
STEAMとは? 未来を生きる子どもたちに必要な学びとは
STEAM教育という言葉を聞いたことがありますか? この記事では、STEAMとは何か、なぜ今の時代に必要とされているのかをわかりやすく解説します。さらに、日本の教育との関係や、子どもたちが未来を生き抜くためにどのような力を身につけるべきかについても紹介します。
STEAMとは?
STEAMとは、次の5つの分野の頭文字をとった言葉です。
- S (Science / 科学) … 実験や観察を通じて、自然や物理の法則を学ぶ
- T (Technology / 技術) … コンピューターやAI、ロボットなどの技術を活用する
- E (Engineering / 工学) … ものづくりを通じて、仕組みや構造を考える
- A (Arts / 芸術・リベラルアーツ) … デザインや創造的な発想を取り入れる
- M (Mathematics / 数学) … 数字や論理を使って、問題を解決する
従来、これらの分野はそれぞれ独立して学ばれることが多かったのですが、STEAM教育では、これらを組み合わせて新しい価値を生み出すことを目指します。
なぜSTEAMが必要なのか?
私たちの社会は、これまで以下のように発展してきました。
- 狩猟社会 … 狩りや採集で食料を確保していた時代
- 農耕社会 … 農業によって安定した生活を営むようになった時代
- 工業社会 … 機械や工場によって大量生産が可能になった時代
- 情報社会 … インターネットやコンピューターが普及し、デジタル化が進んだ時代
そして、今、私たちは次の時代へと進もうとしています。それが 「超スマート社会(Society 5.0)」 です。
超スマート社会とは?
超スマート社会とは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用し、人間がより快適に暮らせるようにする社会です。例えば、次のような変化が起こると考えられています。
- AIが仕事をサポート … 例えば、医療の診断や翻訳などをAIが行う
- ロボットが日常生活を助ける … 自動運転車や家事ロボットの普及
- ビッグデータの活用 … 多くのデータを分析し、より便利な社会へ
このような未来においては、新しい技術を理解し、それを活用できる人材が求められます。つまり、STEAMの力を持った子どもたちが、未来の社会を支えることになるのです。
STEAM人材とは?
STEAM人材とは、科学や技術だけでなく、 「創造力」「問題解決力」「協働力」 を持ち、新しい価値を生み出すことができる人のことを指します。
STEAM人材に求められる力
- 「なぜ?」を問い続ける力 … 既存の知識をつなげ、新しい発見をする
- 挑戦するマインド … 失敗を恐れず、まずはやってみる
- 創造力 … 科学や技術とアートを組み合わせ、新しいアイデアを生み出す
こうした力を持つ人材は、未来の社会をより良くするイノベーター(革新者)となることができます。
STEAM教育とは?
STEAM教育では、従来の「暗記中心」の学習ではなく、 「探究する学び」 を重視します。具体的には、次のような3つの学習方法が重要とされています。
①プロジェクト・ベース学習(PBL:Project-Based Learning)
実際の課題を解決するプロジェクトを通じて学ぶ方法 です。例えば、環境問題をテーマにしたプロジェクトを行い、解決策を考えながら学習を進めます。
②プロブレム・ベース学習(PBL:Problem-Based Learning)
答えの決まっていない問題に対して、自分たちで考えて解決する方法 です。例えば、「未来の学校はどんな形がいいか?」というテーマについて話し合い、アイデアを出し合います。
③デザイン・ベース学習(DBL:Design-Based Learning)
デザインのプロセスを取り入れて学ぶ方法 です。例えば、アプリのデザインを考えたり、新しい商品を企画したりすることで、創造力や論理的思考力を鍛えます。
これらの学習法を取り入れることで、子どもたちは 問題を見つける力、論理的に考える力、創造する力 を身につけることができます。
日本の学校教育とSTEAM
日本の学校でも、これらの力を育むための教育改革が進められています。しかし、公教育では 「全員にとって公平であること」 が求められるため、大きな変革は慎重に進められています。
そのため、学校だけでなく、家庭や習い事でも 「探究する学び」 を取り入れることが大切です。例えば、次のような取り組みが考えられます。
- 子どもが興味を持ったことを深掘りする … 科学実験やプログラミングを楽しむ
- 親子でプロジェクトに取り組む … 一緒にロボットを作る、自由研究をする
- 創造的な活動を応援する … 絵を描く、工作をする、ゲームを作る
このように、日常の中で 「考える力」 や 「創る力」 を育てていくことが重要です。
まとめ
STEAMは、 科学・技術・工学・アート・数学 を組み合わせた学び方で、未来の社会を生きる子どもたちに必要な力を育てます。AIやロボットが活躍する時代には、 「創造力」「問題解決力」「協働力」 を持つ人材が求められます。
日本の教育改革も進んでいますが、家庭や習い事でも 「探究する学び」 を取り入れることが、子どもたちの可能性を広げる鍵となります。
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記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)
STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役
理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。
📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説