スマートフォン
生まれた時から生活の中にスマホがある子どもたち。
スマホは小学校入学前の子どもであっても、使えてしまうくらいに簡単で当たり前の道具になりました。
説明書なんか読まなくても使えるように、工夫して作られているというのもありますが、子どもたちは教えられたわけでもないのに、短時間で使えるようになってしまいます。
子どもの適応力ってすごいですね。
新聞紙は貴重品
クラスでアンケートを取ったところ、新聞を購読している過程はわずか8家庭。
30%未満しか新聞が家にありません。
子どもたちは「テレビとスマホでニュースは見られるから。」と言っていました。
図工や習字の下敷きに「新聞紙持っておいで。」と気軽に言えない時代になりました。
使い方は受け身
こんなスマホ・ネイティブな子どもたちですが、使い方はかなり受け身です。
LINEやYoutube、TikTokなどの、発信が手軽すぎるアプリの利用によるトラブルは多いのですが、じっくりと構成を練ってコンテンツを作った経験はほとんどありません。
そこで、国語の授業として、Wordを利用したレポート作成と、PowerPointを利用したプレゼンテーションを行うことにしました。
手書きよりも推敲しながら作文する
日常ではフリック入力がメインの子どもたちなので、授業を行うにあたってはローマ字入力縛りにしました。
ローマ字が苦手な子どもには、ローマ字入力表を配布して支援しました。
初めはなかなか上手く使えず、「手書きの方が絶対に早いな。」という感じだったのですが、あっという間に入力できるようになっていきました。
文章を考えながらゆっくり入力するので、推敲しながら作文する姿が見られました。
これは、手書きの原稿用紙での作文では、かなり大変な指導になります。
様々な学びの機会が必要
写真の取り込み方やレイアウトについても指導しました。
すると、大人顔負けのレポートを作成することができるようになりました。
プレゼンは、友達にインタビューして、友達を紹介する学習を行いました。
関連する写真を写し、話題に合わせてページを切り替えて発表しました。
いつもは発表が苦手な子どものプレゼンがとても上手でした。
手を使って語る子どももいました。
子どもには、様々な学び方の機会を提供する必要があることを実感しました。