
スマホ・ネイティブな子どもたち
「子どもがスマホを使いこなしているけれど、学びの機会として活かせているの?」と疑問に思ったことはありませんか?この記事では、スマホが当たり前の環境で育った「スマホ・ネイティブ」の子どもたちの特徴や、スマホを活用した学びについて考えます。実際の授業での取り組みも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
スマートフォンが当たり前の時代
今の子どもたちは、生まれたときからスマートフォンが身近にある環境で育っています。
小学校入学前の幼児でも、タップやスワイプで簡単に操作できるのが当たり前になっています。
その理由は、大きく分けて2つあります。
- スマホ自体が直感的に使える設計になっている
→ 文字が読めなくてもアイコンや画像で操作ができる - 子どもの適応力が高い
→ 大人が教えなくても、動画を見たりアプリを開いたりできる
「気づいたら子どもがYouTubeを開いていた」「ゲームのインストール方法を覚えていた」など、親が驚くほどのスピードでスマホを使いこなす子どもも多いです。
新聞を知らない子どもたち
あるクラスで「新聞を購読している家庭」のアンケートを取ったところ、購読している家庭は全体の30%未満でした。
さらに、子どもたちの多くは「ニュースはテレビやスマホで見られるから」と答えています。
その影響で、学校の授業でも変化が起きています。
- 図工や習字の授業で「新聞紙を持ってきて」と言えない
- 新聞の折り方や広げ方を知らない子がいる
- 新聞を読んだことがない子もいる
家庭で新聞を読む習慣がなくなったことで、新聞が学習の一環として使われる機会も減ってきています。
受け身なスマホの使い方
スマホに慣れ親しんでいる子どもたちですが、**使い方の多くは「受け身」**です。
- YouTubeやTikTokで動画を視聴する
- LINEやSNSでやりとりをする
- スマホゲームで遊ぶ
このように、消費する側としてはスマホを活用できていますが、自分で情報を発信したり、コンテンツを作ったりする経験は少ないのが現状です。
そこで、学校の授業で**「自分で考えて発信する」学習**に取り組みました。
スマホ世代の子どもたちに必要な学び
① Wordを使ったレポート作成
「スマホのフリック入力が得意な子どもたちでも、キーボード入力は苦手」というケースが多いため、授業ではローマ字入力を指定しました。
ローマ字が苦手な子にはローマ字表を配布し、サポートをしながら進めました。
最初は「手書きの方が早い」と言っていた子どもたちも、次第にスムーズに入力できるようになりました。
キーボード入力のメリット
- 文章を考えながらゆっくり入力するため、推敲しながら作文できる
- 書き直しや修正がしやすい
- 清書の手間が省ける
手書きでの作文では指導が難しい**「推敲」の習慣**が、キーボードを使うことで自然と身につきました。
② PowerPointを使ったプレゼンテーション
次に、PowerPointを活用して**「友達を紹介するプレゼン」**に挑戦しました。
学習の流れ
- インタビューをして、友達のことを知る
- 写真を撮影し、資料に載せる
- 発表用のスライドを作る
- クラスでプレゼンテーションを行う
プレゼンでは、スライドを切り替えながら話すことで、普段発表が苦手な子でもスムーズに話せるようになりました。
中には、手を使いながら説明する子もいて、まるで本当のプレゼンターのようでした。
スマホを学びのツールとして活用しよう
スマホは、単なる「遊び道具」ではなく、「学びの道具」にもなります。
ただし、そのためには**「情報を受け取るだけでなく、発信する力」を育てることが大切**です。
家庭でもできるスマホ活用の工夫
- ニュースアプリを一緒に見て、内容について話し合う
- 撮影した写真を使って、簡単なプレゼン資料を作る
- 日記をスマホで書き、推敲する習慣をつける
こうした経験を積むことで、子どもたちはスマホを「学びのツール」として活用できるようになります。
MOANAVIでは「対話」と「体験」を大切にした学びを提供

MOANAVIでは、子どもたちが主体的に学べる環境を大切にしています。
スマホ世代の子どもたちに必要な「情報を受け取る力」と「発信する力」をバランスよく伸ばせる学習を提供しています。
「スマホを使いこなす力を、学びにつなげたい」と考えている方は、ぜひMOANAVIをチェックしてみてください!
記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)
STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役
理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。
📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説