子どもが自分から勉強するようになる!教育心理学に基づく3つの習慣づけ方法

子どもが自分から学び出す習慣はなぜ大切?

「勉強しなさい!」と毎日のように声をかけるのに、子どもはなかなか机に向かわない…。
これは多くの保護者の方が抱える共通の悩みです。

一時的に言うことを聞いても、強制された勉強は長続きしません。
むしろ「親がいないと勉強しない子」になってしまうこともあります。

教育心理学の分野では、自己調整学習(Self-Regulated Learning)という概念があります。
これは、子どもが自分で目標を立て、学び方を工夫し、振り返る力のこと。
この力を育てることが「自分から学ぶ子」になるために不可欠です。


教育心理学からわかる「小さな一歩」の効果

作業興奮 ― 行動がやる気を生む

「やる気が出たら勉強する」のではなく、「行動を始めるからやる気が出る」という心理現象を「作業興奮」と呼びます。
例えば「30分ドリルをやろう」と言われると重い腰が上がらなくても、「まず1問だけやってみよう」と区切ると意外と動き出せるのです。


自己効力感 ― 小さな成功体験が自信になる

心理学者バンデューラの理論によると、「できた!」という体験は自己効力感を高めます。
例えば漢字練習を「1ページ」ではなく「1行だけ」に区切ると、達成感を味わいやすくなり、「自分にもできる」という感覚が生まれます。
これが次の行動への意欲を生み、習慣につながります。


フロー体験 ― ちょうどいい課題が集中を生む

心理学者チクセントミハイのフロー理論によれば、課題が難しすぎても簡単すぎても集中は続きません。
「少し頑張ればできる」レベルの課題が、最も夢中になれる状態=フローを生み出します。
つまり「簡単な課題から始める → 少しずつレベルを上げる」流れが最適なのです。


家庭でできる!子どもが自分から勉強する工夫

「まず5分だけ」から始める

タイマーを使い「5分だけやろう」と提案します。
短い時間なら始めやすく、気づけば10分、15分と続くことも多いです。


ハードルを下げる声かけ

「全部やりなさい」ではなく、「今日は1問だけやってみようか」と声をかける。
こうした小さなゴール設定が、子どもに「自分でもできる」と思わせます。


学びを見える化する

シールやカレンダーで「今日できたこと」を記録すると達成感が強まり、「続けたい」という気持ちが芽生えます。
視覚的に成果が残ることで、習慣化が加速します。


プロセスを褒めて応援する

「100点とれてえらいね」よりも、「今日は自分で机に向かえたね」「時間を守って取り組めたね」と行動そのものを褒めることが大切です。
結果ではなくプロセスを認められると、子どもは自信を持ちやすくなります。


親の役割は「管理者」ではなく「応援者」

子どもが自分から学ぶ習慣をつけるには、親が「勉強の管理者」になるのではなく、「学びの応援者」になることが大切です。

  • 「何分勉強した?」よりも「今日はどんなことを学んだの?」
  • 「まだ終わってないでしょ!」よりも「ここまでできたんだね!」

こうした声かけの違いが、子どものやる気を大きく左右します。


まとめとMOANAVIの取り組み

子どもが自分から勉強するようになるには、

  1. 小さな一歩から始める
  2. 成功体験を積み重ねる
  3. 親が結果よりプロセスを認める

この3つが欠かせません。

MOANAVIでは、この考えを日常的に実践しています。

  • STUDY POINTシステム:勉強の成果ではなく、取り組む行動そのものを評価
  • STEAM型学習:「科学・言語・人間・創造」の4領域から興味を出発点にする体験型の学び

子どもたちが「やらされる学び」ではなく「自分から学び出す習慣」を身につける場をつくっています。

👉 「うちの子も、自分から学ぶ習慣をつけてほしい」と思われた方は、ぜひ体験授業やイベントにご参加ください。LINEからお気軽にお問い合わせいただけます。

記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)

STEAM教育デザイナー / MOANAVIスクールディレクター

理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。

📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説


新着記事

勉強嫌いの子がやる気を出すきっかけ5選|今日から家でできる実践ワザ
勉強が嫌いでも大丈夫。小さな一歩・選べる学び・実行意図・見える化・環境デザインの5つで、子どもが自分から動き出す仕組みを作ります。
子どもが自分から勉強するようになる!教育心理学に基づく3つの習慣づけ方法
勉強しなさいと言わなくても大丈夫!教育心理学をもとに、子どもが自分から学び出す3つの習慣づけ方法と家庭でできる工夫を紹介します。教育心理学の分野では、自己調整学習(Self-Regulated Learning)という概念があります。これは、子どもが自分で目標を立て、学び方を工夫し、振り返る力のこと。この力を育てることが「自分から学ぶ子」になるために不可欠です。
横浜に誕生!不登校支援とSTEAM教育に取り組む「モアナビ協創学園初等部」の全貌
横浜市西区のオルタナティブスクール「モアナビ協創学園初等部」を動画・音声・テキストでわかりやすく解説。不登校支援やSTEAM教育、自己調整学習に取り組む学園の理念や特徴を紹介します。
これからの時代、通知表は本当に必要?これからの時代に求められる新しい評価のかたち
これまでの通知表は、子どもの学力を一括して数字で示す「総括的評価(エバリュエーション)」が中心でした。しかし、子どもたちの学びのあり方が多様化する中で、これだけでは個々の成長を十分に捉えきれなくなっています。今、注目されているのが「形成的アセスメント」です。これは、学びの過程に寄り添い、子ども自身が成長を実感できる評価のあり方です。本記事では、通知表の役割を見直しつつ、MOANAVIが実践する新しい評価方法についても紹介します。
【保存版】共働き家庭の小学生の夏休みの過ごし方|安心・安全・成長につながる実践アイデア集
共働き家庭にとって、夏休みは子どもの過ごし方に悩む時期。留守番や学童、習い事など多様な選択肢がありますが、子どもの安全と成長のバランスをどう取るかが重要です。この記事では、夏休みの過ごし方のパターン、安全に過ごすための工夫、自宅でできるお手伝いや学びのヒントを幅広くご紹介します。MOANAVIでもSTEAM教育を取り入れたサマープログラムを実施中。日中の学びの場を探している方にもおすすめの内容です。

タイトルとURLをコピーしました