小学校の教科書にない問題で、中学の教科書を開いて進めた

小学校の教科書を見ても、答えが見つからない。

そこで止まるのではなく、別の教科書を開いた。

その日、学び方が少し変わった。

学校に行きづらい日があっても、
学びを止めない選択肢があります。

モアナビ協創学園では、
一人ひとりの現在地から、
無理のない一歩を整えていきます。

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貴族の生活を、教科書で調べながら進める

この日取り組んでいたのは、社会の「貴族の生活」の学習でした。

平安京への遷都、藤原氏による摂関政治、藤原道長、荘園、寝殿造、国風文化、『源氏物語』、『枕草子』。

平安時代の政治や文化は、登場する言葉も多く、小学校の社会の中でも難しさを感じやすい単元です。

記録には、「ヒントでできた」が並んでいました。

最初からすべてを知っていたわけではありません。

わからない言葉に出会い、そのたびに教科書を開き、内容を確かめながら進めていく。

そんな学習が続いていました。

小学校の教科書だけでは見つからない問題

学習を進める中で、小学校の教科書には載っていない問題がありました。

そこで終わってしまうこともできます。

「習っていないからわからない。」

「教科書にないからできない。」

そう考えて手が止まることも、不思議なことではありません。

そこで中学の教科書を渡しました。

すると、その教科書を使いながら、自分で必要な情報を探し始めました。

アセスメントには、こう記録されています。

「貴族の生活のプリントを教科書で調べながら粘り強く取り組んだ。小学校の教科書に載っていない問題があったので中学の教科書を渡したところ、自力で活用して進められた。」

この日の出来事は、この一文に集約されています。

「教えてもらう」ではなく「資料を使う」

この日起きていた変化は、難しい問題が解けたことではありません。

小学校の教科書で探す。

見つからなければ別の資料を使う。

必要な情報を探し、読み取り、自分の学習に使う。

その流れを、自分でつくっていました。

社会科は、知識を覚える教科だと思われることがあります。

もちろん覚えることも大切です。

けれど実際には、資料を読み取り、必要な情報を集め、整理し、考える力が求められます。

この日は、その学び方を実際に使っている時間でした。

粘り強く続いた「調べる学習」

問題を見て、すぐに答えを書く。

そんな学習ではありませんでした。

教科書を開く。

言葉を探す。

内容を読む。

問題と照らし合わせる。

また教科書に戻る。

その繰り返しです。

すぐに終わる学習ではなかったかもしれません。

それでも、記録には「粘り強く取り組んだ」と残っています。

わからないことに出会ったとき、そこで終わるのではなく、調べながら進めていく。

その姿がありました。

「ヒントでできた」が並んだ日の価値

この日の学習後ステータスは、「マスターした」ではなく「ヒントでできた」でした。

けれど、それは後ろ向きな記録ではありません。

今の自分だけでは少し難しい内容に、支援を受けながら挑戦していた記録です。

平安時代の政治や文化は、大人が見ても難しい言葉が並びます。

その中で、教科書を使い、必要に応じて別の資料も使いながら、最後まで学習を進めていました。

「できる問題を解く」時間ではなく、「少し難しい問題に挑戦する」時間だったのだと思います。

小さな変化は、教科書を開き直したところにある

この日の変化は、劇的な成功ではありません。

大きな発言があったわけでもありません。

けれど、小学校の教科書に答えが見つからなかったときに、中学の教科書を使って続きを進めることができました。

これは社会科だけの話ではありません。

手元の情報で足りなければ、別の資料を探す。

わからないことがあれば、調べる方法を変えてみる。

そんな学び方につながっていきます。

答えよりも、学び方が残った日

この日の記録に、子どもの言葉は残っていません。

けれど、行動ははっきり残っています。

教科書を開いたこと。

調べ続けたこと。

小学校の教科書にない問題に出会ったこと。

そして、中学の教科書を使って、自分で進めたこと。

この日に身についたのは、平安時代の知識だけではありません。

わからないことに出会ったとき、どう動くのか。

その方法を、実際の学習の中で経験した一日でした。

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