
子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、
多くの保護者が迷うのが
「これは甘えなのだろうか」
「それとも本当に体調が悪いのだろうか」
という判断です。
朝になると腹痛や頭痛を訴える。
学校を休むと少し元気になる。
そんな様子を見ると、
どう対応すればよいのか分からなくなることもあるでしょう。
しかし、子どもが学校に行きたくないと感じる背景には、
体調・ストレス・人間関係・学習の負荷など、
さまざまな要因が重なっていることがあります。
この記事では、
「甘えなのか病気なのか」と迷うときに知っておきたい視点を整理しながら、
子どもの状態をどのように見ていけばよいのかを解説します。
子どもが「学校に行きたくない」と言うとき|甘えなのか本当に辛いのか親が迷う理由
子どもがある日突然、
「学校に行きたくない」と言い出したとき。
多くの保護者が最初に感じるのは、強い戸惑いです。
「何かあったの?」
「体調が悪いの?」
「ただの気分なの?」
そして少し時間が経つと、こんな考えが頭をよぎることもあります。
「もしかして甘えなのではないか」
「このまま休ませてしまっていいのだろうか」
子どもを大切に思うからこそ、
この問いはとても重く感じられます。
無理に学校へ行かせるべきなのか。
それとも休ませたほうがいいのか。
どちらを選んでも、親としては不安が残るものです。
しかし、まず知っておいてほしいことがあります。
このように迷うこと自体は、決して特別なことではありません。
多くの家庭が同じような葛藤を経験しています。
学校に行きたくないと言われたとき多くの親が感じる戸惑い
「学校に行きたくない」という言葉は、
とても短い言葉ですが、その背景は決して単純ではありません。
例えば、次のようなケースがあります。
・朝になると急に腹痛や頭痛を訴える
・布団から出られなくなる
・理由を聞いても「なんとなく」としか言わない
・夜は元気なのに朝だけ様子が違う
こうした様子を見ると、親としては次のように感じることもあるでしょう。
「本当に体調が悪いのだろうか」
「学校が嫌なだけではないのだろうか」
もし元気そうにゲームをしていたり、
家では普通に過ごしていたりすると、
「やっぱり甘えなのでは」
という気持ちが浮かんでくることもあります。
しかし同時に、
「もし本当に辛かったらどうしよう」
という思いも消えません。
この二つの感情の間で揺れ動くことは、
親としてとても自然なことです。
「仮病なのでは」と疑ってしまう苦しさ
子どもが体調不良を訴えたとき、
それが本当なのかどうか判断できないことがあります。
特に多いのが、次のようなケースです。
・朝になると腹痛が出る
・登校時間が近づくと頭痛がする
・学校を休むと少し元気になる
こうした状況が続くと、保護者としてはどうしても考えてしまいます。
「仮病なのではないか」
しかし、この疑いは親にとってもつらいものです。
子どもを信じたい気持ちと、
学校に行かせなければという責任感の間で、
強い葛藤が生まれるからです。
「もし甘えだったらどうしよう」
「ここで休ませたら癖になってしまうのでは」
こうした不安が重なり、
保護者自身が疲れてしまうことも少なくありません。
甘えなのか病気なのか判断できないのは自然なこと
ここで大切なのは、
「甘えなのか」「病気なのか」
という二択で考えると、
かえって状況が見えにくくなることです。
子どもの不調は、
必ずしも一つの原因で説明できるものではありません。
体の疲れ、
心のストレス、
人間関係、
学習の難しさ。
こうしたさまざまな要素が重なり、
「学校に行きたくない」という形で現れることがあります。
文部科学省が毎年公表している
「児童生徒の問題行動・不登校等調査」でも、
不登校の背景は
・無気力
・不安
・人間関係
・学習不安
・生活リズムの乱れ
など、複数の要因が組み合わさるケースが多いとされています。
参考
文部科学省
児童生徒の問題行動・不登校等調査
https://www.mext.go.jp
つまり、
「甘えかどうか」
だけで判断しようとすると、
大切な背景を見落としてしまう可能性があります。
子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、
そこにはさまざまな理由が隠れていることがあります。
次の章では、
「学校に行きたくない理由は一つではない」
という視点から、
子どもの不調の背景についてもう少し整理していきます。
学校に行きたくない理由は一つではない|文部科学省が示す不登校の背景
子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、
多くの保護者はまず理由を探そうとします。
「いじめがあるのではないか」
「勉強についていけないのではないか」
「友達関係で何かあったのではないか」
しかし実際には、
一つの原因だけで説明できるケースは多くありません。
学校に行きたくないという状態は、
いくつもの要因が重なって生まれることが少なくないからです。
不登校の主な要因(文部科学省調査)
文部科学省が毎年公表している
「児童生徒の問題行動・不登校等調査」では、
不登校の背景として次のような要因が挙げられています。
・無気力
・不安
・人間関係の問題
・学習に対する不安
・生活リズムの乱れ
参考
文部科学省
児童生徒の問題行動・不登校等調査
https://www.mext.go.jp
ここで重要なのは、
これらの要因が単独で起こるとは限らないという点です。
例えば、
・学習についていけない
↓
授業がつらくなる
↓
教室にいるのが苦しくなる
↓
朝になると体調が悪くなる
というように、
いくつもの要因がつながっていくことがあります。
子どもの不調は「甘えか病気か」の二択ではない
保護者が悩む大きな理由の一つは、
「甘えなのか、病気なのか」
という二択で考えてしまうことです。
しかし実際には、
・体の疲れ
・心のストレス
・環境への違和感
・学習の負荷
などが重なり合って、
子どもの行動に影響している場合もあります。
例えば、
「勉強についていけない」
という状態が続くと、
授業の時間が苦しくなります。
すると、
・教室に入りづらくなる
・学校に行くこと自体がつらくなる
という流れになることもあります。
このような状態は、
必ずしも「甘え」とは言い切れません。
一方で、
医学的な病気として診断されるケースばかりでもありません。
そのため、
子どもの状態を理解するためには、
単純な二択ではなく、背景を丁寧に見ていく視点
がとても重要になります。
複数の要因が重なることが多い
子どもの不調は、
一つの出来事だけで起こるとは限りません。
例えば次のようなケースがあります。
・クラス替えで環境が変わった
・仲の良い友達と離れた
・授業のスピードが合わない
・宿題が増えた
・疲れがたまっている
それぞれは小さな出来事でも、
重なっていくと大きな負担になることがあります。
大人でも、
・仕事の忙しさ
・人間関係
・体調
などが重なると、
突然動けなくなることがあります。
子どもも同じように、
さまざまな要因が重なったとき、
「学校に行きたくない」
という形でサインを出すことがあります。
子どもの不調は、
一つの理由だけで説明できるものではないことが少なくありません。
だからこそ、
「甘えなのではないか」
とすぐに決めつけてしまうと、
大切なサインを見落としてしまう可能性があります。
次の章では、
朝になると腹痛や頭痛が出る子ども
というケースについて、
医学的な視点から整理していきます。
朝になると腹痛や頭痛が出る子ども|学校ストレスが身体症状になることもある
子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、
よく見られるのが身体の不調です。
例えば次のような症状です。
・朝になると腹痛が起きる
・頭痛を訴える
・吐き気がする
・微熱が出る
・だるくて起きられない
こうした症状があると、保護者としてはとても迷います。
「本当に体調が悪いのだろうか」
「それとも学校が嫌なだけなのだろうか」
特に、
・学校を休むと少し元気になる
・休日は普通に過ごせる
という場合、
「やっぱり仮病なのでは」
と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし実際には、
心のストレスが身体の症状として現れることは珍しくありません。
学校に行く時間だけ体調が悪くなる理由
「朝になると腹痛が起きる」
このようなケースは、
多くの家庭で見られるものです。
特に次のような特徴があります。
・登校時間が近づくと体調が悪くなる
・学校を休むと症状が軽くなる
・夕方になると元気になる
このような状態は、
必ずしも「嘘」や「仮病」とは限りません。
人の体は、
強いストレスを感じたとき、
自律神経が反応して身体症状を起こすことがあります。
自律神経は、
・心拍
・消化
・体温
・血圧
などを調整しているため、
ストレスの影響を受けると、
腹痛や頭痛などの症状が出ることがあります。
小児心身医学が指摘する「機能性身体症状」
小児心身医学では、
機能性身体症状(functional somatic symptoms)
と呼ばれる状態が知られています。
これは、
医学的な検査では大きな異常が見つからないものの、
子どもが実際に身体の不調を感じている状態です。
よく見られる症状としては次のものがあります。
・腹痛
・頭痛
・吐き気
・発熱
・倦怠感
こうした症状は、
・学校
・人間関係
・学習ストレス
など、さまざまな要因が重なって現れることがあります。
参考
日本小児心身医学会
https://www.jisinsin.jp
重要なのは、
子どもは「演技」で苦しんでいるわけではない
ということです。
本人にとっては、
実際に体がつらい状態になっていることもあります。
「仮病」に見えても身体は本当に反応している
大人でも、
・大事な会議の前にお腹が痛くなる
・緊張すると頭が痛くなる
といった経験があるのではないでしょうか。
体と心は密接に関係しているため、
心理的なストレスが身体に影響することは珍しくありません。
子どもの場合は、
・感情を言葉で説明することが難しい
・ストレスの整理がまだ十分にできない
という理由から、
体の不調という形でサインが現れることがあります。
そのため、
「仮病なのではないか」
とすぐに決めつけてしまうと、
子どもが出しているサインを受け取れなくなる可能性もあります。
もちろん、
すべてのケースがストレスとは限りません。
体調不良が続く場合は、
医療機関での相談も大切です。
しかし同時に、
学校という環境が子どもにとって負担になっていないか
という視点で見ていくことも、とても重要になります。
子どもが学校に行きたくない理由は、
体調だけではなく、
学習の難しさ
が背景になっていることもあります。
次の章では、
勉強についていけないとき子どもはどう感じるのか
という視点から整理していきます。
学校の勉強についていけないとき|子どもが「学校に行きたくない」と言う理由
子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、
人間関係や体調だけでなく、学習のつまずきが背景にあることも少なくありません。
しかし、この原因は外からは見えにくいものです。
例えば子どもが
「学校がつまらない」
「授業が嫌い」
と言うと、単なる気分の問題のように聞こえるかもしれません。
ですが実際には、
・授業についていけない
・理解できないまま時間が過ぎていく
・分からないことを聞きづらい
といった状態が続くと、
教室にいること自体が大きなストレスになることがあります。
学習ストレスが登校しぶりにつながるケース
学校の授業は、基本的にクラス全体のペースで進みます。
そのため、
・理解が追いつかない子ども
・逆に簡単すぎると感じる子ども
どちらにとっても、
授業が合わないことがあります。
理解できない状態が続くと、
・授業が怖くなる
・発言を避けるようになる
・間違えることが恥ずかしくなる
という感覚が生まれることがあります。
その結果、
「学校に行きたくない」
という気持ちにつながることもあります。
このような背景は、
保護者からは見えにくいため、
「ただの甘えでは」
と感じてしまうこともあります。
しかし子どもにとっては、
毎日理解できない授業を受け続けることが苦痛
になっている可能性もあります。
ZPD(最近接発達領域)から見る学習負荷
教育心理学者ヴィゴツキーは、
子どもの学習には
最近接発達領域(ZPD)
という領域があると説明しています。
これは、
少し助けがあれば理解できる難易度
のことです。
子どもはこの領域で学ぶとき、
最も成長しやすいとされています。
参考
Vygotsky
Mind in Society (1978)
しかし実際の教室では、
すべての子どもが同じZPDにいるわけではありません。
そのため、
・内容が簡単すぎる
・内容が難しすぎる
という状況が起こることがあります。
簡単すぎても難しすぎても意欲は下がる
学習の難易度が合わないと、
子どもの意欲は下がりやすくなります。
例えば、
難しすぎる場合
・分からない状態が続く
・失敗体験が増える
・自己否定が強くなる
簡単すぎる場合
・退屈になる
・挑戦する気持ちが生まれない
・学習の意味を感じにくくなる
このどちらも、
学びへの意欲を下げる原因
になります。
そして学習がつらくなると、
その環境に行くこと自体が負担になることもあります。
学びが合わないときに起きるサイン
学習が子どもに合っていないとき、
次のようなサインが見られることがあります。
・宿題に強い抵抗がある
・勉強の話を避ける
・授業の話をしなくなる
・自信を失っている
・「どうせできない」と言う
こうした状態が続くと、
学校そのものがつらく感じられるようになることもあります。
学びは本来、
子どもの成長を支えるものです。
しかし負荷が合っていないとき、
学びの場が苦しい場所になってしまうことがあります。
そのため、
子どもの理解の現在地を丁寧に見て、
次の学びを組み立て直していくこと
がとても大切になります。
子どもが学校に行きたくない理由は、
・体調
・人間関係
・学習の負荷
など、さまざまな要因が重なることがあります。
では、
保護者はどのような視点で子どもの状態を見ていけばよいのでしょうか。
次の章では、
「甘え」と決めつけないための見取りの視点
について整理していきます。
「甘え」と決めつけないために|子どもの気持ちを見取る3つの視点
子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、
保護者が最も迷うのが、
どこまで受け止めればよいのか
という点です。
無理に行かせるべきなのか。
それとも休ませたほうがよいのか。
この判断は簡単ではありません。
しかし子どもの状態を理解するためには、
「甘えかどうか」という視点だけではなく、
子どもの内側で何が起きているのか
を見ていくことが大切です。
ここで参考になるのが、
心理学で広く知られている
自己決定理論(Self-Determination Theory)
という考え方です。
自己決定理論(Deci & Ryan)
心理学者のエドワード・デシとリチャード・ライアンは、
人が意欲を持って行動するためには、
3つの心理的欲求
が満たされていることが重要だと説明しています。
それが次の3つです。
・自律性
・有能感
・関係性
参考
Deci, E. L., & Ryan, R. M. (2000)
Self-Determination Theory
これらは子どもの学びや学校生活にも大きく関係しています。
子どもが必要としている3つの心理欲求
自律性
自律性とは、
自分で選んで行動しているという感覚
です。
例えば、
・やらされている勉強
・強制されている行動
ばかりが続くと、
子どもは学びへの意欲を失いやすくなります。
一方で、
「自分で選んだ」
「自分で決めた」
という感覚があると、
人は行動を続けやすくなります。
有能感
有能感とは、
自分はできるという感覚
です。
例えば、
・努力してもできない
・失敗が続く
という状態が続くと、
「どうせ自分にはできない」
という気持ちが強くなっていきます。
この状態になると、
挑戦すること自体を避けるようになることがあります。
関係性
関係性とは、
安心できる人間関係
のことです。
学校生活では、
・友達
・先生
・クラスの雰囲気
などが関係してきます。
安心できる関係があると、
多少の困難があっても乗り越えやすくなります。
しかし関係性が崩れると、
学校そのものが居心地の悪い場所になることがあります。
この3つが崩れると学校がつらくなる
自己決定理論の視点から見ると、
子どもが学校に行きたくなくなる背景には、
次のような状態があることがあります。
・自分で決めている感覚がない
・努力してもできる感覚が持てない
・安心できる人間関係がない
この3つが同時に崩れてしまうと、
学校という場所がとてもつらい環境になってしまいます。
その結果、
「学校に行きたくない」
という形でサインが出ることもあります。
親が見取りたいポイント
子どもの状態を見るとき、
次のような視点が参考になります。
・最近、自信を失っていないか
・学校の話を避けていないか
・友達関係で変化はないか
・勉強に強いストレスを感じていないか
こうした変化を丁寧に見ていくことで、
子どもの状態を少しずつ理解していくことができます。
子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、
保護者としてはどう対応すればよいのでしょうか。
次の章では、
家庭でできる対応
について整理していきます。
子どもが学校に行きたくないと言ったとき|家庭でできる対応
子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、
保護者としてはどう対応すればよいのか迷うものです。
無理に学校へ行かせたほうがいいのか。
それとも休ませたほうがいいのか。
この判断は、家庭の状況や子どもの状態によっても変わります。
そのため、
すぐに正解を出そうとする必要はありません。
まず大切なのは、
子どもの状態を丁寧に見ていくことです。
まず子どもの状態を丁寧に見る
子どもが学校に行きたくないと言うとき、
その背景にはさまざまな理由が隠れていることがあります。
例えば、
・体の疲れ
・人間関係の不安
・授業についていけない不安
・学校の雰囲気への違和感
などです。
しかし子ども自身も、
その理由をうまく言葉にできないことがあります。
「なんとなく嫌」
「理由は分からない」
という答えが返ってくることも少なくありません。
そのときに大切なのは、
すぐに原因を断定しないこと
です。
子どもの様子を見ながら、
少しずつ背景を理解していくことが大切になります。
すぐに「甘え」と決めない
子どもが学校に行きたくないと言ったとき、
「それは甘えでは」
と思ってしまうこともあるでしょう。
特に、
・家では元気そうに見える
・ゲームはできる
・休日は普通に過ごしている
という場合は、
そう感じてしまうこともあります。
しかし、
子どもはまだ自分の状態を整理する力が十分ではありません。
学校という環境の中で感じている
・緊張
・不安
・ストレス
を言葉にできず、
「行きたくない」という形で表現していることもあります。
そのため、
行動だけで判断するのではなく、
子どもの状態を丁寧に見ていく視点
が大切になります。
学校と相談するという選択
家庭だけで判断するのが難しい場合、
学校に相談することも一つの方法です。
例えば、
・担任の先生
・スクールカウンセラー
・教育相談
などです。
学校の側から見ると、
・授業中の様子
・友達関係
・教室の雰囲気
など、家庭では見えない情報があることもあります。
そうした情報を共有することで、
状況が少し見えやすくなることもあります。
もちろん、
学校との関係性によっては相談しにくいこともあります。
その場合は、
学校以外の相談先
を探すことも一つの方法です。
子どもに合う学び方を考えることも大切
子どもが学校に行きたくない理由が、
・人間関係
・学習の負荷
・環境の合わなさ
などにある場合、
学び方そのものを見直すことが必要になることもあります。
学校だけが唯一の学びの場所ではありません。
子どもによっては、
・少人数の環境
・静かな空間
・自分のペースで進められる学び
のほうが合うこともあります。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)では、
子どもの理解の現在地や学びのペースを丁寧に見ながら、
一人ひとりに合った学びを大切にしています。
学びは本来、
子どもが成長していくためのものです。
その環境が合っていないとき、
学びの形を見直すことも一つの選択肢になります。
ここまで、
・学校に行きたくない背景
・子どもの心理
・家庭でできる対応
について整理してきました。
最後に、
もう一度大切なポイントをまとめていきます。
学校以外の学びという選択肢|合う環境が見つかると子どもは変わることもある
ここまで、
子どもが「学校に行きたくない」と言うときの背景について整理してきました。
・体調の問題
・人間関係
・学習の負荷
・環境への違和感
こうしたさまざまな要因が重なると、
学校という場所そのものがつらく感じられることがあります。
そのとき、保護者としては
「学校に戻さなければいけないのでは」
と考えてしまうこともあるかもしれません。
しかし近年は、
学校以外にもさまざまな学びの選択肢が生まれています。
公教育を否定しないもう一つの道
日本の公教育は、多くの子どもにとって大切な学びの場です。
同じ年齢の仲間と過ごし、
社会の中で必要な経験を積む場所でもあります。
一方で、
すべての子どもに同じ環境が合うとは限りません。
・集団が大きすぎる
・授業の進み方が合わない
・教室の雰囲気が合わない
といった理由から、
学校生活に強い負担を感じる子どももいます。
その場合、
環境を変えることで学びが動き出す
こともあります。
学びの環境が変わると元気になる子どももいる
学びの場が変わると、
・自信を取り戻す
・学習への意欲が戻る
・安心して過ごせる
という変化が見られることもあります。
例えば、
・少人数の環境
・静かな空間
・一人ひとりの理解に合わせた学び
などが合う子どももいます。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)では、
子どもの理解の深さやつまずきを丁寧に見取りながら、
それぞれの現在地に合わせて学びを組み立てていくことを大切にしています。
学びは本来、
子どもが成長していくためのものです。
その環境が合っていないとき、
学び方を見直すことも一つの選択肢になります。
まとめ|「甘えか病気か」を急いで決めなくてもいい
子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、
「甘えなのではないか」
「本当に体調が悪いのだろうか」
と迷うことは、保護者としてとても自然なことです。
しかし実際には、
・体の不調
・心のストレス
・人間関係
・学習の難しさ
など、さまざまな要因が重なっていることがあります。
そのため、
「甘えかどうか」だけで判断しようとしないこと
がとても大切です。
子どもの様子を丁寧に見ながら、
・何に困っているのか
・どんな環境なら安心できるのか
を少しずつ整理していくことが大切になります。
そして、もし今の環境が合っていないと感じたときには、
学びの選択肢を広げてみること
も一つの方法です。
子どもが安心して学びに向かえる場所は、
必ずしも一つではありません。
保護者が一人で抱え込まず、
さまざまな選択肢を知りながら考えていくことが、
子どもの未来につながっていきます。
📚学びの本棚から、次の1冊を
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→ MOANAVI Library をひらく
この記事を書いた人
西田 俊章(MOANAVIスクールディレクター/STEAM教育デザイナー)
公立小学校で20年以上、先生として子どもたちを指導し、教科書の執筆も担当しました。
現在はMOANAVIを運営し、子どもたちが「科学・言語・人間・創造」をテーマに学ぶ場をデザインしています。


