「食物連鎖がわからない…」教科書と向き合い続けた理科の時間

「ここ、どういうこと?」

理科のプリントを進めながら、子どもの手が止まりました。

開いていたのは、「生物どうしのつながり」のページ。
食物連鎖について考える問題でした。

それまで順調に進んでいた学習が、そこで急に止まります。

教科書を見て、またプリントに目を戻す。
もう一度教科書を見る。

そのくり返しが、しばらく続いていました。

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モアナビ協創学園では、
一人ひとりの現在地から、
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前半は、自分の力でどんどん進めていた

この日の理科は、「人や動物の体とはたらき」から始まりました。

最初のプリントでは、約10分間集中して取り組み、確認まで含めて最後までやり切っています。

その後も、「植物の体と働き」の学習へ。

ここでは、教科書を使いながら進める姿が見られました。

わからないところを飛ばすのではなく、自分で教科書を確認しながら答えを探していきます。

調べる時間は増えていましたが、それは止まっている時間ではありませんでした。

必要な情報を探しながら、自分で読み取ろうとしていた時間です。

実際、教師の記録にも、

「初期の頃よりも教科書からの読み取りが上手になっている」

と残されていました。

以前は、教科書のどこを見ればいいかわからず止まってしまうこともありました。

でも、この日は違いました。

自分でページをめくり、図を見て、文章を探しながら進めていきます。

「教科書を使って学ぶ」ということ自体が、少しずつ身についてきている様子がありました。

「生物どうしのつながり」で手が止まった

その流れが変わったのは、「生物どうしのつながり」のプリントでした。

学習時間は15分以上。

そのうち、調べていた時間は11分55秒ありました。

かなり長い時間、教科書と向き合っていたことがわかります。

特に難しかったのが、食物連鎖の問題でした。

生き物同士の関係を図で整理しながら考える内容です。

どの生き物が何を食べるのか。
その関係がどうつながっていくのか。

言葉だけではなく、図全体を読み取る必要があります。

教科書とプリントを見比べながら考えていましたが、途中でピンと来なくなり、手が止まりました。

「わからない」で終わらなかった

そこで終わらなかったのが、この日の大きな場面でした。

子どもは、自分から近くの友達に相談していました。

そして、教師からも問い返しや説明を受けながら、もう一度図を見直していきます。

教師の記録には、

「食物連鎖の仕組みがピンとこなくて相談していた」

「教科書の図を使い、正誤を伝えて説明した」

と残されています。

答えだけを教えてもらったわけではありません。

図を見ながら、「どこが違うのか」「どうつながるのか」を一緒に確認していく形でした。

最初は止まっていた学習が、少しずつまた動き始めます。

後半は集中が落ちても、最後までやり切った

この日は、後半になるにつれて集中が切れ始める様子もありました。

教師の記録にも、

「だんだん集中できなくなり、教科書と睨めっこが続いていた」

と書かれています。

それでも、途中で投げ出すことはありませんでした。

わからない問題があっても、教科書を閉じず、最後まで向き合っていました。

そして最終的には、プリントをやり切っています。

以前であれば、「わからない」で止まっていたかもしれない場面。

でもこの日は、

・自分で教科書を確認する
・相談する
・説明を聞いてもう一度考える
・最後まで進める

という流れがありました。

「読む力」が、少しずつ育っている

理科の学習では、知識だけではなく、「読み取る力」が必要になる場面があります。

特に高学年になると、文章だけではなく、図や表、矢印の意味まで含めて理解する必要があります。

この日の「生物どうしのつながり」も、まさにそうした内容でした。

だからこそ、ただ正解したかどうか以上に、

「教科書を見ながら考え続けていた」

という姿そのものに、大きな変化がありました。

教師から見ても、

「教科書からの読み取りが上手になっている」

と感じる場面が増えてきています。

自分で情報を探し、自分で理解しようとする。

その積み重ねが、少しずつ学び方そのものを変えていきます。

「わからない」の先にあったもの

食物連鎖の問題で手が止まった時間。

教科書と睨めっこしていた時間。

それは、ただ困っていた時間ではありませんでした。

わからないものを、自分なりに理解しようとしていた時間でした。

すぐに答えが出なくても、教科書を閉じずに向き合い続けたこと。

相談しながら、もう一度図を見直したこと。

その積み重ねが、この日の理科の時間には残っていました。

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