【実践記録|2026.03.23】難しさの中で理解に到達する学習プロセス

今回の学びの概要

2026年3月23日の学習では、算数の基礎計算や文章題、理科の基礎内容に取り組む中で、「自力で進める」「支援で到達する」「途中で止まる」という複数の学習状態が同時に見られた。

振り返りでは、「集中して取り組めた」「がんばった」という実感が広く見られる一方で、「むずかしかった」「疲れた」と感じる場面も多く、負荷のある課題に向き合っていたことが分かる。

その中で、「理解できた」「できるようになってうれしい」という実感も同時に見られ、難しさの中で理解や達成感に到達する学習が展開されていた。


実践

この日の教室では、算数の計算問題や文章題、理科の基礎内容といった単元に取り組む姿が見られた。

算数の計算では、自分の力で最後まで解き切ることができる場面がある一方で、文章題では途中で手が止まり、問題の意味を捉えられずに進めなくなる様子が見られた。

その際、教師は答えを示すのではなく、「何を求める問題か」「どの数量に注目するか」といった視点を提示した。すると、止まっていた子どもが再び考え始め、自分の力で解き進めることができた。

理科の学習では、用語の理解が曖昧なまま問題に取り組み、途中で止まる場面が見られた。ここでは、言葉の意味を確認しながら理解を支え、その後に問題に戻ることで、最終的に解き切ることができていた。

また、解き終えた後に自分で解答を見直す場面も見られた。間違いに気づき、修正しながら再度考え直すことで、理解を深めていく様子が確認された。

学習の進め方としては、自分で考えながら進めることを基本としつつ、必要に応じて調べたり、教師に相談したりする行動が見られた。子どもたちは、状況に応じて学習方法を選びながら取り組んでいた。


学習理論から見るMOANAVIのサポート

今回の実践では、ヴィゴツキーの「最近接発達領域(ZPD)」が明確に表れている。

「むずかしい」と感じながらも「理解できた」という実感が生まれていることから、子どもたちは一人では到達が難しいが、支援や試行錯誤によって理解に至る課題に取り組んでいたと整理できる。

また、自己調整学習の観点では、自分で解くことを基本としながら、必要に応じて調べたり相談したりする行動が見られる。これは、自分の状況に応じて学習方法を選び、調整している状態である。

形成的アセスメントの観点では、教師は「どこで止まったか」「どのように考えているか」に応じて支援を行っている。文章題では考え方の手がかりを提示し、理科では用語理解から支えるなど、学習過程に基づいたサポートが行われていた。

さらに、「疲れた」と感じながらも「理解できた」と答える子どもが多いことから、課題は低すぎず高すぎない範囲に設定されていたと考えられる。適切な負荷のもとで学習が行われていた状態である。

また、「集中して取り組めた」という実感が広く見られ、周囲の影響を受けずに学習に向かえる環境が成立していたことも確認できる。


今回見えた学び

今回の実践から見えてきたのは、「難しさの中で理解が生まれる学習のプロセス」である。

子どもたちは、

・問題に取り組む

・途中で止まる

・考え直す

・必要に応じて調べる、相談する

・再び取り組む

という過程をたどりながら、理解に到達していた。

また、

・自分で進められる場面

・支援によって進める場面

・途中で止まる場面

が同時に存在しており、それぞれの子どもが異なる位置から学習に取り組んでいることが確認できた。

「むずかしい」「疲れた」と感じる課題であっても、「理解できた」「できるようになった」という実感につながっていることから、負荷のある課題に取り組むこと自体が、学びのプロセスとして機能していることが見えてきた。


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