
新学期が始まってから、子どもの様子が少し変わった。
4月や9月になると、朝起きられない、体調が悪いと言う、学校の話をしなくなる——そんな変化に戸惑う保護者は少なくありません。
「そのうち慣れるのだろうか」
「甘えなのか、それとも本当に限界なのか」
新学期の行き渋りや不登校の前兆は、とても判断が難しいものです。
この記事では、4月・9月に起こりやすい子どもの不調の背景を、発達心理学や学校適応研究の視点から整理します。そして、家庭でできる対応や「様子を見る」判断基準、学校内外の選択肢まで丁寧に解説します。
揺らぎは失敗ではありません。
それは、今かかっている負荷のサインです。
焦らず、しかし放置せず。
子どもの変化をどう受け止めればよいのか、一緒に考えていきましょう。
新学期から様子が変わった子ども|4月・9月に増える行き渋り・不登校の前兆とは
4月・9月は「環境変化ストレス」が最も高まる時期
「春休みまでは元気だったのに、4月に入ってから急に様子が変わった」
「夏休み明けの9月から、なんとなく元気がない」
こうした声は、毎年この時期に多く聞かれます。
文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」においても、不登校の増加は学期の切り替わりと関連があることが示されています。特に4月(新年度開始)や9月(夏休み明け)は、心理的負荷が高まりやすい時期です。
その理由は単純です。
- クラス替え
- 担任の変更
- 友人関係の再構築
- 学習内容の難度上昇
- 周囲からの「新学期なんだから頑張ろう」という期待
これらが一気に重なるからです。
子どもにとって新学期は「リセット」ではなく、「環境が総入れ替えになる出来事」です。
特に繊細な子、周囲の空気を強く感じ取る子、自分に高い期待をかけやすい子ほど、環境変化の影響を受けやすい傾向があります。
この時期の不調は、必ずしも「不登校の始まり」と決めつけるものではありません。しかし、適応ストレスが可視化されやすいタイミングであることは理解しておく必要があります。
新学期に見られやすい具体的なサイン
4月や9月に見られやすい変化には、次のようなものがあります。
朝だけ体調が悪くなる
- 腹痛
- 頭痛
- 吐き気
- 微熱
DSM-5(American Psychiatric Association)でも示されている通り、強い不安は身体症状として表れることがあります。これは仮病ではなく、ストレス反応です。
会話が減る・学校の話をしなくなる
これまで楽しそうに話していた学校の出来事を、急に話さなくなる。
「普通」「別に」と答える回数が増える。
これは関係性への不安や自己効力感の低下と関係している場合があります。
イライラ・涙もろさ・感情の揺れ
環境に適応しようとエネルギーを使っているため、家庭では緊張が緩み、感情が出やすくなることがあります。
宿題・勉強への強い拒否
「できないかもしれない」という予期不安があると、取りかかる前から回避行動が出ることがあります。
ヴィゴツキーのZPD(発達の最近接領域・最近接発達領域)理論では、成長は“支援があれば届く負荷”の中で起こるとされています。
新学期は学習難度が上がりやすく、支援関係がまだ再構築されていないため、負荷が一時的にZPDを外れやすいのです。
「できない経験」が続くと、挑戦そのものを避けるようになるのは自然な反応です。
それは甘えではなく“適応の揺れ”である可能性
保護者として一番迷うのは、ここかもしれません。
「甘えているのでは?」
「このくらいで休ませていいの?」
発達心理学者エリク・エリクソンの理論では、子ども期は「有能感」を獲得する時期とされています。
この時期に「できない」「合わない」が続くと、自信の揺らぎとして表れます。
自己決定理論(Deci & Ryan, 1985)では、
- 自律性
- 有能感
- 関係性
この3つが満たされないと内発的動機づけは低下するとされています。
新学期はこの3要素が一時的に崩れやすいのです。
つまり、多くの場合は「甘え」ではなく、環境変化への適応の揺れです。
ここで大切なのは、
「問題が起きた」と考えるのではなく、
「今、どんな負荷がかかっているのか」を丁寧に見ていくことです。
私たちは子どもをジャッジするのではなく、今の状態を見取り、次の一手を整えていく必要があります。
学習や環境の負荷を調整するという視点があるだけで、対応の方向性は大きく変わります。
例えば、横浜で学校との相性や学習負荷に悩み始めた保護者が、早い段階で相談に訪れるケースもあります。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)でも、「不登校になってから」ではなく、「揺らぎ段階」での相談が増えています。
大きく崩れる前に、学びの現在地を丁寧に見て、負荷をデザインし直す。
それは特別なことではなく、本来どの子にも必要な視点です。
4月・9月の変化は、失敗ではありません。
それは「サイン」です。
早すぎる断定も、過度な放置も避けながら、
まずは「何が変わったのか」を静かに観察すること。
そこからすべてが始まります。
なぜ4月・9月に不調が出るのか|発達段階と環境のミスマッチ
「環境が変わる」と子どもの中で何が起きているのか
新学期は単なる“クラス替え”ではありません。
子どもの立場から見ると、
- 人間関係がゼロから再構築される
- 教師との信頼関係がまだない
- 学習の進め方や評価基準が変わる
- 暗黙のルールがリセットされる
という、非常に大きな変化です。
Ecclesらの「Stage-Environment Fit Theory(ステージ環境適合理論)」では、発達段階と環境が合わないとき、適応困難が生じやすいとされています(Eccles, J.S., 1999)。
たとえば、
- 小4頃から抽象的思考が求められるようになる
- 中1で急激に評価基準が厳しくなる
- 思春期に入り、対人関係の意味づけが変わる
こうした発達的変化のタイミングと、環境変化が重なると、“ミスマッチ”が強く出やすいのです。
子ども自身も、なぜつらいのか言語化できないことが多い。
だからこそ「なんとなく嫌」「よくわからないけどつらい」という表現になります。
自己決定理論から見るモチベーションの低下
Deci & Ryan(1985)の自己決定理論では、人が健全に動機づけられるためには、
- 自律性(自分で選んでいる感覚)
- 有能感(できそう・できたという感覚)
- 関係性(受け入れられている感覚)
の3つが満たされる必要があるとされています。
新学期は、この3つが同時に揺らぎやすい時期です。
自律性の揺らぎ
新しいルール、新しい担任、新しい雰囲気。
「どう振る舞えばいいか分からない」状態では、自律感は低下します。
有能感の揺らぎ
学習難度が上がる。
まだ支援関係ができていない。
できない経験が増える。
関係性の揺らぎ
友達関係が安定していない。
「浮いていないか」「嫌われていないか」を常に気にする。
この3つが同時に揺らぐと、モチベーションは急激に落ちます。
その結果として、
- 朝起きられない
- 勉強に手がつかない
- 何もしたくない
といった状態が出やすくなります。
これは怠けではありません。
心理的エネルギーの消耗です。
ZPDを外れた負荷が続くとどうなるか
ヴィゴツキーのZPD理論(『思考と言語』)では、成長は「支援があれば届く負荷」の中で起こるとされています。
しかし新学期は、
- 学習レベルが一段階上がる
- 支援者との関係がまだ構築されていない
- クラスのペースが速い
という状況になりやすい。
その結果、負荷がZPDを外れ、
「難しすぎる」
「ついていけない」
という状態が続きます。
このとき起こるのは、能力低下ではなく回避行動です。
できない経験が続く
↓
自己効力感が下がる
↓
挑戦しなくなる
この連鎖は、4月・9月に起きやすい構造です。
だからこそ重要なのは、
「もっと頑張らせる」ことではなく、
負荷を再調整することです。
学びは固定された設計図ではなく、状況に応じて再デザインされるものです。
横浜で相談に来られる保護者の中にも、「学習内容が急に難しくなってから様子が変わった」というケースは少なくありません。モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)では、まず現在の理解度やつまずきを丁寧に見て、次の挑戦の負荷を調整します。
大切なのは「評価」ではなく、今の状態を見取り、次の一歩を整えることです。
身体症状は“心の弱さ”ではない
石隈利紀『学校心理学』でも指摘されている通り、学校場面では心理的ストレスが身体症状として表れることが多いとされています。
腹痛や頭痛は、
「行きたくない理由」ではなく、
「行けない状態のサイン」であることもあります。
とくに真面目な子ほど、
- 周囲の期待に応えたい
- 迷惑をかけたくない
- ちゃんとしなければならない
という思いが強く、限界まで我慢する傾向があります。
新学期は“見えない緊張”が蓄積しやすい。
だからこそ保護者ができることは、
「どうして行きたくないの?」と詰めることではなく、
「今、どんな負荷がかかっているのかな?」と考えることです。
4月・9月の不調は、
失敗でも、弱さでもありません。
それは環境と発達の“揺れ”が表に出ているだけです。
そして揺れは、
学びのデザインを見直すきっかけでもあります。
「様子を見る」はどこまで?|休ませる・支える判断基準
「そのうち慣れる」は本当に正しいのか
新学期に様子が変わったとき、多くの保護者がまず選ぶのは「少し様子を見る」という判断です。
それ自体は、間違いではありません。
実際、4月や9月の不調の多くは、一時的な適応ストレスであり、数週間で落ち着くケースもあります。
しかし問題は、
- どこまでが“適応の揺れ”なのか
- どこからが“長期化のサイン”なのか
が分かりにくいことです。
文部科学省の不登校調査でも、不登校は「ある日突然」ではなく、行き渋りや体調不良などの前段階を経て移行するケースが多いことが示されています。
つまり、揺らぎにはグラデーションがあります。
大切なのは、「様子を見る」という言葉の中身を具体化することです。
一時的な適応ストレスの特徴
まずは、比較的自然な揺れの範囲を整理します。
- 朝の不調があっても、登校すれば活動できる
- 週末は元気に過ごせている
- クラスの話を少しはしてくれる
- 笑顔が完全には消えていない
このような場合、環境への適応途中である可能性があります。
Ecclesのステージ環境適合理論でも、環境と発達段階が再びフィットし始めると、適応は回復しやすいとされています。
この段階で必要なのは、「急いで正解を出すこと」ではなく、
- 話を聞く
- 朝の負荷を少し下げる
- 学習量を一時的に調整する
といった、微調整です。
ここで重要なのは、子どもを評価することではなく、今の状態を見取り、次の一手を整える姿勢です。
長期化しやすいサイン
一方で、次のような状態が続く場合は、慎重な見極めが必要です。
- 2週間以上、強い拒否が続く
- 表情が明らかに乏しくなった
- 好きだった活動への関心が下がっている
- 自己否定の言葉が増えた(「どうせ無理」など)
- 夜も不安が強い
American Psychiatric Association(DSM-5)でも、不安症や抑うつ状態は持続性が判断材料になるとされています。
ポイントは、「日によって波があるか」「完全に閉じているか」です。
完全にエネルギーが枯渇している状態では、根性論や励ましは逆効果になりやすい。
この段階では、
学校との連携や専門家への相談も視野に入れてよいでしょう。
休ませる判断の考え方
最も迷うのが、「今日は休ませるべきかどうか」です。
休ませる=甘やかし
ではありません。
ただし、休ませ方には“質”があります。
単なる回避になってしまうと、
「休む → 楽になる → また不安 → 休む」
という回避ループが固定化する可能性があります。
一方で、
「今日は負荷を下げる日」と位置づけ、
- 体を整える
- 少しだけ学習をする
- 安心できる会話をする
という時間にできれば、回復のきっかけになります。
大切なのは、休むかどうかよりも、休んだ時間をどう使うかです。
親の焦りが強くなるときに起きること
揺らぎ段階で最も大きなリスクは、保護者の焦りが加わることです。
- 「このまま不登校になったらどうしよう」
- 「甘やかしてはいけない」
- 「みんな頑張っているのに」
この不安は当然です。
しかし、焦りは無意識に伝わります。
子どもは
「迷惑をかけている」
「期待に応えられていない」
と感じ、さらに自己効力感を下げてしまうことがあります。
Deci & Ryanの自己決定理論でも、統制的な関わりは自律性を下げるとされています。
だからこそ、揺らぎ段階では、
- 結論を急がない
- 責めない
- でも見ないふりもしない
というバランスが重要です。
「まだ不登校ではない段階」だからこそ相談できる
実は、揺らぎ段階で相談することは珍しくありません。
横浜でも、
「不登校ではないけれど、少し気になる」
という段階で相談に来られる保護者が増えています。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)でも、在籍の有無に関わらず、揺らぎ段階のご相談を受けることがあります。
大きく崩れてからではなく、
小さな違和感のうちに学びを再デザインする。
それは弱さではなく、むしろ賢い選択です。
4月・9月の変化は、
未来を閉ざすサインではありません。
「今、何が起きているのか」を丁寧に見ていけば、
方向は必ず見えてきます。
家庭でできる具体的な対応|放置せず、追い込みすぎない
まず整えるのは「正しさ」ではなく「安心」
新学期に様子が変わったとき、保護者はどうしても「正しい対応」を探します。
- 休ませるべきか
- 行かせるべきか
- 病院に行くべきか
- 甘やかしではないか
しかし揺らぎ段階で最初に整えるべきなのは、「正しさ」よりも「安心」です。
石隈利紀『学校心理学』では、学校不適応の初期段階では、安心できる関係性の再構築が最優先だと示されています。
子どもは、
「わかってもらえない」
「責められるかもしれない」
と感じると、本音を閉じます。
ですから、
×「どうして行けないの?」
×「みんな頑張っているよ」
×「そんなことで休むの?」
ではなく、
○「何か変わったことある?」
○「最近ちょっと疲れてる?」
○「どう感じてるかだけ教えてくれる?」
という関わり方が有効です。
結論を急がないこと。
原因を断定しないこと。
それが、安心の土台になります。
朝の負荷を一段下げる
4月・9月は、朝の緊張が最も強く出やすい時間帯です。
- 起きられない
- 支度が進まない
- 涙が出る
これは意志の問題ではなく、予期不安が高まっている状態です。
ここで大声を出すと、不安は増幅します。
できることは、負荷の微調整です。
- 起床時間を5分早める(余白をつくる)
- 朝のタスクを減らす
- 服を前日に準備する
- 朝食を軽くする
「完璧な朝」を目指さない。
小さな成功体験を積むほうが、長期的には安定します。
ヴィゴツキーのZPD理論が示すように、成長は最適負荷の中で起こります。
負荷を少し下げることは、甘やかしではなく調整です。
学習負荷を再調整するという視点
新学期は学習内容が一段階上がります。
理解が追いついていないまま授業が進むと、
- 「わからない」が積み重なる
- できない経験が増える
- 挑戦しなくなる
という連鎖が起きます。
自己決定理論でも、有能感の低下はモチベーションを大きく下げるとされています。
家庭でできるのは、
- 宿題をすべて完璧にさせようとしない
- できる問題から取り組ませる
- 短時間で区切る
「全部やる」ではなく、
「今日はここまで」にする。
それだけでも、負荷は変わります。
横浜で新学期の学習負荷に悩む保護者の中には、早い段階で学びの現在地を見直す方もいます。モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)では、まず理解度やつまずきを丁寧に見取り、次の挑戦の負荷を整えます。
重要なのは、点数ではなく、挑戦のプロセスです。
「できた」を小さく積み直す
揺らぎ段階では、大きな成功よりも、小さな達成の再構築が有効です。
- 朝、自分で起きられた
- 学校に行けた
- 1問解けた
- 気持ちを言葉にできた
これらを「当たり前」とせず、静かに承認する。
スタディポイント制度の発想も同じです。
挑戦の履歴を可視化すると、自己効力感は回復しやすくなります。
家庭でも、
「今日はこれができたね」
と具体的に言語化するだけで違います。
ただし、過剰に持ち上げる必要はありません。
淡々と、事実として認める。
それが自己調整の土台になります。
親の不安を整えることも対応の一部
揺らぎ段階では、保護者の心も揺れます。
- このまま不登校になるのでは
- 進路に影響するのでは
- 自分の育て方が悪かったのでは
しかし、環境変化による適応の揺れは、多くの子どもに起こる自然な反応です。
親が「絶対に崩してはいけない」と力むほど、家庭の空気は張り詰めます。
だからこそ、
- 情報を集める
- 誰かに相談する
- 一人で抱えない
ことが大切です。
モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)では、「まだ不登校ではないけれど少し心配」という段階での相談も少なくありません。
早すぎる相談はありません。
遅すぎる相談もありません。
揺らぎは、失敗ではありません。
学びを再デザインするタイミングかもしれません。
新学期の不調が長引くとき|学校内外の選択肢を整理する
「学校に戻す」か「離れる」かの二択ではない
新学期の揺らぎが数週間で落ち着けばよいのですが、1か月、2か月と続く場合、保護者の不安は一気に強まります。
- このまま不登校になるのではないか
- 進路に影響するのではないか
- 今、何を選ぶのが正解なのか
しかし、ここで重要なのは、選択肢は二択ではないということです。
「無理をしてでも毎日通わせる」
「完全に学校を離れる」
その間には、実は多くのグラデーションがあります。
判断を急ぐよりも、まずは選択肢を整理することが大切です。
学校内でできる支援の可能性
まず検討できるのは、学校内での調整です。
担任との面談
子どもの様子を共有し、
- 朝が特につらい
- 学習負荷が重い
- 人間関係で不安がある
など、具体的に伝えることが第一歩です。
ここでも大切なのは、子どもを「評価」することではなく、今の状態を丁寧に共有し、環境をどう整えられるかを相談することです。
別室登校・保健室登校
教室にフルで入ることが難しい場合、
- 別室で過ごす
- 保健室を拠点にする
- 午前中だけ登校する
といった段階的な調整もあります。
完全復帰を目標にするのではなく、負荷を下げながら関係性を維持するという視点が重要です。
ただし、別室が「孤立空間」になっていないかは確認が必要です。
横浜市の支援制度という選択肢
横浜市には、教育相談や校内支援教室など、複数の支援制度があります。
「まだ不登校ではないから利用できないのでは」と思われがちですが、揺らぎ段階でも相談は可能です。
公的支援は、時間や制度上の制約もありますが、公教育を尊重しながら支援を受けられる点は大きな強みです。
MOANAVIは公教育を否定しません。
むしろ、その役割を尊重しながら、足りない部分を補完する形で学びをデザインすることを大切にしています。
その前提のうえで、「外の選択肢」も冷静に整理する必要があります。
学校外の学びという選択肢
揺らぎが長引くとき、検討されるのが学校外の学びです。
フリースクールやオルタナティブスクールなど、多様な形があります。
ここで大切なのは、
- 「逃げ」かどうか
- 「甘やかし」かどうか
という視点ではなく、
- その環境が今の子どもに合っているか
- 負荷が適切にデザインされているか
- 成長のプロセスが見えるか
という観点です。
ヴィゴツキーのZPD理論が示すように、成長は最適負荷の中で起こります。
負荷が高すぎても、低すぎても成長は起きません。
だからこそ、環境の相性は非常に重要です。
揺らぎ段階でも相談できる場所がある
「まだ不登校ではない」
「でも少し心配」
この段階で相談することは、決して早すぎません。
横浜で学びの環境に迷い始めた保護者の中には、揺らぎ段階でモアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)に相談に来られる方もいます。
モアナビ協創学園では、
- 今どこでつまずいているのか
- どの負荷が重いのか
- どの挑戦なら再開できそうか
を丁寧に見取り、学びを再デザインします。
点数や比較ではなく、
挑戦の履歴を重視するスタディポイント制度は、自己調整を取り戻すための装置です。
「完全に崩れてから」ではなく、
「揺れているうちに整える」。
それは特別なことではなく、合理的な判断です。
選択肢は多いほうがいい。
大切なのは、
親が孤立せず、
子どもが孤立しないことです。
まとめ|4月・9月の変化は「失敗」ではなく「サイン」
新学期は、多くの子どもにとって大きな転換点です。
4月も9月も、
- 環境が変わる
- 人間関係が変わる
- 学習の難度が上がる
- 周囲の期待が高まる
という“変化の集中期間”です。
その中で様子が揺れるのは、異常ではありません。
朝の体調不良。
無口になること。
イライラや涙。
「なんとなくつらい」という言葉。
それらは失敗ではなく、今かかっている負荷のサインです。
大切なのは、
- 早すぎる断定をしないこと
- でも放置もしないこと
- 子どもを評価しないこと
- 今の状態を丁寧に見取り、次の一手を整えること
揺らぎは、学びを再デザインするきっかけでもあります。
学校内での調整。
公的支援の活用。
学習負荷の再構築。
学校外という選択肢。
選択肢は二択ではありません。
そして、まだ不登校ではない段階でも、相談できる場所はあります。
横浜で新学期の揺らぎに迷ったとき、モアナビ協創学園(https://moanavi.com/school)でも、在籍に限らずご相談を受けています。
私たちは公教育を否定しません。
その役割を尊重しながら、必要な部分を丁寧に補い、学びをデザインし直す場です。
4月・9月の変化は、未来を閉ざす出来事ではありません。
それは、
「今、少し立ち止まって整えよう」という合図かもしれません。
一人で抱えなくていい。
揺れている今だからこそ、
静かに、丁寧に、次の一歩を考えていきましょう。
📚学びの本棚から、次の1冊を
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→ MOANAVI Library をひらく
この記事を書いた人
西田 俊章(MOANAVIスクールディレクター/STEAM教育デザイナー)
公立小学校で20年以上、先生として子どもたちを指導し、教科書の執筆も担当しました。
現在はMOANAVIを運営し、子どもたちが「科学・言語・人間・創造」をテーマに学ぶ場をデザインしています。


