは「環境を見ること」
校内支援教室を検討するときは、
制度の名前だけで判断しないこと
が大切です。
同じ「校内支援教室」という名前でも、
・手厚い支援がある学校
・場所だけ用意されている学校
など、
実際の環境はさまざまです。
そのため、
・どのように過ごすのか
・どんな学びになるのか
・誰が関わるのか
といった点を、
できるだけ具体的に確認しておくと安心です。
次の章では、
校内支援教室を利用する前に
保護者が確認しておきたいポイント
を整理します。
校内支援教室を利用する前に確認したい4つのポイント|後悔しない判断のために
校内支援教室は、
学校に行きづらくなった子どもにとって
大切な選択肢の一つです。
ただし、
前の章でも触れたように、
同じ「校内支援教室」という名前でも
実際の環境は学校によって大きく違います。
そのため、
・校内支援教室があるかどうか
だけで判断するのではなく、
どのような環境なのかを具体的に見ること
がとても大切になります。
ここでは、
利用を検討するときに
保護者が確認しておきたいポイントを整理します。
誰が関わるのか(担当体制)
まず確認したいのは、
誰が子どもと関わるのかです。
校内支援教室の担当体制は、
学校によって大きく違います。
例えば、
・専任の教員が担当している
・複数の先生が交代で対応している
・空き時間の先生が見守る形になっている
など、さまざまです。
また、
・スクールカウンセラー
・スクールソーシャルワーカー
などが関わる学校もあります。
担当する大人との関係は、
子どもにとって大きな影響を持ちます。
そのため、
・どの先生が関わるのか
・どのくらいの時間一緒に過ごすのか
などを、
事前に確認しておくと安心です。
学習はどのように進むのか
次に確認したいのは、
学習の進め方です。
校内支援教室では、
・プリント学習
・自習
・オンライン教材
などを使うことが多いですが、
学校によって内容はかなり違います。
大切なのは、
子どもがどのように学びに向かえる環境になっているか
という点です。
教育心理学では、
学習は
・目標を立てる
・取り組む
・振り返る
といった循環の中で進むと考えられています。
(Zimmerman, 2002)
そのため、
・どのように課題を選ぶのか
・困ったときに相談できるのか
・振り返りの機会があるのか
といった点があると、
学びのリズムを作りやすくなります。
教室復帰の考え方
校内支援教室は、
教室復帰を目標にする場合もあれば、
そうでない場合もあります。
学校によって、
・段階的に教室に戻ることを目標にしている
・無理に戻すことは考えていない
など、考え方はさまざまです。
ここで大切なのは、
子どもの状態に合っているかどうか
です。
無理に教室復帰を目指すことで
かえって負担が大きくなることもあります。
一方で、
少しずつ環境に慣れることで
教室に戻れるケースもあります。
そのため、
・学校はどのように考えているのか
・どのような段階を想定しているのか
を、
保護者と学校で共有しておくことが大切です。
子ども本人が納得しているか
そして最も大切なのは、
子ども本人の気持ちです。
校内支援教室は、
大人が「ここなら大丈夫だろう」と思っても、
子ども自身が
・行きたくない
・意味を感じない
と感じている場合もあります。
逆に、
・ここなら行けそう
・少し安心できる
と感じる子どももいます。
子どもの様子を見ながら、
・どんな環境なら安心できるのか
・どんな学び方が合いそうか
を一緒に考えていくことが大切です。
MOANAVIでも、
子どもの学びを考えるときは、
「今どのような状態にあるのか」
を丁寧に見ていきます。
学びは一人ひとり違うため、
環境もまた一人ひとりに合わせて
整えていく必要があります。
校内支援教室を考えるときも、
この視点はとても大切です。
次の章では、
校内支援教室が合う子・合わない子
について整理します。
同じ環境でも、
子どもによって合う場合と合わない場合があります。
校内支援教室が合う子・合わない子|不登校支援の見極め
校内支援教室は、
学校に行きづらくなった子どもを支える
大切な仕組みの一つです。
しかし、
すべての子どもにとって
最適な環境になるとは限りません。
同じ校内支援教室でも、
・安心して通える子
・あまり合わない子
がいるのは自然なことです。
大切なのは、
「制度があるかどうか」ではなく
「その子に合っているかどうか」
を丁寧に見ることです。
ここでは、
校内支援教室が合いやすいケースと、
別の選択肢を検討した方がよいケースを整理します。
少人数環境なら通える子
教室の集団環境が負担になっている場合、
少人数の空間は安心感につながることがあります。
例えば、
・教室の人数が多いと緊張する
・周囲の視線が気になる
・静かな環境の方が落ち着く
といった子どもです。
このような場合、
校内支援教室の
・少人数環境
・静かな空間
が合うことがあります。
特に、
「学校には行きたいけれど教室がつらい」
という状態の子どもにとっては、
学校とのつながりを保ちながら過ごせる場所として
機能することがあります。
学校とのつながりを残したい子
校内支援教室は
学校の中にある環境です。
そのため、
・学校という場所に安心感がある
・先生との関係が続いている
・学校行事には参加したい
といった子どもにとっては、
利用しやすい場合があります。
例えば、
・最初は校内支援教室で過ごす
・慣れてきたら一部の授業に参加する
・少しずつ教室の時間を増やす
といった形で、
段階的に学校生活に戻るケースもあります。
もちろん、
必ず教室復帰を目標にする必要はありませんが、
学校とのつながりが残っている場合、
校内支援教室は
柔らかい中間地点
として機能することがあります。
学校環境そのものがつらい子
一方で、
校内支援教室が合いにくい場合もあります。
それは、
学校という環境自体が強い負担になっている場合です。
例えば、
・学校の建物に入るだけで不安が強くなる
・人間関係のストレスが続いている
・学校生活全体がつらい経験になっている
といったケースです。
このような場合、
学校の中にある校内支援教室でも、
安心して過ごすことが難しい
ことがあります。
そのときは、
・学校外の学びの場
・環境を大きく変える選択肢
を検討した方が、
子どもに合うこともあります。
大切なのは「学びの環境」
教育研究では、
学びは
環境との関係の中で生まれる
と考えられています。
ブランスフォードは、
学びの環境を
・学習者中心
・理解中心
・形成的アセスメント
・学びの共同体
という4つの視点で整理しています。
(Bransford et al., How People Learn, 2000)
この視点で見ると、
大切なのは
場所の名前ではなく
どのような環境で学んでいるか
ということです。
校内支援教室が合う子もいれば、
別の環境の方が合う子もいます。
子どもの様子を見ながら、
・どのような場所なら安心できるのか
・どのような学び方なら続けられるのか
を丁寧に見ていくことが大切です。
次の章では、
校内支援教室以外の選択肢
について整理します。
学校内の支援だけでなく、
学校外にもさまざまな学びの場があります。
校内支援教室だけが選択肢ではない|学校外の学びという考え方
校内支援教室は、
学校に行きづらくなった子どもを支える
大切な仕組みの一つです。
しかし、
子どもの学びの場は
学校の中だけに限られるものではありません。
近年は、
・学校内の支援
・学校外の学びの場
を組み合わせながら、
子どもの状況に合った学びを考える
という考え方が広がっています。
これは、
2017年に施行された
教育機会確保法
(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)
の中でも示されています。
この法律では、
・学校復帰だけを目標にしない
・多様な学びの機会を認める
という方針が示されています。
つまり、
学び方は一つではない
という考え方が
社会全体に広がり始めています。
ここでは、
校内支援教室以外の学びの選択肢について
簡単に整理します。
フリースクール
フリースクールは、
学校外で学ぶことができる民間の教育施設です。
一般的には、
・少人数環境
・自由度の高い活動
・子どものペースを大切にする
といった特徴があります。
学校の教室が合わなかった子どもにとって、
新しい人間関係や環境
が安心感につながる場合もあります。
ただし、
・学習内容
・運営方針
・サポート体制
などは施設によって大きく違うため、
見学や説明を通して
丁寧に確認することが大切です。
民間の学びの場
フリースクール以外にも、
・学習支援施設
・個別学習教室
・オルタナティブスクール
など、さまざまな民間の学びの場があります。
それぞれ、
・学習を中心にする場所
・体験活動を重視する場所
・探究型の学びを行う場所
など特徴が異なります。
そのため、
子どもの状態や興味に合う環境
を探していくことが大切になります。
横浜でも、
学校外の学びの場は少しずつ増えています。
例えば、
横浜には
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)のように、子どもの学びの現在地を丁寧に見ながら
学びを整えていく教育施設もあります。
MOANAVIでは、
・子どもの学習行動を見取り
・理解の状態を確かめながら
・次の挑戦をデザインする
という考え方を大切にしています。
これは、
・ヴィゴツキーの最近接発達領域(ZPD)
・自己調整学習
・自己決定理論
・形成的アセスメント
といった教育理論を統合した
学習デザインです。
学校の教室とは違う形で
学びを進める環境が合う子どももいます。
学びの場は一つに決めなくてよい
子どもの学びは、
一つの場所だけで完結するものではありません。
例えば、
・学校には週に数日通う
・校内支援教室を利用する
・学校外の学びの場を組み合わせる
といった形もあります。
大切なのは、
子どもが安心して学びに向かえる環境
を見つけていくことです。
学校の教室がつらくなったとき、
校内支援教室は一つの選択肢になります。
しかし、
それだけが唯一の道ではありません。
学校外にも、
子どもが学びを取り戻していく
さまざまな環境があります。
次の章では、
横浜で学びの選択肢を考えるときに
知っておきたいポイント
について整理します。
横浜で不登校の学びを考えるとき|学校外の選択肢も知っておく
子どもが学校に行きづらくなったとき、
多くの保護者はまず
「学校の中でどう対応するか」
を考えます。
担任の先生に相談したり、
校内支援教室の利用を検討したりすることは、
自然な流れです。
一方で、近年は
学校の外にも学びの選択肢が広がっています。
特に都市部では、
・フリースクール
・民間の学習施設
・オルタナティブスクール
など、さまざまな学びの場が存在しています。
横浜も例外ではありません。
不登校支援の環境は
少しずつ多様化してきています。
不登校支援は学校の外にも広がっている
以前は、
「学校に戻ること」
が不登校支援の中心と考えられていました。
しかし現在は、
文部科学省も
多様な学びの場を認める方向
を示しています。
その背景にあるのが
2017年に施行された
教育機会確保法です。
この法律では、
・学校復帰だけを目標にしない
・学校外の学びの場も尊重する
という考え方が示されています。
つまり、
学びは学校だけで成立するものではない
という認識が
社会の中で広がり始めています。
横浜でも学びの場は多様になっている
横浜では、
・フリースクール
・個別学習施設
・民間教育施設
など、さまざまな学びの場が存在しています。
それぞれの場所で
・学習中心
・体験活動中心
・探究型学習
など、特徴は大きく異なります。
そのため、
子どもの状態に合う環境を見つけること
がとても重要になります。
学校の教室が合わない場合でも、
・別の環境なら安心できる
・少人数なら学びに向かえる
ということは珍しくありません。
学びの現在地から環境を考える
MOANAVIでは、
子どもの学びを考えるときに
「学びの現在地」
という考え方を大切にしています。
子どもは一人ひとり、
・理解の深さ
・学習経験
・興味関心
・学び方
が違います。
そのため、
どのような環境で学ぶと
次の挑戦につながるのか
を丁寧に見ていくことが重要になります。
モアナビ協創学園
(https://moanavi.com/school)
では、
・子どもの学習行動を観察し
・理解の状態を確かめながら
・次の挑戦の負荷を整える
という形で、
学びの環境をデザインしています。
この考え方の背景には、
・ヴィゴツキーの最近接発達領域(ZPD)
・自己調整学習
・自己決定理論
・形成的アセスメント
といった教育理論があります。
学びは、
子どもが挑戦と気づきを繰り返す中で
少しずつ更新されていくものです。
そのため、
子どもが学びに向かえる環境を見つけること
がとても大切になります。
学びの選択肢は一つではない
校内支援教室は、
学校の中で子どもを支える
大切な仕組みの一つです。
しかし、
・学校内の支援
・学校外の学び
を組み合わせながら、
子どもに合う環境を探していくことも
一つの方法です。
子どもの状態によっては、
・校内支援教室が合う場合
・学校外の環境の方が合う場合
もあります。
大切なのは、
子どもが安心して学びに向かえる場所
を見つけていくことです。
まとめ|校内支援教室は「途中の選択肢」
子どもが学校に行きづらくなったとき、
保護者は多くの迷いの中に立つことになります。
・学校に行かせた方がいいのか
・少し休ませた方がいいのか
・校内支援教室を利用するべきなのか
答えが一つに決まっている問題ではありません。
だからこそ、
保護者が悩むのは自然なことです。
校内支援教室は、
そうした状況の中で用意されている
学校内の支援の一つです。
教室に入ることが難しくなったとき、
少人数の環境で過ごしながら
学校とのつながりを保つ場所として
役立つことがあります。
一方で、
すべての子どもに合うとは限りません。
同じ校内支援教室でも、
・支援体制
・学習環境
・関わる大人
によって、
子どもの感じ方は大きく変わります。
そのため、
「制度があるかどうか」ではなく
「どのような環境なのか」
を丁寧に見ることが大切です。
そして、
校内支援教室は
唯一の選択肢ではありません。
学校の外にも、
子どもが安心して学びに向かえる
さまざまな環境があります。
子どもによっては、
・校内支援教室が合う場合
・学校外の学びの方が合う場合
もあります。
大切なのは、
子どもの今の状態を丁寧に見て
次の環境を考えることです。
MOANAVIでも、
子どもの学びを考えるときは、
学年や成績だけではなく、
「学びの現在地」
を大切にしています。
どのような環境なら
子どもが安心して挑戦できるのか。
どのような学びなら
理解が少しずつ深まっていくのか。
そうした視点から
学びの環境を整えていきます。
横浜で学びの選択肢を探している方は、
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)のような民間の学びの場についても
知っておくとよいかもしれません。
校内支援教室も、
学校外の学びも、
どちらも
子どもの学びを支えるための選択肢です。
保護者だけで
すべてを抱え込む必要はありません。
子どもの様子を見ながら、
学校や周囲の大人と相談しながら、
少しずつ次の環境を整えていくことが大切です。
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この記事を書いた人
西田 俊章(MOANAVIスクールディレクター/STEAM教育デザイナー)
公立小学校で20年以上、先生として子どもたちを指導し、教科書の執筆も担当しました。
現在はMOANAVIを運営し、子どもたちが「科学・言語・人間・創造」をテーマに学ぶ場をデザインしています。



