
人間関係が原因で学校に行きたくないと言う子どもは少なくありません。
いじめではなくても、友達関係やクラスの雰囲気が負担になり、行き渋りにつながることもあります。
この記事では、小学生の行き渋りで多い「人間関係のストレス」の背景と、親ができる対応について整理します。
人間関係がつらいときに、どのように子どもを支えていけばよいのか、そして学びの環境をどのように考えていけばよいのかを解説します。
小学生の行き渋りは「人間関係」が原因になることが多い
朝になるとお腹が痛いと言う。
「学校に行きたくない」とつぶやく。
玄関まで来ても足が止まってしまう。
こうした小学生の行き渋りは、決して珍しいものではありません。
保護者の方が最初に心配するのは、多くの場合「勉強についていけないのではないか」という点です。
しかし実際には、学校がつらくなる原因は学習よりも人間関係であることが多いとされています。
ここではまず、行き渋りの背景にある「人間関係のストレス」について整理してみましょう。
学校ストレス研究でも最も多いのは友人関係のストレス
学校心理学の研究では、子どもが学校生活の中で感じるストレスは主に次のようなものに分類されています。
・友人関係
・教師との関係
・学習
・学校の規則や集団生活
この中でも、最も大きな割合を占めるのが友人関係です。
例えば、日本の学校ストレス研究として知られる
岡安孝弘(1992)
「中学生の学校ストレスに関する研究」
では、学校生活で感じるストレスの中心が友人関係の問題であることが示されています。
子どもにとって学校は、
勉強をする場所であると同時に、
人間関係の中で長時間過ごす場所でもあります。
特に小学生は、一日の大半を同じクラスメンバーと過ごします。
その中で人間関係がうまくいかなくなると、学校そのものが強いストレス環境になってしまうことがあります。
参考
岡安孝弘(1992)
https://cir.nii.ac.jp/crid/1571698600304029696
勉強よりも人間関係で学校がつらくなるケースが多い
「学校がつらい」と聞くと、
多くの大人は学習面を想像します。
・授業についていけない
・宿題ができない
・テストの点数が下がっている
もちろん、こうした要因が重なることもあります。
しかし実際には、
・友達との距離感がうまくいかない
・クラスの雰囲気が合わない
・グループ関係に疲れてしまう
といった人間関係の負担が積み重なり、学校に向かう気持ちが弱くなるケースは少なくありません。
心理学では、人が安心して活動するためには
・関係性
・有能感
・自律性
という3つの基本的欲求が満たされる必要があるとされています。
これは
Deci & Ryan(2000)
自己決定理論(Self Determination Theory)
として知られています。
学校の人間関係がうまくいかないと、この中の**「関係性」**が満たされなくなります。
すると
・学校に行く意欲が下がる
・勉強への集中力が落ちる
・自分を責めてしまう
といった状態につながることがあります。
参考
Deci, E. L., & Ryan, R. M. (2000)
Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior
「いじめではないけどつらい」人間関係のストレス
人間関係による行き渋りでよくあるのが、
「いじめではないけれどつらい」
という状況です。
例えば
・仲の良い友達がクラス替えで離れた
・グループの空気が合わない
・会話のテンポが合わない
・何となく孤立している感じがする
こうした状態は、外から見ると問題がはっきりしないこともあります。
そのため
「いじめじゃないなら大丈夫では?」
「もう少し様子を見たら?」
と考えてしまうこともあります。
しかし子どもにとっては、
毎日長い時間を過ごす環境の中での小さな違和感が積み重なり、次第に大きな負担になることがあります。
人は「どこかに所属している」と感じられないと強いストレスを感じるとされています。
これは
Baumeister & Leary(1995)
Belongingness Theory(所属欲求理論)
と呼ばれる研究です。
人は
・受け入れられている
・関係の中にいる
と感じられることで安心して活動できます。
逆に
・孤立している
・居場所がない
と感じる状態が続くと、心理的な負担が大きくなります。
学校の行き渋りは、こうした所属感の揺らぎから生まれることも少なくありません。
参考
Baumeister, R. F., & Leary, M. R. (1995)
Belongingness: A Fundamental Human Motivation
https://doi.org/10.1037/0033-2909.117.3.497
人間関係による行き渋りは、
決して珍しいものではありません。
そしてそれは、
子どもの「弱さ」や「甘え」ではなく、
環境との相性や関係性の負担から生まれることも多い問題です。
大切なのは、
・子どもが何に困っているのか
・どの部分に負担がかかっているのか
を丁寧に見ていくことです。
まずは、「学校がつらい理由」を無理に決めつけず、
子どもの感じている負担を一緒に整理していくことが出発点になります。
友達関係が原因で学校に行きたくないときに起きていること
子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、
その背景にはさまざまな理由があります。
その中でも多いのが、友達関係やクラスの人間関係による負担です。
ただし、はっきりとしたいじめやトラブルがあるとは限りません。
むしろ実際には、
・何となくクラスに居づらい
・友達との距離感が合わない
・会話のテンポが合わない
といった、小さな違和感の積み重なりが原因になることも多くあります。
ここでは、友達関係が原因の行き渋りでよく見られるパターンを整理してみます。
友達との距離感がうまく取れない子ども
小学生の友達関係は、実はとても繊細です。
昨日まで仲良く遊んでいた友達と、
今日は違うグループで遊んでいる。
休み時間の過ごし方や遊び方が変わる。
こうした変化は、子どもたちにとっては日常的なものです。
しかしその中で、
・誰と遊べばいいかわからない
・グループの輪に入りにくい
・話しかけるタイミングがわからない
といった状態になると、学校にいる時間そのものが負担になることがあります。
特に真面目な子どもほど、
「友達とうまくやらなきゃいけない」
「みんなに合わせないといけない」
と考えやすく、
そのプレッシャーが大きくなることがあります。
すると、
・休み時間が不安になる
・グループ活動がつらくなる
・学校生活そのものが疲れる
という状態につながることもあります。
クラスの雰囲気が合わないと感じる子ども
人間関係の問題は、必ずしも「特定の友達」との関係だけではありません。
クラス全体の雰囲気が合わないと感じることもあります。
例えば
・にぎやかなクラスで落ち着かない
・発言が多い環境が苦手
・競争的な雰囲気がつらい
といったケースです。
学校のクラスは、基本的に
・人数が多い
・価値観が多様
・同じ空間で長時間過ごす
という特徴があります。
そのため、子どもの性格や感受性によっては
クラスの空気そのものが負担になることもあります。
感受性に関する研究では、
周囲の刺激を強く受け取りやすい子どもが一定数いることが知られています。
心理学者の
Elaine Aron(2002)
Highly Sensitive Child
の研究では、
・音や空気を敏感に感じる
・人間関係の緊張を強く受け取る
・集団環境で疲れやすい
といった特徴が報告されています。
こうした子どもにとっては、
クラスの雰囲気そのものが大きなストレスになることもあります。
参考
Aron, E. (2002)
The Highly Sensitive Child
集団生活の人間関係に疲れてしまう子ども
学校生活では、一日の多くの時間を集団の中で過ごします。
・授業
・休み時間
・給食
・掃除
・グループ活動
ほとんどの時間が人間関係の中で進んでいく環境です。
そのため、
・人の気持ちを考えすぎてしまう
・空気を読みすぎてしまう
・トラブルを避けようとして気を使いすぎる
といった子どもは、
知らないうちに大きなエネルギーを使っています。
すると、
・学校に行く前から疲れている
・朝になると体調が悪くなる
・週の後半になるほどしんどくなる
という形で、行き渋りが表れることもあります。
このようなケースでは、
単純に「友達を変えれば解決する」という問題ではなく、
集団環境そのものとの相性が関係していることもあります。
そのため大人は、
・友達トラブルがあるのか
・クラスの雰囲気が負担なのか
・集団生活そのものが疲れているのか
といった視点で、子どもの状態を丁寧に見ていくことが大切です。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)でも、
子どもが学びに向かえなくなっているときには、
・人間関係
・環境との相性
・学習の負担
といった複数の要因を整理しながら、
今の状態に合う学び方を一緒に考えることを大切にしています。
行き渋りは、
単純に「学校が嫌い」という問題ではなく、
環境との相性や関係性の負担が表れているサインであることもあります。
人間関係のストレスで行き渋りが起きやすい子どもの特徴
同じクラスで同じ出来事が起きても、
それを大きな負担に感じる子どももいれば、あまり気にしない子どももいます。
つまり、行き渋りは単純に「環境の問題」だけではなく、
子どもの特性と環境との相性によって起きることもあります。
ここでは、人間関係のストレスが強くなりやすい子どもの特徴を整理してみます。
周囲の空気を敏感に感じる子ども
クラスの中には、周囲の空気や感情の変化を敏感に感じ取る子どもがいます。
例えば
・友達同士の小さなトラブルに気づく
・誰かが機嫌が悪いことをすぐ感じ取る
・場の雰囲気が変わると落ち着かなくなる
こうした子どもは、
周囲の情報をたくさん受け取っている状態にあります。
心理学者Elaine Aronの研究では、
こうした特性を持つ子どもを
Highly Sensitive Child(HSC)
と呼んでいます。
HSCの子どもは
・感受性が高い
・刺激を強く感じる
・人間関係の緊張を察知しやすい
といった特徴があります。
この特性そのものは、決して弱さではありません。
むしろ
・共感力が高い
・観察力が高い
・深く考える力がある
といった長所につながることもあります。
しかし学校のように
・人数が多い
・刺激が多い
・人間関係が密集している
環境では、疲れやすくなることもあります。
参考
Aron, E. (2002)
The Highly Sensitive Child
真面目で責任感が強い子ども
行き渋りが起きやすい子どもの中には、
とても真面目で責任感の強いタイプも多くいます。
例えば
・友達と仲良くしなければならないと思う
・トラブルを起こしたくない
・先生の期待に応えたい
こうした気持ちを強く持つ子どもです。
その結果、
・友達に合わせすぎてしまう
・自分の気持ちを言いにくい
・嫌なことがあっても我慢する
という状態が続くことがあります。
一見すると問題なく学校生活を送っているように見えても、
内側ではストレスが積み重なっていることもあります。
そしてある時、
・朝になると動けない
・急に学校に行けなくなる
という形で表れることもあります。
友達関係をがんばりすぎてしまう子ども
小学生の人間関係では、
・グループ活動
・休み時間の遊び
・席替え
・班活動
など、さまざまな場面で友達との関係が関わってきます。
そのため、
「みんなとうまくやらないといけない」
「嫌われたくない」
という思いが強い子どもほど、
人間関係に多くのエネルギーを使うことがあります。
すると
・家に帰るとぐったりしている
・学校の話をしなくなる
・週末になると元気になる
といった変化が見られることもあります。
このような場合、
子どもは学校の中でかなりがんばっている状態かもしれません。
人間関係のストレスによる行き渋りは、
子どもの性格や特性と深く関係していることもあります。
そのため大切なのは、
・子どもがどんなことに疲れているのか
・どのような環境だと安心できるのか
を丁寧に見ていくことです。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)でも、
子どもが学びに向かうことが難しくなっているときには、
・人間関係の負担
・学習の難易度
・環境との相性
などを見取りながら、子どもに合う学びの進め方を一緒に整えていくことを大切にしています。
行き渋りは、
単に「学校が嫌い」というサインではなく、
今の環境が少し合っていないことを知らせるサインであることもあります。
人間関係が原因の行き渋りに親ができる対応
子どもが人間関係を理由に学校へ行きたくないと言い始めると、
保護者としてはとても悩むものです。
「どう対応すればいいのか」
「このまま休ませていいのか」
と迷うことも多いでしょう。
ただ、人間関係の問題は単純な解決が難しいことも多く、
急いで答えを出そうとすると、かえって子どもを追い込んでしまうこともあります。
まずは、親としてできる基本的な関わり方を整理してみましょう。
子どもの話を整理しながら聞くことが大切
子どもが学校の人間関係について話すとき、
内容は必ずしも整理されているとは限りません。
・何となく嫌だ
・友達が怖い
・クラスが嫌い
といった形で、
感情だけが先に出てくることもあります。
このとき大人は、つい
「何があったの?」
「誰に何をされたの?」
と具体的な出来事を探そうとしてしまいます。
もちろん状況を理解することは大切ですが、
最初の段階では
・どんなときに嫌だと感じるのか
・学校のどの時間がつらいのか
といった視点で、子どもの感覚を整理するように聞くことが役立つことがあります。
子ども自身も、自分の気持ちを言葉にすることで、
「何がつらかったのか」が少しずつ見えてくることがあります。
原因を一つに決めつけない
行き渋りの理由は、
一つだけとは限りません。
例えば
・友達関係の違和感
・学習の負担
・クラスの雰囲気
・生活リズム
など、複数の要因が重なっていることもあります。
そのため、
「友達が原因」
「勉強が原因」
と早い段階で決めつけてしまうと、
本当の負担が見えなくなることもあります。
大切なのは、
子どもの様子を見取りながら少しずつ整理していくことです。
教育学では、こうした子どもの状態を丁寧に見ながら次の学びを整えていく考え方を
形成的アセスメント(Formative Assessment)
と呼びます。
子どもの今の状態を理解しながら、
次の関わり方を考えていく視点です。
学校以外の時間で安心を取り戻す
人間関係のストレスが強くなっているとき、
子どもは学校の中で多くのエネルギーを使っています。
そのため、
・家では何もしたくない
・学校の話をしたがらない
・ゲームや動画ばかり見る
といった状態になることもあります。
こうした様子を見ると、
つい心配になってしまいますが、
子どもが回復するための時間になっていることもあります。
まずは
・家で安心して過ごせる
・無理に学校の話をしなくてもよい
・責められない
という環境を作ることで、
少しずつ気持ちが落ち着くこともあります。
人間関係が原因の行き渋りでは、
「すぐに学校へ戻すこと」よりも、
子どもの負担がどこにあるのかを整理することが大切です。
その上で、
・学校の中で調整できることはないか
・環境の相性に問題がないか
・子どもに合う学び方は何か
といった視点で、
ゆっくり考えていくことが必要になることもあります。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)でも、
行き渋りや学校生活の負担についてご相談を受ける際には、
・子どもの状態
・人間関係の状況
・学習の進み方
などを丁寧に整理しながら、今の状態に合う学び方を一緒に考えていくことを大切にしています。
子どもが安心して学びに向かうためには、
その子に合った環境を見つけていくことも大切だからです。
学校の人間関係がつらいときは学び方を見直すことも大切
子どもが人間関係を理由に学校へ行きたくないと言うとき、
多くの保護者は「どうやって学校に戻すか」を考えます。
もちろん、学校が安心して通える場所になることが一番望ましいことです。
しかし、状況によっては
・クラスの人間関係が大きく変わらない
・環境の相性が合わない
・集団生活の負担が強い
といった理由で、同じ環境の中で解決することが難しいケースもあります。
そのようなときに大切になるのが、
「学び方そのものを見直す」という視点です。
学びは学校だけで起きるものではない
日本では長い間、
「学び=学校」
というイメージが強くありました。
しかし近年では、
・フリースクール
・オルタナティブスクール
・ホームエデュケーション
・オンライン学習
など、さまざまな形の学び方が広がっています。
文部科学省も、
学校以外の場で学びを続ける子どもが増えていることを踏まえ、
多様な学びのあり方を認める方向へと考え方が変わってきています。
そのため、もし子どもが
・学校の人間関係に強い負担を感じている
・長く行き渋りが続いている
という場合には、
学校以外の学び方も視野に入れて考えることが必要になることもあります。
子どもに合う学びの環境は一つではない
学校は、多くの子どもが同じ空間で学ぶことを前提とした仕組みです。
そのため、
・静かな環境の方が集中できる子
・少人数の方が安心できる子
・自分のペースで進めたい子
にとっては、環境が合わないこともあります。
これは決して珍しいことではありません。
教育心理学では、
学習は環境との相互作用の中で起きると考えられています。
つまり、
「子どもに問題がある」のではなく、
環境との相性が合っていない可能性もあるということです。
横浜でも学校以外の学びを探す家庭が増えている
実際に、横浜でも
・行き渋り
・不登校
・学校の環境が合わない
といった理由で、学び方を見直す家庭が増えています。
その中で選択肢の一つになっているのが、
オルタナティブスクールです。
オルタナティブスクールとは、
従来の学校とは異なる教育の形で学ぶ場を指します。
例えば
・少人数で学ぶ
・個別の学習進度に合わせる
・子どもの興味を大切にする
といった特徴があります。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)も、
横浜で学びの選択肢の一つとして活動しているオルタナティブスクールです。
ここでは
・一人ひとりの理解の深さ
・学習のペース
・人間関係の安心感
を見取りながら、子どもに合う学びをデザインしていくことを大切にしています。
人間関係のストレスが原因で学校生活が苦しくなっているとき、
「無理に同じ環境に戻す」だけではなく、
子どもが安心して学びに向かえる環境を探すことも大切な選択肢の一つです。
人間関係がつらいときに考えたい学びの環境
子どもが人間関係の負担によって行き渋りを起こしているとき、
大切なのは「どうやって我慢させるか」ではなく、どのような環境なら安心して学べるのかを考えることです。
学校という場は、多くの子どもにとって自然に適応できる環境である一方で、すべての子どもに同じように合うとは限りません。
人間関係の負担が強くなっているときは、子どもにとっての学びの環境を少し広い視点で見直してみることが役立つ場合があります。
安心できる環境で学び直すという考え方
人は安心できる環境の中でこそ、新しいことに挑戦する力を発揮しやすくなります。
心理学では、学びや成長は
「安心できる環境」と「適度な挑戦」
のバランスの中で起きると考えられています。
子どもが人間関係に強いストレスを感じているときには、
・周囲の目を気にし続ける
・失敗を恐れる
・発言を控えてしまう
といった状態になりやすくなります。
こうした状態では、学習そのものにもエネルギーを向けにくくなります。
そのため、
・安心できる人間関係
・落ち着いた環境
・無理のない学習負荷
を整えることで、子どもがもう一度学びに向かいやすくなることがあります。
子どもの今の状態を見取りながら学びを組み立て直す
行き渋りが起きているときは、
・どこまで理解できているのか
・どんな環境だと落ち着くのか
・どのくらいの負荷なら取り組めるのか
といった子どもの現在地を丁寧に見ていくことが重要です。
教育心理学では、成長は
ZPD(最近接発達領域)
と呼ばれる領域で起きるとされています。
これは
「少しの支援があれば到達できる難易度」
のことです。
負荷が高すぎても、
逆に簡単すぎても、
学びは進みにくくなります。
そのため、子どもの状態を見ながら
・理解の深さ
・学習量
・取り組む順序
などを整えていくことが大切です。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)では、この考え方をもとに
ZPD × スタディポイント
という仕組みを取り入れています。
子ども自身が
・今の難易度を選び
・挑戦を積み重ね
・自分の学びを調整する
ことで、少しずつ学びに向かう力を育てていく取り組みです。
学びを止めないための選択肢
行き渋りが起きたとき、保護者の方が最も心配するのは
「このまま勉強が遅れてしまうのではないか」
という点かもしれません。
しかし、学びは必ずしも学校だけで進むものではありません。
子どもにとって
・安心できる環境
・理解に合ったペース
・無理のない人間関係
が整うことで、学びが再び動き出すことも多くあります。
実際に、人間関係のストレスが強かった子どもが
・少人数環境
・落ち着いた学習環境
・自分のペースで進める環境
に変わることで、再び学びに向かうようになるケースも少なくありません。
大切なのは、
「学校に戻すこと」だけを目標にするのではなく、
子どもが学び続けられる環境を探していくことです。
人間関係の問題は、ときに大人が想像する以上に子どもにとって大きな負担になります。
しかしその経験をきっかけに、
・自分に合う環境を知る
・安心して学べる場所を見つける
・学び方を見直す
という新しい一歩につながることもあります。
子どもが安心して学びに向かえる環境は、必ずしも一つではありません。
子どもがもう一度学びに向かうためには、
まず安心できる環境があることが大切だからです。
まとめ|人間関係が原因で学校に行きたくないときに大切なこと
子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、
その理由が人間関係であることは少なくありません。
・友達との距離感が合わない
・クラスの雰囲気がつらい
・集団生活に疲れてしまう
こうした状況は、外から見ると大きなトラブルがなくても、子どもにとっては強い負担になることがあります。
行き渋りが起きたときに大切なのは、
「無理に学校へ行かせるかどうか」をすぐに決めることではありません。
まずは
・子どもがどんなことに困っているのか
・どの場面で負担を感じているのか
を丁寧に見ていくことです。
その上で、
・学校の中で調整できることはないか
・人間関係の負担を減らす方法はないか
・子どもに合う学びの環境はどこか
といった視点で、少しずつ整理していくことが大切です。
学校だけが学びの場所とは限りません。
子どもが安心して過ごせる環境の中で、学びが再び動き出すこともあります。
もし今、子どもの行き渋りに悩んでいる場合は、
保護者の方だけで抱え込まず、周囲の支援や相談先も活用しながら考えていくことが大切です。
子どもが安心して学びに向かえる道は、一つではありません。
その子に合う形を、少しずつ見つけていくことが大切です。
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この記事を書いた人
西田 俊章(MOANAVIスクールディレクター/STEAM教育デザイナー)
公立小学校で20年以上、先生として子どもたちを指導し、教科書の執筆も担当しました。
現在はMOANAVIを運営し、子どもたちが「科学・言語・人間・創造」をテーマに学ぶ場をデザインしています。


