
「やっと全問正解したことです」
「うれしかったことは、やっと全問正解したことです。」
算数のプリントを終えたあと、子どもはそう書いていました。
取り組んでいたのは、「体積の求め方のくふう」。
この日の記録には、教師のこんなメモも残っていました。
「初めて全問正解出来て本人も自信になったようだった。」
“全問正解”という結果だけを見ると、ただうまくできた日のようにも見えます。
でも、実際の学習の流れを見ると、そこにはもっと小さな積み重ねがありました。
続けて取り組んでいた算数プリント
この日は、そのあとも続けて算数のプリントに取り組んでいました。
- 小数をかけるかけ算
- 小数でわるわり算
振り返りには、
「今回は、全問正解しました。」
という言葉が続いていました。
問題を解いて、確認して、また次へ進む。
特別な演出があるわけではありません。
でも、“やっと”という言葉が入っていることからも、ここまで簡単にたどり着いたわけではないことが見えてきます。
何度も取り組みながら、少しずつ積み重ねてきた中での「初めて」だったのだと思います。
「1問だけ間違えた」
ただ、この日の記録で印象的だったのは、そのあとでした。
次に取り組んだ「割合を表す小数」のプリントでは、
「1問だけ間違えた。」
と振り返っていました。
全問正解が続いていた流れの中での、たった1問のミス。
それでも学習は止まりませんでした。
続いて取り組んだ「何倍になるかを考えて」のプリントでは、時間をかけながら問題に向き合っていました。
そして、振り返りにはこう書かれていました。
「今度は全問正解したいです。」
「できた」で終わらなかった
最初の「やっと全問正解した」は、“できたこと”への喜びでした。
でも、「今度は全問正解したい」は少し違います。
そこには、「次はどうしたいか」が入っています。
間違えたことを悔しがって終わるのではなく、次の学習につながる言葉になっていました。
最後の「最小公倍数」のプリントでは、
「今回は、全問正解できませんでした。」
と書いていました。
それでも、この日は最後まで算数に取り組み続けていました。
小さな変化が残っていた日
全部うまくいった日ではありません。
間違いもあったし、思った通りにならなかった問題もありました。
それでも、
「やっと全問正解した」
で終わるのではなく、
「今度は全問正解したい」
という言葉が残った。
その変化が、この日の学習記録には残っていました。



