
2025年、日本の政治が大きな転換点を迎えました。
25年以上続いた「自公連立政権」が解消され、
新しいパートナーとして「日本維新の会」や「国民民主党」の名前が注目されています。
ニュースで耳にする「連立政権」という言葉。
でも、「どうして連立が必要なの?」「だれが決めているの?」「日本の未来はどう変わるの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、連立政権のしくみや歴史、維新の12の要望、
そして世界の事例まで、“政治のチームプレー”としての連立の意味をやさしく解説します。
社会科の授業や自由研究にも使えるように、
最後には調べ学習アイデアも紹介。
ニュースを通して「政治を学びのテーマにする」きっかけになる一冊です。
- 連立政権とは何か|わかりやすく意味と仕組みを解説
- なぜ日本では連立政権が多いのか|単独政権との違いと理由
- 連立政権の仕組みとできるまでの流れ|政策協定と閣僚の分担とは
- 自公連立政権とは|25年続いた仕組みとその解消理由
- 日本維新の会とはどんな政党?|改革を掲げる連立のキープレーヤー
- 日本維新の会とはどんな政党?|改革を掲げる連立のキープレーヤー
- 維新と自民党の連立は実現する?|政策の共通点・対立点・課題を徹底解説
- 国民民主党の立場とは?|維新との違いと連立協議の可能性
- 維新連立で日本政治はどう変わる?|5つの注目ポイントをわかりやすく
- 世界の連立政権と日本の違い|ドイツや北欧に学ぶ安定のコツ
- 連立政権のメリット・デメリットとは?|わかりやすく整理する政治の特徴
- 政治の自由研究に使えるテーマ集|連立政権を調べて学ぼう
- 🧩 おさらいクイズ|連立政権と維新の動きをふり返ろう!
- まとめ|維新連立が開く“協力の政治”の未来とは
連立政権とは何か|わかりやすく意味と仕組みを解説
私たちが選挙で投票すると、「国を動かす代表(国会議員)」が決まります。
その中で、国会で一番多くの議席(イスの数)を持つ政党が、「内閣」=国のリーダーグループをつくることができます。
この「内閣をつくる力」を持っている政党やグループのことを 「与党(よとう)」 といいます。
でも、日本にはたくさんの政党があり、選挙の結果、どの党も単独で過半数(全体の半分以上)を取れないことがあります。
このとき、ほかの政党と話し合って「一緒に国を動かそう」と手を組むのが、
👉 連立政権(れんりつせいけん) です。
たとえば、100個のイスがある国会で、A党が45個、B党が20個、C党が15個を持っていたとします。
A党だけでは45しかないので法律を通せません。
でもB党と協力すれば、45+20=65。
過半数の「50」を超えるので、安定した政治ができるようになります。
これが「連立政権が生まれるしくみ」です。
つまり連立政権とは、
複数の政党が協力して、1つの内閣をつくり、国を運営するしくみ。
このとき、それぞれの政党が「自分たちの意見(政策)」を持っているため、
いきなり一緒にやるのはむずかしい場合もあります。
そのため、話し合いを重ねて「ここまでは一致しているね」とまとめた文書を作ります。
これを 「政策協定(せいさくきょうてい)」 といいます。
この政策協定には、
- どんな方向の政治をするか
- どんな法律を優先するか
- 閣僚(かくりょう)=内閣のメンバーをどう分担するか
などが書かれています。
いわば「チームで戦うための約束ごと」です。
💡 イメージでたとえるなら…
- 「単独政権」は、ひとりで野球チームを引っぱるエースピッチャー。
- 「連立政権」は、ピッチャーとキャッチャー、監督が協力して勝ちにいくチーム。
それぞれの意見を出し合いながら、よりよい方向にまとめていく政治の形が、連立政権なのです。


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なぜ日本では連立政権が多いのか|単独政権との違いと理由
日本の政治では、1つの政党だけで国を動かす「単独政権(たんどくせいけん)」よりも、
2つ以上の政党が協力して国を運営する「連立政権(れんりつせいけん)」のほうが多く見られます。
なぜでしょうか?
🗳️ 理由①:日本は「多党制(たとうせい)」だから
選挙では、国民が「この党に投票したい」と思う政党を自由に選ぶことができます。
日本には現在、10をこえる政党があります。
自民党・立憲民主党・公明党・日本維新の会・国民民主党・共産党・れいわ新選組など、
それぞれが異なる考え方や政策を掲げています。
このように「政党が多い」ため、1つの党が国会の半分(過半数)を取るのが難しいのです。
結果として、「似た考えの政党どうしで協力しよう」という流れが生まれ、連立政権ができやすくなります。
⚖️ 理由②:日本の選挙制度に関係がある
日本の国会議員は、**「衆議院」と「参議院」**という2つのグループに分かれています。
衆議院は法律をつくる中心で、参議院はそれをチェックする役割。
衆議院では「小選挙区制」という仕組みで、地域ごとに1人だけ当選。
しかし比例代表制では、全国の得票に応じて議席が分配されるため、中小政党も議席を獲得しやすいのです。
その結果、複数の政党が議席を分け合い、1党だけで過半数を取れないことが多くなります。
🧩 理由③:安定した政治を続けるため
たとえば、自民党が単独で政権を取っても、参議院では過半数を持っていない場合があります。
この状態を「ねじれ国会」といいます。
ねじれが起きると、法律が通りにくくなり、政治が止まってしまうことも。
そこで、参議院でも協力してくれる政党と連立を組むことで、
「政治を止めずに、安定して進める」ことができるのです。
🧠 単独政権との違いをまとめると…
比較項目 | 単独政権 | 連立政権 |
---|---|---|
政党の数 | 1つの政党だけ | 2つ以上の政党 |
意思決定 | 早いが、意見がかたよりやすい | 調整に時間がかかるが、バランスが取れる |
政治の安定 | 不安定になることも | より安定しやすい |
政策の方向性 | はっきりしている | 合意を重ねて決める |
💬 まとめると…
日本で連立政権が多いのは、
- 政党が多く(多党制)
- 選挙制度が複雑で(比例代表制)
- 政治の安定を重視する文化がある
からです。
つまり、「話し合いと協力」が日本政治のスタンダード。
意見の違いを認めながら、一緒に未来を決めていく姿勢が求められているのです。
クイズ①
日本で連立政権が多い理由として、最も関係が深いのはどれでしょう?
- 日本には政党が多いから
- 国会議員が少ないから
- 首相をくじ引きで決めるから
**正解は 1 です。**👉 日本は「多党制」で、1つの党が過半数を取ることが難しいため、協力して政権をつくるケースが多くなります。
連立政権の仕組みとできるまでの流れ|政策協定と閣僚の分担とは
連立政権が生まれるとき、政党どうしは「ただ仲良く手を組む」だけではありません。
それぞれの政党には考え方や大切にしている政策があるため、
まずは**“どこまで一緒にできるか”を話し合う**ことから始まります。
🗳️ ① まずは話し合いで協力の方向を決める
選挙が終わったあと、1つの政党が国会で過半数を取れなかった場合、
ほかの政党に「一緒に政権をつくりませんか?」と声をかけます。
これを「連立協議(れんりつきょうぎ)」といいます。
協議では次のようなことを話し合います:
- どんな政治の方向を目指すか(たとえば「教育」「経済」「福祉」など)
- どの党の政策を優先するか
- どのポスト(役職)をどの党が担当するか
📄 ② 「政策協定」を結ぶ
話し合いの結果、協力できそうだと分かったら、
合意した内容をまとめた文書「政策協定(せいさくきょうてい)」をつくります。
これは、いわば「チームの作戦ノート」。
「どんな政治をめざすのか」「どんな改革を進めるのか」を約束する大事な文書です。
この政策協定は国民にも公開されることが多く、
新聞やニュースで「〇〇党と〇〇党、政策協定に署名」と報じられるのもこの場面です。
🏛️ ③ 閣僚(かくりょう)の分担を決める
次に、内閣のメンバーをどう分担するかを決めます。
内閣には「大臣(だいじん)」が18人ほどいます。
連立の場合、たとえば自民党が首相や外務大臣を、
公明党や維新が国土交通大臣や教育担当を務める…といった具合です。
このように、それぞれの党が得意な分野を担当しながら国を動かすのが連立政権の特徴です。
⚙️ ④ チームワークがうまくいかないときは?
連立は「協力」が基本ですが、考えが大きくズレると対立が起きます。
たとえば、予算の使い方や外交方針で意見が合わないと、
政策協定を見直したり、最悪の場合は連立を解消することもあります。
長く続く連立政権には、「話し合いを続ける力」=対話力があるのです。
クイズ②
「政策協定(せいさくきょうてい)」とは、どんなものを指すでしょう?
- 選挙ポスターのデザインを決める書類
- 政党どうしが協力の内容をまとめた約束ごと
- 国会のルールを決める法律
**正解は 2 です。**👉 政策協定とは、連立を組む政党どうしが「どんな政治を一緒に進めるか」を約束する文書のことです。
自公連立政権とは|25年続いた仕組みとその解消理由
日本の政治の中で、最も長く続いた連立が「自公連立政権(じこうれんりつせいけん)」です。
「自公」とは、**自民党(自由民主党)と公明党(こうめいとう)**のこと。
1999年に始まり、なんと25年以上にわたって日本の政治を支えてきました。
🏛️ なぜ長く続いたのか?
理由の1つは、おたがいの強みを生かし合えたからです。
- 自民党:経済・外交・安全保障などの分野で実行力のある政党
- 公明党:福祉・教育・防災などの分野で国民に寄りそった政策を得意とする政党
この2つの政党が組むことで、「力強さ」と「やさしさ」を両立した政治を進めることができたのです。
もう1つの理由は、選挙協力です。
公明党は全国に支援者ネットワークを持っており、選挙のときに自民党候補を応援してきました。
その見返りとして、自民党は政策面で公明党の意見を取り入れる——
こうして、長期にわたる安定した関係が保たれてきたのです。
⚖️ しかし、次第にズレが生じていった
25年も続けば、世の中も変わります。
近年は安全保障や防衛費の問題で考え方のちがいが目立つようになりました。
たとえば——
- 自民党は「防衛力の強化」を重視。
- 公明党は「平和主義・外交による対話」を大切にしてきました。
また、少子化対策や教育費無償化など、政策の優先順位にもズレが生じ、
2025年には両党の連立がいったん解消されることになりました。
🔍 自公連立の終わりが意味するもの
長く続いた連立が終わるということは、日本の政治が「次の形」を探し始めたということです。
今、自民党が次の連立相手として注目しているのが「日本維新の会」や「国民民主党」。
新しい組み合わせによって、政治の方向が変わる可能性があります。
クイズ③
自民党と公明党の「自公連立政権」が長く続いた主な理由はどれでしょう?
- 意見がまったく同じだったから
- おたがいの強みを生かし合い、選挙でも協力してきたから
- 外国から決められていたから
**正解は 2 です。**👉 自民党と公明党は政策の得意分野がちがい、協力することでおたがいを補い合ってきました。さらに選挙でも協力関係を築いたことが、長期安定の理由でした。
日本維新の会とはどんな政党?|改革を掲げる連立のキープレーヤー
2025年現在、最も注目を集めている政党のひとつが「日本維新の会(にっぽんいしんのかい)」です。
ニュースでは「維新」と略して呼ばれることも多く、
大阪を中心に「改革(かいかく)」を掲げて活動しています。
💡 維新の原点は「大阪から日本を変える」
日本維新の会は、もともと大阪府知事だった橋下徹(はしもと とおる)さんが中心となって生まれました。
大阪では「無駄な行政を減らし、市民の声を直接政治に届けよう」という動きが強まり、
その勢いが国政(国の政治)に広がっていきました。
維新のスローガンは、
「身を切る改革」「地方から日本を変える」
つまり、国だけに頼らず、地域の力を高めることを大切にしています。
⚙️ 維新が重視している5つのテーマ
- 行政のムダを減らす(公務員改革)
- 教育をもっと自由で挑戦的に(教育改革)
- 地方の権限を増やす(地方分権)
- デジタル化を進めて効率化(行政DX)
- 政治家も国民と同じように身を正す(議員定数削減)
このような考え方は、他の政党と比べても「スピード感」「実行力」「現実主義」が特徴です。
🧭 連立のキープレーヤーとしての維新
自民党と公明党の連立が終わった今、
新しいパートナーとして最も名前が挙がっているのが「維新」です。
なぜなら、維新は
- 経済や行政改革などで自民党と近い考えを持ち、
- 一方で、公務員制度や教育政策などではより思い切った改革を求めているからです。
つまり、維新が連立に加われば、
「古い政治」から「新しい政治」への転換点になる可能性があるのです。
🗣️ 維新の連立入りが注目される理由
- これまで野党として政府をチェックしていた立場から、政策の実行側に回る可能性がある。
- 「議員定数削減」など、国民にわかりやすい改革を求めている。
- 「地方分権」や「教育の自由化」など、若い世代に人気のテーマを多く扱っている。
維新の参加によって、政治のスピードや方向性が変わるかもしれません。
ただし、「勢い」だけではなく、「合意をつくる力」が問われる段階にきています。
クイズ④
日本維新の会が掲げる「身を切る改革」とは、どんな意味でしょう?
- 政治家が自分の給料や特権を減らして、政治を見直すこと
- 国の税金をすべて地方にわけること
- 外国との関係を切ること
**正解は 1 です。**👉 「身を切る改革」とは、政治家自身が負担を引き受けてムダをなくし、国民に信頼される政治を目指すという意味です。
日本維新の会とはどんな政党?|改革を掲げる連立のキープレーヤー
2025年、自民党と公明党の連立がいったん解消され、
新しい連立相手として最も注目されているのが「日本維新の会(にっぽんいしんのかい)」です。
ニュースでは「維新」と略して呼ばれ、いま日本の政治で「改革の旗を掲げる政党」として存在感を高めています。
💡 維新の原点は「大阪から日本を変える」
維新は、大阪府知事だった橋下徹(はしもと とおる)さんを中心に誕生しました。
大阪を中心に「行政のムダをなくす」「地域から政治を変える」という考えを広め、
その動きが国全体に広がっていったのです。
その精神を表すスローガンが、
「身を切る改革」「地方から日本を変える」
つまり、政治家自身が負担を引き受け、
「自分たちの身を正して国民に信頼される政治を目指す」という意味です。
⚙️ 維新が掲げる主な政策の柱
- 行政のスリム化(公務員改革・ムダの削減)
- 教育改革(子どもたちが自由に学べる環境づくり)
- 地方分権(国ではなく、地域が決める政治)
- **デジタル化(行政DX)**の推進
- 議員定数削減(政治家を減らし、効率の良い政治を)
- 企業・団体献金の禁止(政治とお金の関係を透明に)
- 消費税の一時的な軽減(食料品のゼロ税率など)
- 少子化・子育て支援の強化
これらは、2025年10月の報道で示された「自民党への12の要望(12本の矢)」に含まれるものです。
その中でも、維新が「絶対にゆずれない条件」として掲げているのが――
🏛️ 国会議員の定数削減(議員の数を減らす)
です。
🧭 「議員定数削減」はなぜ重要なの?
維新は、国民にとって身近なテーマである「政治のムダ」をなくすことを最優先にしています。
その象徴が「身を切る改革」であり、議員定数の削減はまさにその中心にあります。
- 「政治家がまず自分たちのムダを減らすべき」
- 「議員が多すぎると意思決定が遅くなり、責任もあいまいになる」
こうした考えから、維新は議員の数を減らして
**“少数精鋭で動ける政治”**を目指しています。
吉村洋文代表はテレビ番組でも、
「議員定数削減は絶対にゆずれない条件」
と明言しており、連立交渉の中でもこの項目が最大の焦点になっています。
🔍 自民党との連立に向けた維新の姿勢
維新は、自民党との政策の一部には共通点があるものの、
「改革のスピード」や「政治の透明性」などで考え方が異なります。
そのため、
- 一気にすべての要望を受け入れてもらうのは難しい
- しかし「議員定数削減」をはじめとする主要な項目では妥協しない
というスタンスを取っています。
つまり、維新の掲げる12の要望は「理想のリスト」ではなく、
「本気で政治を変えるための最低条件」なのです。
クイズ⑤
維新が自民党に伝えた「12の要望」の中で、絶対にゆずれない条件とされているのはどれでしょう?
- 教育のICT化(タブレット学習の推進)
- 議員定数の削減
- 再生可能エネルギーの推進
**正解は 2 です。**👉 維新は「身を切る改革」を掲げており、政治家自身がまず変わるべきだという立場から、議員定数削減を連立の絶対条件としています。
維新と自民党の連立は実現する?|政策の共通点・対立点・課題を徹底解説
自公連立が解消された今、政治の注目は「自民党と維新が手を組むかどうか」に集まっています。
連立が実現すれば、日本の政治は大きく方向を変える可能性があります。
では、両党はどんなところで似ていて、どんなところで意見が分かれるのでしょうか?
🤝 共通点① 「経済成長」と「改革」への考え方が近い
自民党と維新は、どちらも「日本経済を強くしたい」という点では一致しています。
- 経済成長のための投資
- 行政の効率化(ムダを減らす)
- デジタル化・スタートアップ支援
などの分野では、協力しやすい関係にあります。
特に維新は、「スピード感をもった改革」を重視しており、
自民党の実行力と組み合わされば、政策がより早く動く可能性があります。
⚙️ 共通点② 「憲法改正」や「安全保障」の方向性も近い
両党とも、防衛力の強化や憲法の見直しには前向きです。
これは、他の野党(立憲民主党や共産党など)と大きく異なる点です。
この分野では、国際情勢をにらんだ協力が進むと見られています。
⚡ 対立点① 「議員定数削減」と「政治改革」のスピード
ここが最大の焦点です。
維新は「連立の絶対条件」として、議員定数の削減を強く求めています。
しかし、自民党内には「地方の代表が減る」「議会のバランスが崩れる」といった慎重論も多く、
この項目の合意は簡単ではありません。
💰 対立点② 「企業・団体献金の禁止」など政治とお金の問題
維新は「政治資金の透明化」を重視し、企業や団体からの献金を禁止するよう求めています。
一方で自民党は、長く企業献金を受けてきた歴史があり、急な転換は難しいとされています。
政治の透明性をどう保つかが、連立交渉の重要なテーマです。
🧩 対立点③ 「地方分権」への考え方
維新は「地方がもっと自由に決められる国」を目指しています。
大阪や兵庫など、地方自治体が独自の判断で政策を進める“地域主導型”を理想としています。
自民党は「国としての統一性」を重視するため、ここでも意見のズレが出やすい部分です。
🔍 連立の可能性と課題
維新の「12の要望」は、理想ではなく「連立の最低条件」とされています。
つまり、自民党がどこまで歩み寄れるかがカギ。
ただし、両党ともに
- 経済再生
- 行政改革
- 憲法改正
といった“大きな方向”では共通しており、
話し合いを続ける可能性は高いと見られています。
もしこの連立が実現すれば、日本の政治に「スピード」と「改革」が加わる一方で、
意見の調整力や合意形成の力も問われるでしょう。
クイズ⑥
維新と自民党の連立交渉で、最も大きな対立点になっているテーマはどれでしょう?
- 防衛費の増額
- 議員定数削減などの政治改革
- 外国との貿易
**正解は 2 です。**👉 維新は「身を切る改革」として議員定数削減を絶対条件にしていますが、自民党には慎重な意見も多く、合意には時間がかかると見られています。
国民民主党の立場とは?|維新との違いと連立協議の可能性
「日本維新の会」と並んで、もうひとつ連立の候補として名前が上がっているのが
「国民民主党(こくみんみんしゅとう)」です。
この政党は、維新とはちがったアプローチで「現実的な改革」をめざしています。
💬 国民民主党とはどんな政党?
国民民主党は、もともと旧民主党の流れをくむ中道(ちゅうどう)系の政党です。
リーダーは玉木雄一郎(たまきゆういちろう)代表。
政党のモットーは「対立より協調」「理想より現実」。
つまり、
「すぐにできることから一歩ずつ進めよう」
という、現実的で穏やかな改革を重視する政党です。
⚙️ 国民民主の主な政策テーマ
- 中間層の支援強化(働く世代・子育て世代を中心に)
- 教育・人への投資(奨学金やリカレント教育など)
- 物価上昇への対応(給料アップと減税の両立)
- エネルギー政策の安定化(原発再稼働や再エネの現実的運用)
- 安全保障の強化(現実的な防衛政策)
維新のように“スピード重視の改革”ではなく、
「暮らしの安定」と「現実的な合意づくり」を重んじるのが特徴です。
🧩 維新とのちがいを比べてみよう
比較項目 | 日本維新の会 | 国民民主党 |
---|---|---|
政策スタイル | スピード重視・改革優先 | 合意重視・現実的対応 |
主な関心 | 行政改革・地方分権・政治改革 | 生活・教育・物価対策 |
交渉姿勢 | 「絶対条件」を掲げて主張 | 話し合いながら調整 |
支持層 | 若者・都市部・改革志向層 | 働く世代・中間層・地方 |
両者は方向性こそ違いますが、
「対立ではなく建設的な議論をしたい」という点では一致しています。
🤝 連立協議の可能性
国民民主党も、自民党との政策協議を行う可能性を示しています。
ただし、維新のように「議員定数削減」などの“絶対条件”を突きつけるのではなく、
**「対話を続けながら一部政策で協力する」**という姿勢です。
たとえば、
- エネルギー政策
- 経済対策
- 教育支援
などで意見が近く、部分的な連携(政策合意)から始まる可能性もあります。
🔍 維新と国民民主の“役割のちがい”
- 維新:政治のスピードを上げる「改革エンジン」
- 国民民主:政治のバランスをとる「調整役」
つまり、日本政治は今、
「スピードと安定、どちらを重視するか」
という大きな選択の前に立っているのです。
クイズ⑦
国民民主党と維新の一番大きな違いとして正しいのはどれでしょう?
- 維新はスピード重視、国民民主は対話重視
- 維新は教育中心、国民民主は農業中心
- 維新は野党、国民民主は与党
**正解は 1 です。**👉 維新は「すぐに変える改革」を重視するのに対し、国民民主は「合意をつくりながら一歩ずつ進める」現実的な政治を重んじています。
維新連立で日本政治はどう変わる?|5つの注目ポイントをわかりやすく
もし日本維新の会が連立政権に加わったら、
日本の政治はどのように変わるのでしょうか?
単なる政党の組み合わせではなく、政治のやり方そのものが変化する可能性があります。
① 「政治改革」が一気に進むかも?
維新が最も強く求めているのは「政治のムダをなくすこと」。
特に「議員定数の削減」や「企業・団体献金の禁止」など、
**“政治家自身を変える改革”**が本格的に動く可能性があります。
これは、国民から見ても分かりやすいテーマで、
政治への信頼を取り戻すきっかけになるかもしれません。
② 「行政のスピード」が上がる
維新は、意思決定を早くし、ムダを省くことを得意としています。
そのスタイルが政府全体に広がると、
- 行政手続きのデジタル化(行政DX)
- 予算の使い道の見直し
- 迅速な法改正
などが進みやすくなるでしょう。
「動きが遅い政治」から、「すぐ動く政治」への転換です。
③ 「地方の力」が強くなる
維新がずっと掲げてきた「地方分権(ちほうぶんけん)」も進む可能性があります。
国だけでなく、地域が自分たちの未来を決められる仕組みをつくるという考えです。
たとえば、大阪・兵庫・福岡などが地域単位で政策を実行できるようになれば、
地域ごとに特色あるまちづくりができるようになります。
④ 「教育の自由化」と「学びの多様化」
維新は教育にも強い関心を持っています。
たとえば——
- 学校のICT化(タブレットやAIを活用)
- 学校選択の自由
- 教育費の軽減
など、子どもたちの学びを自由にする改革を求めています。
政治が教育に関心を持つことは、
未来を生きる子どもたちへの“最大の投資”でもあります。
⑤ 「若い世代の声」が届きやすくなる
維新の支持層には、20〜40代の若い世代が多いのが特徴です。
連立政権に入れば、
- 若者向けの政治教育
- 投票率を上げる取り組み
- SNSやデジタルツールを活かした政策発信
など、**“若い感覚の政治”**が広がる可能性もあります。
🌏 まとめ:連立は“協力の政治”の新しい形
維新が連立政権に入ることは、
単に政党が増えるだけではなく、**「政治のスピード」「透明性」「地方主導」**といった
新しい価値観が日本政治に加わることを意味します。
もちろん、意見の違いもありますが、
それをどう話し合って乗り越えるかが、これからの政治のテーマになるでしょう。
クイズ⑧
維新が連立政権に入ると、どんな変化が起こる可能性があるでしょうか?
- 行政のスピードが上がる
- 政治家の数が増える
- 国会がなくなる
**正解は 1 です。**👉 維新は行政改革やデジタル化を重視しており、ムダを減らすことで政治のスピードを上げようとしています。
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世界の連立政権と日本の違い|ドイツや北欧に学ぶ安定のコツ
日本だけでなく、世界にも「連立政権」で国を運営している国はたくさんあります。
むしろ、多くの国では「1つの政党だけで政治をする」ことのほうが少ないのです。
🇩🇪 ドイツ:連立政権の“お手本”といわれる国
ドイツは、第二次世界大戦後から「連立政権」が当たり前の国です。
「社会民主党(SPD)」や「キリスト教民主同盟(CDU)」など、
2〜3党が協力して国を運営しています。
特徴的なのは、
「選挙のたびに、どの党と組むかを柔軟に決める文化」
があること。
たとえば、
- 2005〜2021年までは「大連立(グランド・コアリション)」と呼ばれるSPDとCDUの協力政権が続き、
- 2021年からは「信号連立(赤=SPD、黄=自由民主党、緑=緑の党)」が誕生しています。
つまりドイツでは、意見の違いを前提に「合意をつくる」文化が根づいているのです。
🇫🇮 北欧(フィンランドやスウェーデン):話し合いで決める政治文化
北欧諸国も、ほとんどが連立政権で国を運営しています。
たとえばフィンランドでは、5〜6党が協力して政策を決めることも珍しくありません。
その理由は、国民の価値観が多様であるためです。
- 環境を大切にする党
- 教育を重視する党
- 経済を優先する党
など、複数の視点を取り入れることでバランスの良い政治ができるのです。
このように、北欧の政治は「話し合いの政治」とも呼ばれています。
🇯🇵 日本とのちがい
日本でも連立政権はありますが、
ドイツや北欧に比べると「政党どうしの信頼関係」や「交渉の透明性」が課題とされています。
たとえば、
- 政党が分裂したり新しい党が生まれたりする頻度が高い
- 政策よりも選挙協力が優先されることがある
など、まだ安定した「連立の文化」が根づいていないのです。
これからの日本の課題は、
「対立ではなく、協力で解決する政治文化」を育てること。
その意味でも、維新のような新しい勢力が加わることで、
“話し合いの政治”への一歩が進むかもしれません。
🌏 まとめ
ドイツや北欧の連立は、
「合意を重ねて進む民主主義のかたち」。
日本が学ぶべきは、スピードよりも信頼を大切にする姿勢です。
連立政権は、意見がちがうからこそ成り立つ——
その“協力の知恵”こそが、これからの日本政治にも必要なのです。
クイズ⑨
ドイツや北欧のように、連立政権が長く続く理由として正しいものはどれでしょう?
- 政党どうしの信頼関係と話し合いの文化があるから
- 政党の数が少ないから
- 選挙がないから
**正解は 1 です。**👉 ドイツや北欧では、意見のちがう政党どうしでも「合意をつくる文化」があり、話し合いで政治を進めることができるのです。
連立政権のメリット・デメリットとは?|わかりやすく整理する政治の特徴
連立政権は「協力の政治」です。
しかし、良いことばかりではなく、課題やリスクもあります。
ここでは、単独政権との違いを比べながら、メリットとデメリットをわかりやすく整理していきます。
✅ 連立政権のメリット(いいところ)
① 多くの意見を政治に反映できる
1つの政党だけで決めるより、複数の政党が話し合うことで、
さまざまな立場の意見を取り入れられます。
たとえば「経済に強い党」と「福祉に詳しい党」が協力すれば、
国全体にとってバランスの取れた政策になります。
② 政治が安定しやすい
どの党も過半数を持てないと、政権がすぐに変わってしまうことがあります。
でも、連立を組めば多数派を維持しやすく、
法律をスムーズに通すことができます。
日本でも、自公連立が長く続いたのは「安定性」があったからです。
③ 対話と合意の文化が育つ
政党どうしで意見をすり合わせる過程は、
「対立より協力」を学ぶ民主主義の練習でもあります。
子どもたちがクラス会で意見をまとめるのと少し似ていますね。
⚠️ 連立政権のデメリット(むずかしいところ)
① 意思決定に時間がかかる
政党が増えると、その分だけ話し合いの時間も増えます。
「スピード重視」の維新のような党と、
「慎重派」の党が組むと、方向性がズレることもあります。
② 責任の所在がわかりにくくなる
「どの党の意見で決まったのか」「失敗の責任はどこにあるのか」
があいまいになりやすいのも課題です。
国民にとっては、政治の透明性が下がるリスクもあります。
③ 妥協が増える
意見がちがう政党が協力するためには、どこかでゆずり合いが必要です。
その結果、「本当にやりたかった政策」が弱まることもあります。
🧭 単独政権とのちがいをイメージで整理
単独政権=一人で走る短距離走
→ 決断が早いが、失敗しても修正が難しい。
連立政権=チームで走る駅伝
→ 相談しながら進むため時間はかかるが、より遠くまで進める。
🌱 バランスが大事
政治に「正解」はありません。
スピードを重視するか、バランスを重視するか。
連立政権は、そのどちらの力も必要とされる「チーム政治」なのです。
クイズ⑩
連立政権のデメリットとして正しいものはどれでしょう?
- 意見が分かれるため、決定までに時間がかかることがある
- すべての政党が同じ考えを持つため、対立が起こらない
- 政党の数が少なくなるので、議論が減る
**正解は 1 です。**👉 連立政権では複数の政党が協力するため、合意をつくるのに時間がかかることがありますが、
その分、より多様な意見を取り入れられるというメリットもあります。
政治のことをじつは全然わかってなくて恥ずかしい。そんなあなたに中学受験の社会科のカリスマ講師が複雑な政治のしくみを小学生にもわかりやすく解説。
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政治の自由研究に使えるテーマ集|連立政権を調べて学ぼう
「政治」というと、なんだかむずかしく聞こえますが、
実は社会のしくみを知るとてもおもしろいテーマです。
ここでは、連立政権をきっかけに政治を学ぶ自由研究アイデアを紹介します。
🧩 テーマ①:「もし自分が総理大臣だったら、どの政党と連立を組む?」
- 各政党のホームページを見て、政策やスローガンを調べてみましょう。
- 「自分の理想の国をつくるなら、どんな政党と協力するか?」を考えます。
- それぞれの政党が大切にしている価値観(経済・教育・環境など)を比べてみると、違いが見えてきます。
💡発展アイデア:
模擬内閣をつくって、家族や友達に「どの党と組む?」と聞いてみよう。
🗳️ テーマ②:「政党カードで学ぶ!政策マッチングゲーム」
- 政党ごとにカードをつくり、代表的な政策を書き出します。
例:「教育無償化」「議員定数削減」「再生可能エネルギー推進」など。 - カードを組み合わせて、「この2つなら連立できそう!」という組み合わせを探してみましょう。
💡発展アイデア:
模造紙に「連立マップ」を描いて、どの政党が近い考えを持っているかを線でつないでみよう。
🏛️ テーマ③:「世界の連立政権を調べてみよう」
- ドイツ・フィンランド・スウェーデンなど、連立政権が多い国を調べて、
どのように協力しているかをまとめてみましょう。 - それぞれの国の「話し合いの文化」や「合意の方法」に注目すると、日本との違いがよくわかります。
💡発展アイデア:
国ごとに政党のシンボルカラー(赤・緑・黄など)を調べて、
「世界の連立カラーマップ」をつくるのも楽しいです。
📊 テーマ④:「ニュースを使って“今の政治”を調べる」
- 新聞やニュースサイトで「連立」「維新」「国民民主」「自公解消」などの言葉を検索してみましょう。
- 政治の動きがどんなふうに報じられているか、見出しや記事の数を比べてみるのもおもしろいです。
💡発展アイデア:
1週間のニュースをまとめて「政治ウォッチ新聞」をつくろう。
記事の数をグラフにすると、時事的な変化も見えてきます。
🧠 テーマ⑤:「クラスや家族で“模擬選挙”をしてみよう」
- テーマを1つ決め(例:「給食をもっとよくするには?」など)、候補者や政党を決めて選挙を実施。
- 連立政権が必要になった場合、どう話し合って合意をつくるかを体験できます。
💡発展アイデア:
- 「模擬国会ごっこ」や「子ども議会」の形で、議論→投票→合意の流れを再現。
- 意見の違いをどうまとめるかを記録しておくと、レポートにまとめやすいです。
✏️ まとめ方のヒント
- 研究テーマ(例:「なぜ日本では連立政権が多いのか?」)
- 調べたこと(図・表・記事引用など)
- 自分の意見(「一番よい協力の形は?」など)
- 感想(学んで感じたこと)
📘 レポートタイトル例:
- 「政治のチームプレー!連立政権のしくみを調べてみた」
- 「維新と自民が組んだらどうなる?ニュースから見る政治の未来」
🧩 おさらいクイズ|連立政権と維新の動きをふり返ろう!
クイズ①
連立政権とは、どんなときに作られるのでしょう?
- 1つの政党で過半数を取れないときに他の政党と協力する
- 国民全員が投票をしなかったとき
- 政党がなくなったとき
**正解は 1 です。**👉 選挙で過半数を取れないときに、他の政党と協力して国を動かす仕組みです。
クイズ②
日本で連立政権が多い理由として正しいのはどれでしょう?
- 政党が1つしかないから
- 政党の数が多く、1つの党で過半数を取りにくいから
- 国民が連立を希望しているから
**正解は 2 です。**👉 多党制と選挙制度の影響で、単独では過半数を取れないことが多いのが日本の特徴です。
クイズ③
「政策協定(せいさくきょうてい)」とは何を指す言葉でしょう?
- 政党どうしが協力の内容をまとめた約束ごと
- 国会の休みを決めるルール
- 選挙ポスターを作る会議
**正解は 1 です。**👉 連立を組む前に、どんな政策で協力するかをまとめた文書のことです。
クイズ④
自公連立政権が長く続いた理由として正しいのはどれでしょう?
- どちらの政党も外国の支援を受けていたから
- 自民党と公明党が、お互いの強みを生かし合い、選挙でも協力してきたから
- 公明党が国会を運営していたから
**正解は 2 です。**👉 自民党は実行力、公明党は福祉や教育などの政策で支え合ってきました。
クイズ⑤
維新が自民党に伝えた要望の中で、「絶対にゆずれない」としている項目はどれ?
- 防衛費の削減
- 教育のICT化
- 議員定数の削減
**正解は 3 です。**👉 「身を切る改革」を掲げる維新は、議員定数削減を連立の最重要条件としています。
クイズ⑥
維新と自民党の連立で最も大きな対立点になっているテーマは?
- 経済政策
- 外交関係
- 議員定数削減などの政治改革
**正解は 3 です。**👉 維新はスピード改革を求めますが、自民党は慎重派が多く調整が必要です。
クイズ⑦
国民民主党と維新の一番の違いとして正しいのはどれ?
- 維新はスピード重視、国民民主は対話重視
- 維新は環境中心、国民民主は農業中心
- 維新は与党、国民民主は野党
**正解は 1 です。**👉 維新は改革のスピードを重視し、国民民主は合意をつくる調整型の政治を重んじます。
クイズ⑧
維新が連立に加わると、どんな変化が起こる可能性がありますか?
- 政治家の数が増える
- 行政のスピードが上がる
- 国会がなくなる
**正解は 2 です。**👉 維新は行政改革とデジタル化を掲げ、政治の動きを速くすることを目指しています。
クイズ⑨
ドイツや北欧の連立政権が長く続いている理由として正しいのは?
- 政党どうしの信頼関係と話し合いの文化があるから
- 政党が1つしかないから
- 選挙がないから
**正解は 1 です。**👉 対立よりも合意を重んじる文化があり、複数の政党が協力して国を運営しています。
クイズ⑩
連立政権のデメリットとして正しいものはどれでしょう?
- 意見が分かれるため、決定までに時間がかかることがある
- 政党の数が減るので、議論が減る
- 国会が自動で終わる
**正解は 1 です。**👉 多くの政党が関わるため、話し合いに時間がかかることがありますが、その分多様な意見を取り入れられます。
この記事を書いた人
西田 俊章(MOANAVIスクールディレクター/STEAM教育デザイナー)
公立小学校で20年以上、先生として子どもたちを指導し、教科書の執筆も担当しました。
現在はMOANAVIを運営し、子どもたちが「科学・言語・人間・創造」をテーマに学ぶ場をデザインしています。
まとめ|維新連立が開く“協力の政治”の未来とは
2025年の日本では、長く続いた自公連立が終わり、
新しい政治の形を探す動きが始まっています。
その中で注目されているのが、自民党と維新による新しい連立の可能性です。
🤝 政治の“チームプレー”が試される時代へ
連立政権とは、意見のちがう政党どうしが協力して国を動かす仕組みです。
「一人で決める政治」から「みんなで考える政治」へ。
その流れは、まさに民主主義の原点でもあります。
維新が加わることで、
- 政治のスピードアップ
- 行政のムダ削減
- 若者の声の反映
など、新しい風が吹くかもしれません。
一方で、意見のちがいをどうまとめるかという“調整力”も問われます。
🧭 「身を切る改革」から「共につくる改革」へ
維新が掲げる「身を切る改革」は、政治家自身が変わることを意味しています。
けれども本当に大切なのは、
政治家だけでなく、国民一人ひとりが「社会をよくする力」を持つこと。
政治とは「誰かがやること」ではなく、
自分たちの生活をどうつくるかを一緒に考えることなのです。
🌱 学びとしての“連立”
連立政権のしくみを学ぶことは、
「対話する力」「意見をまとめる力」「他者を尊重する力」を学ぶことでもあります。
これらは、これからの社会に必要な“協働のスキル”です。
もし学校や地域でも、意見のちがう人と協力して何かを成しとげた経験があるなら、
それはまさに「小さな連立」といえるでしょう。
政治はニュースの中だけの話ではありません。
家の中、学校、地域社会——
どんな場所でも「連立の知恵」は生きています。
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