今回の学びの概要
今回の学習では、
全体で214枚・21時間以上の学習が行われた。
算数を中心に、
- 体積の求め方の工夫
- 平均
- 分数の計算
- 加法と減法
- 繰り下がりの引き算
など、単なる反復ではなく考え方の整理が求められる単元に多く取り組んでいた。
一方で、今回特徴的だったのは、学習量そのものよりも、
子ども一人ひとりに合わせて支援の形が変化していたことである。
支援しながら自立へ向かう学び
「体積の求め方の工夫」の学習では、変化が明確に見られた。
初日は、
- ヒントをもとに考える
- 教師と一緒に整理する
という支援が必要だったが、
翌日には、
- 解き方を聞かずに解く
- 間違いを自分で修正する
という状態へ変化していた。
また、同じ単元でも学習時間は約20分、そのうち12分以上を見直しに使っている場面もあり、
単に解き終えるのではなく、理解を確かめながら進める学び方が見られた。
ここでは、
「教えてできる」から「自分で整えながらできる」へと移行している。
解き方から「説明できる」理解へ
「分数の計算」では、さらに一歩進んだ学びが見られた。
- 手を動かしながら考える
- 解答を丁寧にチェックする
- 解説を見ながら振り返る
- 自分の考えを説明する
といった行動が継続的に見られ、
結果として、
- 自分で解き方を見つける
- 間違いに気づき修正する
- 自分の考えを説明できる
という変化が確認された。
プリントも複数枚にわたり、
3分程度の短時間のものから、10分以上かけて粘るものまで幅広く取り組んでおり、
単なる処理練習ではなく、理解を深めるための試行錯誤が行われていた。
自分に合った課題を選び、安定して学ぶ
一方で、既習内容では自立した学びも多く見られた。
たとえば漢字学習では、
- 自分で調べながら進める
- 解説を見て確認する
- 教師の支援なしで継続する
といった学習が安定して行われていた。
また、「角柱の見取り図」などでは、
- 自分で課題を選ぶ
- スムーズに解き進める
といった様子が見られ、
自分に合った難易度を選びながら学習を進める力も育ってきている。
ここでは、教師はあえて介入せず、
自走できる状態を保つ支援に回っている。
「うまくいかなかった学び」から見えること
今回の記録では、すべてが順調だったわけではない。
「たし算、ひき算、長さ」や「九九を使った計算」では、
- 問題の前で手が止まる
- 集中が続かない
- 別のことに意識が向く
- 最後まで取り組めない
といった場面が見られた。
教師は、
- ヒントを出す
- 問い返す
- 図や表を提案する
- 一緒に考える
など多くの支援を行ったが、
結果としては、
- 理解が難しい
- 前の段階に戻る必要がある
- 途中で切り上げる
という状態であった。
これは支援不足ではなく、
課題の難易度が現在地に合っていなかった可能性を示している。
同じ「算数」でも支援は同じではない
今回の実践から見えてくるのは、
同じ算数であっても、
- 見守るだけで進める学び
- ヒントで伸びる学び
- 整理や言語化が必要な学び
- 伴走が必要な学び
- いったん戻るべき学び
が存在しているということである。
MOANAVIでは、これらを一括りにせず、
子どもと単元の状態に応じて支援を変えている。
今回の実践から見えること
今回の学びでは、
- 学習量が多いこと以上に
- 学び方が変化していること
が重要であった。
具体的には、
- 見通しを持って始める
- 手を動かしながら考える
- 間違えたあとにやり直す
- 解いたあとに見直す
- 必要に応じて相談する
といった行動が積み重なり、
- 自分で修正できる
- 説明できる
- 課題を調整できる
という変化につながっている。
まとめ
MOANAVIの学びは、
- 最初から一人でやらせるのでもなく
- 常に教え続けるのでもない
「ちょうどよく支える伴走」の中で進んでいく。
そしてその中で、
- できるようになるだけでなく
- 学び方そのものが整っていく
今回の実践は、
その過程がはっきりと見えた記録であった。


