最近ニュースや学校の授業でよく聞く「サステナブル」という言葉。
なんとなく“地球にやさしいこと”を指しているように思うけれど、
実はその意味はもっと広く、**「みんなが幸せに生き続けるための考え方」**を表しています。
サステナブルは、環境だけでなく、社会や人のくらし、未来の世代までを見すえた大きなテーマ。
それは遠い国の話ではなく、今日のあなたの行動にもつながっています。
この記事では、「サステナブルとは何か」から始まり、
再生可能エネルギー・食・ファッション・学校生活・自由研究のアイデアまで、
身近な事例を通してやさしく学びます。
読むだけで、未来を変える第一歩が見えてくる――
そんな“地球とつながる学び”を一緒に探っていきましょう。
- 🌱 サステナブルとは？意味と使い方をやさしく解説【小学生にもわかる】
- 🌍 サステナブルとSDGsの違いとは？｜17の目標・サーキュラーエコノミーとの関係
- 🌿 サステナブルな暮らしの実例｜家庭でできる5つの取り組み
- 🌍 世界と日本のサステナブルな取り組み事例｜都市・企業・学校で進む実践
- 🌞 サステナブルなエネルギーと食の未来｜理科と社会で学ぶ持続可能な技術
- 👕 サステナブルファッションとは？｜服と環境問題・リユースの工夫
- 🏫 サステナブルな学校生活をつくろう｜身近にできるエコと探究活動
- 🌿 サステナブルをテーマにした自由研究アイデア｜家庭・学校でできる実践例
- 🧩 おさらいクイズ｜サステナブルの意味と未来をふりかえろう！
- 🌈 まとめ：小さな一歩が未来をつくるサステナブルの力
🌱 サステナブルとは？意味と使い方をやさしく解説【小学生にもわかる】
最近よく耳にする「サステナブル」という言葉。
ニュースや学校の授業、テレビの特集でも取り上げられるようになりました。
でも、なんとなく「地球にやさしい」と思っていても、
本当はどんな意味なのか、くわしく説明できる人は少ないかもしれません。
💡 サステナブルの意味と語源
「サステナブル（sustainable）」は英語で「持続可能な」という意味の言葉です。
「sustain（支える、続ける）」＋「able（〜できる）」からできた言葉で、
直訳すると “続けることができる” という意味になります。
つまりサステナブルとは、
地球の資源や人の暮らしを、ムリなく、ずっと続けていけるようにする考え方 のことです。
たとえば、
・水や電気をむだにしない
・自然をこわさずに資源を使う
・動物や植物が安心して生きられる環境を守る
・貧しい国の人たちが教育や医療を受けられるようにする
これらはすべて、サステナブルな社会をつくるための行動です。
サステナブルは「環境」だけでなく、「社会」や「人の幸せ」も大切にする考えなのです。
🌎 なぜ今「サステナブル」が大事なの？
今、地球ではさまざまな問題が起きています。
- 気候変動（温暖化）による災害の増加
- プラスチックごみによる海の汚染
- 貧困や教育の差
- 食料や水の不足
これらの問題は、人間の便利さを優先してきた社会の結果でもあります。
このままの暮らしが続けば、
未来の世代（あなたたちの子どもや孫の時代）が困ってしまうかもしれません。
だからこそ、「今の快適さ」と「未来の安心」をどちらも守るために、
サステナブルな考え方が世界中で注目されているのです。
🌿 「サステナブル」は特別なことじゃない
実は、サステナブルな行動は、もうすでに私たちのまわりにあります。
- 水を出しっぱなしにしない
- ゴミを分別して出す
- 食べ残しをしない
- 使わなくなった物をリサイクルする
- 地元の野菜を買って食べる
こうした“ちょっとした工夫”も、立派なサステナブル行動。
つまり、**小学生でもできる「未来への貢献」**なんです。
📚 言葉の使い方と広がり
最近では、学校や企業でも「サステナブル」がキーワードになっています。
たとえば、
「サステナブルファッション（環境にやさしい服）」、
「サステナブルな街づくり」、
「サステナブルな給食」など、
いろいろな場面で使われています。
使うときのポイントは、
「それが未来にも続けられるかどうか」を考えること。
それがサステナブルな行動の“ものさし”になります。
🌀 サステナブルは「未来のキーワード」
サステナブルは、単なる流行語ではなく、
**これからの社会をどう生きるかを考える“未来のキーワード”**です。
地球環境を守ること、平和をつくること、
すべての人が幸せに生きられる社会を目指すこと。
それらを「ずっと続けていく」ための基準がサステナブルなのです。
🍀 クイズ①
次のうち、「サステナブル」という言葉の意味として正しいものはどれでしょう？
- 一時的に流行していること
- ずっと続けることができる状態
- 自然を使い切ること
✅ 正解は 2。
サステナブルは「持続可能な」という意味。
自然や社会を大切にしながら、ずっと続けていけるようにする考え方です。
このように、「サステナブル」とは難しい言葉のようでいて、
実は私たちの身近な生活にもたくさんのヒントがあります。
次の章では、この言葉とよくセットで出てくる
「SDGs」や「サーキュラーエコノミー」との関係・違い をわかりやすく説明します。
🌍 サステナブルとSDGsの違いとは？｜17の目標・サーキュラーエコノミーとの関係
🌱 サステナブルとSDGsはどうちがうの？
ニュースや学校でよく聞く「SDGs（エス・ディー・ジーズ）」という言葉。
「サステナブル」とセットで使われることが多いので、
「同じ意味なの？」と思う人もいるかもしれません。
でも実は、少しちがいます。
この二つの言葉は “方向と目的” がつながっている関係 なのです。
🧭 サステナブル＝考え方、SDGs＝目標
まず、「サステナブル（Sustainable）」は、「持続可能な社会をつくるための考え方」。
つまり、地球の資源を使いすぎず、自然や人の暮らしを守りながら生きるという「生き方」です。
一方、「SDGs（Sustainable Development Goals）」は、
そのサステナブルな社会を実現するために作られた国際的な“目標リスト”。
2015年、国連が世界のすべての国に向けて決めた17の目標のことを指します。
🧩 SDGsの17の目標とは
SDGsの17の目標には、
「貧困をなくそう」「すべての人に教育を」「気候変動に対処しよう」など、
地球や社会の課題をまとめたものが並んでいます。
たとえば…
- 目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
- 目標12「つくる責任 つかう責任」
- 目標13「気候変動に具体的な対策を」
これらはすべて、サステナブルな社会をつくるための行動目標なんです。
つまり、
サステナブル＝考え方
SDGs＝具体的なゴール（目標）
という関係になります。
🌏 SDGsは「ゴール」、サステナブルは「生き方」
もう少しわかりやすく言うと、
サステナブルは「どう生きるか」という心の方向、
SDGsは「どこに向かうか」という地図のようなものです。
たとえば、学校で「ゴミを減らす活動」をしたとします。
それはSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にあたります。
でも、その根っこにある「地球を大切にしたい」という気持ち――
それが「サステナブルの考え方」です。
♻️ サーキュラーエコノミーとは？｜経済のしくみでサステナブルを実現
もうひとつ、よく一緒に出てくるのが
「サーキュラーエコノミー（Circular Economy）」 という言葉です。
日本語では「循環型経済」と訳されます。
これは、サステナブルな社会を作るための経済のしくみのこと。
これまでの社会は「つくる → 使う → すてる」という流れでした。
でもそれでは資源がどんどんなくなってしまいます。
そこで登場したのが「サーキュラーエコノミー」。
「つくる → 使う → 再利用する → 再生する」というぐるぐる循環する経済の形です。
💡 サステナブルとサーキュラーエコノミーのちがいを整理しよう
| 比較項目 | サステナブル | サーキュラーエコノミー |
|---|---|---|
| 意味 | 持続可能な社会を目指す考え方 | 資源を循環させる経済のしくみ |
| 目的 | 社会・環境・経済のバランスを守る | 資源をムダなく使い続ける |
| 例 | 再生可能エネルギーを使う・教育を広める | ごみを再利用・修理して使う・リサイクル工場 |
| 関係 | 「理想・目的」 | 「実践・手段」 |
つまり、
サステナブルは“地球を守るための考え方”、
サーキュラーエコノミーは“その考えを経済で実現するしくみ”です。
🌾 くらしの中のサーキュラーエコノミーの例
たとえば、スーパーでマイバッグを使う、
プラスチックの代わりに紙のストローを選ぶ、
古着をリメイクして新しい洋服にする――
これらはすべてサーキュラーエコノミー的な行動です。
資源をすてずに、もう一度使う。
それが「ぐるぐる回る社会＝サステナブルな社会」につながっていきます。
🍀 クイズ②
サステナブルとサーキュラーエコノミーの関係として正しいのはどれでしょう？
- サステナブルは「目標」、サーキュラーエコノミーは「しくみ」
- サステナブルは「経済」、サーキュラーエコノミーは「自然」
- どちらも同じ意味で使われている
✅ 正解は 1。
サステナブルは「社会を持続させる考え方」、
サーキュラーエコノミーは「資源を循環させるしくみ」。
どちらも未来を守るために欠かせないキーワードです。
🌍 まとめ：未来をつくる3つのキーワード
- サステナブル：社会をずっと続けられるようにする考え方
- SDGs：サステナブル社会を実現するための17の目標
- サーキュラーエコノミー：資源を循環させて実現する経済のしくみ
3つはちがう言葉でも、目指す場所は同じです。
地球と人がずっと幸せに生きられる未来をつくること――
それが「サステナブルな社会」なのです。
🌿 サステナブルな暮らしの実例｜家庭でできる5つの取り組み
「サステナブルな社会をつくる」と聞くと、
なんだか大きなことのように感じますね。
でも実は、毎日の生活の中での小さな工夫こそが、未来を変える第一歩なのです。
どんな行動がサステナブルな暮らしにつながるのか、
ここでは家庭や学校でもできる５つの実例を紹介します。
🌞 ① 電気や水を大切に使う｜身近な資源を守る
電気や水は、使えば使うほどエネルギーを消費します。
日本では多くの電気が火力発電によって作られており、
そのときに二酸化炭素（CO₂）が出て地球温暖化の原因になります。
そこで大事なのが、**「使いすぎない工夫」**です。
- 電気をこまめに消す
- 冷蔵庫を必要以上に開けない
- シャワーの時間を短くする
- 水を出しっぱなしにしない
こうした小さな行動が、エネルギーの節約＝サステナブルな暮らしにつながります。
「もったいない」という気持ちは、まさにサステナブルの原点です。
🛍 ② ゴミを減らす・分ける｜リサイクルからリデュースへ
ゴミを減らすことは、サステナブルな生活の基本。
日本では、毎日1人あたり約900グラムものゴミを出していると言われています。
この量を減らすには、「3R」を意識しましょう。
- Reduce（リデュース）：ムダなものを買わない
- Reuse（リユース）：くり返し使う
- Recycle（リサイクル）：資源として再利用する
特に大切なのは、最初の リデュース。
「買う前に、本当に必要かを考える」ことが、
サステナブルな消費行動の第一歩です。
🍅 ③ 地産地消を選ぶ｜地域で支えあうサステナブル
「地産地消（ちさんちしょう）」とは、
地元で作られた食べ物を、地元で食べること。
たとえば、神奈川県産の野菜を買うと、
輸送に使うガソリンやCO₂が減り、環境にもやさしくなります。
また、地元の農家を応援することにもつながります。
季節の野菜を使った料理を楽しむことも、立派なサステナブル行動です。
食べ物を「遠くから運ぶより、近くで作って食べる」――
それが、地球にも人にもやさしい暮らし方なのです。
👕 ④ 長く使う工夫をする｜“ものを大切に”が未来を守る
サステナブルな生活では、**「買い替えるより、長く使う」**ことが大切です。
- 洋服をリメイクする
- 壊れたおもちゃを修理して使う
- 文房具を使い切る
- 不要になったものをリユースショップへ
これらの行動は、ゴミを減らし、資源のムダづかいを防ぎます。
最近では「アップサイクル」といって、古いものを新しい形に生まれ変わらせる動きも増えています。
お気に入りの服をリメイクしたり、牛乳パックでペン立てを作ったり――
ちょっとした工夫で“創造的なサステナブル”が生まれます。
🚶♀️ ⑤ 移動のしかたを工夫する｜環境にも健康にもいい選択
毎日の通学や買い物のとき、
車を使うかわりに、歩いたり自転車に乗ったりしてみましょう。
自動車は便利ですが、ガソリンを燃やすとCO₂を出します。
短い距離なら歩くことで、地球への負担を減らせます。
また、体を動かすことは健康にも良い影響があります。
「自分にとっても地球にとってもいいこと」を選ぶ――
それがサステナブルな行動の基本です。
🌏 家族みんなでできる“サステナブルチェック”
サステナブルな暮らしは、家族みんなで考えると続けやすくなります。
週末に「どんな行動ができたか」を話し合ったり、
家庭の“サステナブルポイント”を決めて競争したりするのもおすすめです。
たとえば：
- ゴミを出さなかった日 → ★1ポイント
- 水を出しっぱなしにしなかった → ★1ポイント
- 地元の野菜を食べた → ★2ポイント
こうした“楽しく続ける仕組み”が、持続可能な行動を育てます。
🍀 クイズ③
次のうち、サステナブルな行動として正しいものはどれでしょう？
- 安いから大量に買ってすぐ捨てる
- 必要な分だけ買って長く使う
- 便利なものはすぐ新しく買いかえる
✅ 正解は 2。
必要な分だけ買って大切に使うことは、ムダを減らし資源を守るサステナブルな行動です。
🌻 まとめ：小さな工夫が未来を変える
地球の問題を解決するための「すごい技術」も大切ですが、
毎日の生活の中での一人ひとりの行動の積み重ねこそが、本当のサステナブルです。
電気・水・ゴミ・食べ物・移動――
そのどれもが、地球とつながっています。
「できることから始めよう」という気持ちが、未来を支える力になるのです。
🌍 世界と日本のサステナブルな取り組み事例｜都市・企業・学校で進む実践
サステナブルという考え方は、今では世界中で広がっています。
地球の未来を守るために、国や企業、学校、地域など、
あらゆる場所で「持続可能な取り組み」が進められているのです。
ここでは、世界と日本の実例を見ながら、
どんな工夫や努力がサステナブル社会を支えているのかを学んでいきましょう。
🏙 世界のサステナブル都市｜環境と暮らしを両立させるまちづくり
まず紹介するのは、世界のサステナブル都市です。
国ごとに事情は違いますが、「環境を守りながら暮らしを豊かにする」点は共通しています。
たとえば北欧の国、デンマークの首都コペンハーゲン。
市民の約半分が自転車通勤をしており、
2030年までに「CO₂排出ゼロの都市（カーボンニュートラル）」を目指しています。
また、オランダのアムステルダムでは、
住宅の屋根に太陽光パネルを設置し、家庭ごとに電気を生み出しています。
ごみをできるだけ出さない「ゼロ・ウェイスト都市」の取り組みも進んでいます。
さらに、シンガポールは「ガーデンシティ（緑の都市）」として知られています。
街の中心に森や池があり、ビルの屋上や壁にも植物を植えるなど、
都市と自然が共存するデザインが広がっています。
💼 サステナブル企業の挑戦｜利益よりも「未来を守る価値」を大切に
次に紹介するのは、企業の取り組みです。
最近では「地球環境を守りながらビジネスをする」ことが、
世界共通のルールになりつつあります。
日本では、ユニクロが服のリサイクル活動を行っています。
着なくなった服を回収し、必要な国に送ったり、再生素材として新しい服に作りかえたりしています。
また、トヨタ自動車はハイブリッド車や水素自動車など、
環境にやさしい次世代モビリティを開発しています。
「走るだけで地球をよごさない車」を目指す研究は、まさにサステナブル技術の代表です。
海外では、スウェーデンの家具メーカー**イケア（IKEA）**が、
再生可能な木材やリサイクル素材を使い、環境負荷を減らすデザインを進めています。
店舗内の照明もすべてLED化し、「100％再生エネルギーの企業」を目指しています。
企業の目的が「もうけること」だけではなく、
「地球や人の未来を守ること」も価値になる時代に変わってきているのです。
🏫 サステナブルな学校づくり｜学びと行動をつなげる
学校でも、サステナブルな活動が全国で広がっています。
たとえば、東京都のある中学校では、
給食の残りを減らす「フードロスゼロ運動」を生徒会が中心に進めています。
自分たちでデータをとり、どのメニューが残りやすいかを分析して改善。
これは、理科・社会・数学の学びを実践に生かした好例です。
また、北海道の学校では、
地域の森の木を使ってベンチや学習机を作るプロジェクトが行われています。
地元の自然を守りながら、地域の人と協力して「サステナブルな学校づくり」を進めているのです。
🏡 地域で進むサステナブルなまちの取り組み
日本の各地でも、地域と市民が協力して“持続可能なまち”を目指しています。
たとえば、**徳島県上勝町（かみかつちょう）**は「ゼロ・ウェイスト宣言」を掲げ、
ごみを45種類に分別して再利用しています。
この取り組みにより、焼却炉を使わずにごみの80％以上をリサイクルできるようになりました。
また、神奈川県横浜市では「サステナブル都市ヨコハマ」を目標に掲げ、
再生エネルギーの導入や、地域交通の電動化などが進んでいます。
市民・企業・学校が一体となって取り組む「脱炭素モデル都市」の代表例です。
🌿 世界と日本に共通すること
どの国や地域でも共通しているのは、
「サステナブルな社会は一人では作れない」ということです。
国・企業・学校・市民がチームのように協力し合うことで、
初めて“持続可能な未来”が実現します。
私たち一人ひとりの行動が、
国や企業の動きとつながっている――
そう考えると、サステナブルがぐっと身近に感じられますね。
🍀 クイズ④
次のうち、世界のサステナブル都市として紹介されたのはどれでしょう？
- コペンハーゲン（デンマーク）
- ニューヨーク（アメリカ）
- カイロ（エジプト）
✅ 正解は 1。
デンマークの首都コペンハーゲンは、2030年までにCO₂排出ゼロを目指す“世界一のサステナブル都市”として有名です。
🌏 まとめ：地球を守る仲間は世界中にいる
サステナブルは、もう「特別な国の運動」ではありません。
世界のあらゆる場所で、年齢や立場をこえて、
人々が協力して未来を守る取り組みが広がっています。
地球を守る仲間は、世界中にいる。
そう考えると、毎日の小さな行動も、きっと誇らしく感じられますね。
🌞 サステナブルなエネルギーと食の未来｜理科と社会で学ぶ持続可能な技術
地球の未来を考えるうえで欠かせないテーマが、エネルギーと食です。
どちらも私たちが生きるために欠かせないものであり、
その使い方が「サステナブルかどうか」を大きく左右します。
この章では、環境を守りながらエネルギーを使う工夫や、
食料を無駄にしない取り組みを学びましょう。
🔋 再生可能エネルギーとは？｜自然の力でつくる電気
私たちは毎日、照明や冷暖房、スマホの充電などに電気を使っています。
でもその多くは、石油や石炭といった「化石燃料」を燃やして作られています。
化石燃料を使うと二酸化炭素（CO₂）が発生し、地球温暖化の原因になります。
この問題を解決するために注目されているのが、**再生可能エネルギー（Renewable Energy）**です。
再生可能エネルギーには、次のような種類があります。
- ☀️ 太陽光発電：太陽の光を電気に変える
- 🌬 風力発電：風の力でタービンを回して電気を作る
- 💧 水力発電：水の流れの力を使う
- 🌋 地熱発電：地球の中の熱を利用する
- 🌾 バイオマス発電：植物や生ごみなどを燃やして発電する
これらのエネルギーは、自然の力を使っていて、使ってもまた再生できます。
つまり、**「地球を壊さずに電気をつくる方法」**なのです。
💡 日本で広がる再エネの取り組み
日本でも、太陽光パネルや風車を見かけることが増えてきましたね。
特に、山や海に囲まれた日本は、自然の力を活かすチャンスがたくさんあります。
たとえば：
- 北海道や東北では、強い風を生かした風力発電
- 九州では、火山地帯の地熱発電
- 各地の学校や家庭で導入される太陽光パネル
最近では、学校の屋根で発電した電気を使って教室を明るくしたり、
余った電気を地域に送ったりする取り組みも行われています。
🍽 サステナブルな「食」を考えよう｜フードロスと地球の関係
エネルギーと同じように、食べ物もサステナブルの大切なテーマです。
世界では、毎年つくられた食料の約3分の1が捨てられているといわれています。
これを「フードロス（食品ロス）」と呼びます。
食べ物をすてると、次のような問題が起きます。
- 食料を作るために使った水やエネルギーがムダになる
- ごみ処理でCO₂が出て地球温暖化につながる
- 世界の食料不足を悪化させる
だからこそ、「食べきる」「買いすぎない」「残さない」ことが大切なのです。
🥦 フードロスを減らす工夫｜家庭でできる３つのこと
1️⃣ 賞味期限を確認してから買う
→ 必要な分だけ買うことで、ムダを減らせます。
2️⃣ 冷蔵庫の中を整理する
→ 食材が見えやすいと、古いものから使えます。
3️⃣ 食べきれる量をよそう
→ “残さず食べる”という心がけが、サステナブルの第一歩。
また、野菜の皮を料理に使ったり、出汁を取った後の昆布を再利用したりと、
「食材を最後まで使い切る工夫」も立派なサステナブル行動です。
🧪 科学の力で変わる「未来の食」
近年、科学技術を使って「新しい食」を生み出す動きが進んでいます。
- 🌱 代替肉（だいたいにく）：大豆などの植物で作るお肉
- 🧫 培養肉（ばいようにく）：細胞を育てて作るお肉
- 🪸 昆虫食：高たんぱくで環境負担の少ない食材
これらは、家畜を育てるときに出るCO₂や水の使用量を減らせるため、
「地球にやさしい食」として注目されています。
未来では、“食べること”が環境を守ることにつながる時代になるかもしれません。
🌍 エネルギーと食はつながっている
電気や食べ物をどう作り、どう使うか――。
この２つは、サステナブル社会の「両輪」です。
たとえば、再生エネルギーで動く冷蔵庫や、太陽光で動く農場が増えれば、
エネルギーと食の両方がサステナブルになります。
理科で学ぶ「エネルギーの変換」も、社会で学ぶ「食の生産」も、
すべては未来の地球を守るための学びなのです。
🍀 クイズ⑤
次のうち、「再生可能エネルギー」にふくまれないものはどれでしょう？
- 太陽光発電
- 石油火力発電
- 風力発電
✅ 正解は 2。
石油は限りある資源で、使えばなくなってしまうため「再生可能エネルギー」にはふくまれません。
🌞 まとめ：自然とともに生きる技術へ
エネルギーも食も、地球の恵みをもとにしています。
だからこそ、自然をこわさずに利用する「知恵」と「技術」が大切です。
サステナブルな未来は、科学の力と人の思いやりの両方で作られる。
それを知ることが、これからの学びのスタートです。
👕 サステナブルファッションとは？｜服と環境問題・リユースの工夫
みなさんは「サステナブルファッション」という言葉を聞いたことがありますか？
おしゃれを楽しみながら、地球の環境も守る――
それが、今世界で広がっている新しいファッションの形です。
服を作ること、買うこと、着ること。
その一つひとつの行動が、じつは地球とつながっているのです。
🧵 服を作るときに起きていること｜見えないところの環境負担
1枚のTシャツを作るのに、どれくらいの水が使われていると思いますか？
なんと、約2700リットル――これは人が2年半で飲む量に相当します。
服を作るには、綿（コットン）や化学繊維などの原料を育てたり作ったりしなければなりません。
そのときにたくさんの水やエネルギーを使い、
染めるときには化学薬品を使うこともあります。
また、安く大量に作られる「ファストファッション」は、
短期間で大量の服を生産・販売し、すぐに捨てられてしまうことが多いのです。
世界では、1年間に約9200万トンもの服がすてられています。
焼却や埋め立てによるCO₂排出は、気候変動の大きな原因になっています。
👗 サステナブルファッションとは？
そこで登場したのが、サステナブルファッション（Sustainable Fashion）。
これは、服を作る人・着る人・地球のすべてにやさしい仕組みを目指す考え方です。
サステナブルファッションのポイントは３つ：
1️⃣ 長く大切に使うこと
お気に入りの服を何度も着て、ムダにしない。
2️⃣ 環境にやさしい素材を選ぶこと
オーガニックコットンやリサイクル素材などを選ぶ。
3️⃣ 作る人の働き方を守ること
安い労働力に頼らず、フェアトレード（公正な取引）を大切にする。
つまり、**“おしゃれを楽しみながら地球も守る”**のが、サステナブルファッションなのです。
🧺 家でできるサステナブルファッションの工夫
難しいことをしなくても、家庭でもすぐにできる取り組みがあります。
- 着なくなった服をリサイクルボックスに入れる
- 古着をフリーマーケットやバザーで再利用する
- ボタンをつけ直したり、サイズを直してリメイクする
- おさがりを兄弟や友達にゆずる
これらはすべて、「服をすてずに循環させる」行動です。
小さな工夫が、大きな資源の節約につながります。
🧶 アップサイクルってなに？
最近よく聞く「アップサイクル」という言葉。
これは、いらなくなったものを、より価値のある新しいものに作りかえることです。
たとえば：
- 使わなくなったジーンズをバッグにする
- Tシャツをクッションカバーにする
- 牛乳パックを小物入れにリメイクする
ただ“再利用”するだけでなく、“新しい命を吹き込む”という点が、リサイクルとの違いです。
こうした発想は、まさに創造的なサステナブル行動といえるでしょう。
🏢 世界と日本のブランドの取り組み
世界のブランドでも、サステナブルファッションが広がっています。
- 🌍 パタゴニア（Patagonia）：壊れた服を無料で修理し、長く使う文化を広めている。
- 👖 リーバイス（Levi’s）：水の使用量を減らした「ウォーターレス製法」を導入。
- 🇯🇵 ユニクロ：服の回収ボックスを設置し、再利用や寄付を実施。
さらに、日本の学生がデザインしたリメイク服を展示するコンテストなど、
若い世代による「サステナブルな表現」も増えています。
💡 ファッションと心のサステナビリティ
サステナブルファッションは、服を長く着るだけでなく、
「物を大切にする心」や「感謝の気持ち」を育てる学びでもあります。
誰かが作ってくれた服を、できるだけ長く大切に使う。
その気持ちは、やがて地球や人を思いやる心にもつながります。
おしゃれを楽しむことと、地球を守ること。
どちらも“自分らしく生きる”ための大切な一歩なのです。
🍀 クイズ⑥
次のうち、サステナブルファッションの考え方にふくまれないものはどれでしょう？
- 服を大切に長く使う
- 着なくなった服をリメイクする
- 安い服を大量に買ってすぐ捨てる
✅ 正解は 3。
「安いからすぐ捨てる」は資源をムダにする行動。
サステナブルファッションでは“長く大切に使う”ことが基本です。
👚 まとめ：おしゃれは未来へのメッセージ
ファッションは、ただの流行ではなく、未来へのメッセージです。
服を選ぶとき、ほんの少し地球のことを考えるだけで、
その一着が“サステナブルな選択”に変わります。
服を買う、着る、直す――そのすべてが、
**地球とつながる「やさしいおしゃれ」**になるのです。
🏫 サステナブルな学校生活をつくろう｜身近にできるエコと探究活動
サステナブルな社会をつくるために、いちばん大切なのは「身近な場所」から始めること。
そしてその身近な場所とは、学校です。
教室、給食、掃除、行事――。
学校生活の中には、地球や地域を大切にする“サステナブルのヒント”がたくさんあります。
🍱 給食から始めるサステナブル｜食べ残しゼロを目指そう
毎日の給食。
もし食べ残しが多いと、食べ物がムダになるだけでなく、
処理にかかるエネルギーやCO₂の排出も増えてしまいます。
そこで、全国の学校では「フードロスゼロ運動」や「食べきりチャレンジ」など、
サステナブルな取り組みが広がっています。
たとえば、班ごとに残さず食べられた日をカレンダーに記録したり、
人気メニューや残りやすい献立をデータ化して改善したりする学校もあります。
“おいしく食べきること”も、立派なサステナブル行動なのです。
💡 電気・水の使い方を見直す｜教室でできるエコ活動
サステナブルな学校づくりは、エネルギーの使い方からも始められます。
- 授業が終わったら電気を消す
- 水道を出しっぱなしにしない
- エアコンの温度を調整してムダをなくす
- 自然の光を活かして授業を行う
こうした行動を「当たり前」にできると、学校全体で大きなエネルギー削減につながります。
さらに、太陽光パネルを設置して「自分たちの学校で発電する」など、
再生可能エネルギーを活かす学校も増えています。
🧹 掃除・リサイクル活動をもっと楽しく
掃除の時間も、サステナブルを学ぶチャンスです。
落ち葉を集めて堆肥にしたり、牛乳パックを再利用したり、
使わなくなったプリントをメモ帳に変えるなど、
「資源を循環させる工夫」を取り入れると、ただの掃除が学びの時間に変わります。
また、PTAや地域の人と協力して「エコキャップ運動」や「リサイクルバザー」を行う学校もあります。
自分たちの手でできることを考え、実行することが“探究学習”そのものです。
🌳 行事もサステナブルに｜エコ文化祭・地域清掃・募金活動
文化祭や運動会などの行事も、工夫次第でサステナブルに変えられます。
- 飾りつけに再利用できる素材を使う
- 使い捨ての紙コップやストローをやめる
- 使い終わった段ボールをアート作品に再利用
- 学園祭の売り上げを被災地や動物保護団体に寄付
このような「楽しく・学びながら貢献できるイベント」を行うことで、
学校全体がサステナブルな文化を育てていきます。
🔎 サステナブル探究活動のテーマ例
総合学習や探究の時間では、サステナブルをテーマにした研究が人気です。
身近なテーマから地球規模の課題まで、自由な発想で取り組めます。
たとえば：
- 学校で使う水の量を調べて節水対策を考える
- 校庭の植物や生物を観察して生物多様性を守る方法を考える
- 「地元の食材だけで給食を作る」プロジェクトを提案する
- 使用済みプリントを集めて再生紙を作る
こうした探究を通して、**「問題を見つけて、自分で解決策を考える力」**が育ちます。
まさに、サステナブルの実践型学びです。
🧭 サステナブルな学校をつくるには？
サステナブルな学校は、先生や生徒だけでは作れません。
地域の人・企業・自治体・保護者が協力して「チーム学校」として動くことが大切です。
たとえば：
- 地元企業と連携してリサイクル活動を進める
- PTAと協力してエコイベントを開催する
- 行政と協働して再エネを導入する
一人の小さな行動も、チームで続ければ大きな力になります。
「みんなで作る学校」が、未来の社会のモデルになるのです。
🍀 クイズ⑦
次のうち、学校でできるサステナブルな取り組みとして正しいものはどれでしょう？
- 給食を残して捨てる
- 牛乳パックを再利用する
- エアコンをつけっぱなしにする
✅ 正解は 2。
牛乳パックをリサイクルすることは、資源をムダにせず再利用するサステナブルな活動です。
🎓 まとめ：学校は未来をつくる“実験室”
学校は、「学ぶ場所」であると同時に、「未来をためす場所」です。
教科書で学んだことを、実際の行動につなげてみる――
それが、サステナブルな学びの第一歩。
身近な学校をサステナブルにできる人は、未来の地球もサステナブルにできる人。
そう思って、明日の学校生活から小さな一歩を踏み出してみましょう。
🌿 サステナブルをテーマにした自由研究アイデア｜家庭・学校でできる実践例
サステナブルの学びは、「調べて終わり」ではなく、実際に行動して体験することが大切です。
自由研究では、身の回りの環境や生活に目を向けることで、
地球や社会とのつながりを感じることができます。
ここでは、家庭・学校・地域でできるサステナブルな自由研究アイデアを、分野別に紹介します。
🔋 理科×サステナブル｜自然の力を使ったエネルギー実験
① 手作りソーラークッカーで太陽の力を体験しよう
段ボール箱にアルミホイルを貼って太陽光を反射させ、
お湯を温めたりマシュマロを焼いたりして「太陽エネルギーの力」を実感します。
② 風の力でLEDを光らせよう
ペットボトル風車やミニ風力発電機を作って、風速や風向と発電量の関係を調べます。
③ 水力・地熱・バイオマスの“ミニ発電模型”を作る
簡単な模型を作って、自然のエネルギーがどのように電気に変わるかを観察。
「エネルギーを作る」と「使う」の関係を考えるきっかけになります。
🍎 社会×サステナブル｜暮らしと経済の関係を調べよう
① スーパーの食品ロス調査
近くのスーパーやコンビニで「賞味期限の近い商品」や「見切り品コーナー」の数を調べ、
廃棄削減の工夫を考える。お店の人に取材できればさらに深い学びになります。
② 地元産の食材を探して“地産地消マップ”を作る
学校や家庭の周りで売られている野菜や果物の産地を調べ、
地元の食材を使うことがどんなサステナブル効果を生むかをまとめましょう。
③ エコな交通手段を調べよう
自転車、電車、電気自動車など、移動手段ごとのCO₂排出量を比較し、
通学・通勤方法の見直しアイデアを提案してみよう。
🏡 家庭科×サステナブル｜暮らしの中でできる工夫
① “水を大切に使う生活”を1週間ためして記録しよう
歯みがき・洗い物・お風呂などの節水方法を考えて、どれくらい水が減らせるかを計測します。
② エコ洗剤やリユース素材を使った掃除実験
重曹・クエン酸・せっけん水などを使い、汚れの落ち方と環境へのやさしさを比較します。
③ 服のリメイクチャレンジ
古いTシャツをエコバッグに変えたり、穴のあいた靴下を縫ってポーチにしたり。
「ものを長く使う」ことの大切さを作品としてまとめましょう。
🎨 美術×サステナブル｜廃材でアートをつくろう
① ごみでアート展を開こう
ペットボトルのキャップ、牛乳パック、段ボールなどを使って、
“ごみを生まれ変わらせるアート”を制作。作品のテーマを「未来の地球」にしてみるのもおすすめです。
② 自然の素材で作品づくり
落ち葉や木の枝、貝がらなどを使って、季節を感じる作品を制作。
「自然の美しさ」からサステナブルの意味を感じ取ることができます。
③ エコポスターをデザインしよう
「使いすぎない」「もったいない」「地球を守ろう」などのメッセージをポスターにして、
学校の廊下や地域イベントで展示してみましょう。
🔬 探究・総合×サステナブル｜問題発見から提案へ
① “ごみゼロな1日”を実践して記録しよう
1日だけでも「ごみを出さない生活」に挑戦！
出たごみの種類・重さを記録して、どうすればゼロに近づけるかを考察します。
② 学校のエネルギー調査隊
教室・体育館・職員室などで使われている電気の量を調べ、
「どこを工夫すれば省エネできるか」を提案します。
③ 未来のサステナブルシティをデザインしよう
理科・社会・美術を組み合わせ、エネルギー・交通・自然・建物を考えた
“持続可能な街”の模型やイラストを作成します。
🪶 まとめ：小さな研究が未来を変える
サステナブルのテーマは、世界の問題を扱うようでいて、
実は「今、自分にできること」から始まります。
自由研究を通して、自分の暮らしの中で地球とつながっていることに気づけたら、
それがもう一つのサステナブルな成果です。
どんな小さな発見も、未来を変えるヒントになる。
「楽しみながら地球を守る」――それが、サステナブル研究のいちばんの目的なのです。
🧩 おさらいクイズ｜サステナブルの意味と未来をふりかえろう！
クイズ①
「サステナブル」という言葉の意味として、正しいものはどれでしょう？
- 一時的に流行していること
- ずっと続けていけること
- すぐに変わってしまうこと
✅ 正解は 2。
サステナブルとは「持続可能な」という意味。未来にも続けられる社会をつくる考え方です。
クイズ②
「サステナブル」と「サーキュラーエコノミー（循環型経済）」の関係で正しい説明はどれ？
- サーキュラーエコノミーはサステナブル社会を実現するための仕組みの一つ
- サステナブルはサーキュラーエコノミーの中の一部
- まったく関係のない考え方
✅ 正解は 1。
サーキュラーエコノミー（循環型経済）は、資源をムダにせず何度も使う仕組みで、サステナブル社会の実現を支えます。
クイズ③
世界で「CO₂排出ゼロ都市」をめざす取り組みをしている都市はどれ？
- ロンドン
- コペンハーゲン
- ニューヨーク
✅ 正解は 2。
デンマークの首都コペンハーゲンは、2030年までにCO₂排出ゼロを目指す世界有数のサステナブル都市です。
クイズ④
次のうち、「再生可能エネルギー」にふくまれないものはどれでしょう？
- 太陽光発電
- 風力発電
- 石油火力発電
✅ 正解は 3。
石油は限りある資源で、再び作ることができないため「再生可能エネルギー」にはふくまれません。
クイズ⑤
「サステナブルファッション」の考え方として正しいものはどれ？
- 安い服をたくさん買ってすぐ捨てる
- 服を大切に長く着る
- 使い終わった服を燃やす
✅ 正解は 2。
サステナブルファッションでは、「長く大切に着る」「リメイクやリユースする」ことが地球を守る行動です。
クイズ⑥
学校でできるサステナブルな活動の例として正しいのは？
- 水を出しっぱなしにする
- 牛乳パックを再利用する
- 給食を残す
✅ 正解は 2。
牛乳パックを再利用することは、資源のリサイクルにつながる身近なサステナブル活動です。
クイズ⑦
自由研究で「サステナブルな取り組み」をテーマにするとき、大切なことはどれ？
- 教科書をうつしてまとめるだけにする
- 実際に行動し、データをとって考える
- まわりの人に全部まかせる
✅ 正解は 2。
サステナブル研究のポイントは「自分でためして考える」こと。小さな行動が大きな発見につながります。
🌈 まとめ：小さな一歩が未来をつくるサステナブルの力
サステナブルとは、「地球・社会・人が、これからもずっと幸せに続いていくための考え方」です。
環境を守ることだけでなく、働く人の権利や、すべての人が安心して暮らせる社会を目指すこともふくまれています。
この考え方は、世界の国や企業だけでなく、
私たち一人ひとりの生活にも深く関係しています。
電気をこまめに消す。
食べ残しを減らす。
服を長く使う。
地域の活動に参加する。
そんな身近な行動の積み重ねが、
やがて地球の未来を支える大きな力になるのです。
また、サステナブルは「学び」とも強く結びついています。
理科で自然のしくみを知り、社会で人や経済のつながりを学び、
家庭科や美術で暮らしを工夫する。
すべての教科が、未来の地球を考える学びにつながっています。
私たちが「何を選び、どう生きるか」を考えること。
それこそが、サステナブル社会を実現する第一歩です。
今日からできることを、ひとつずつ。
あなたの小さな一歩が、未来の地球を明るく照らします。
この記事を書いた人
西田 俊章（MOANAVIスクールディレクター／STEAM教育デザイナー）
公立小学校で20年以上、先生として子どもたちを指導し、教科書の執筆も担当しました。
現在はMOANAVIを運営し、子どもたちが「科学・言語・人間・創造」をテーマに学ぶ場をデザインしています。
