STEAM教育とは

ポイント

AIの時代に、これまでと同じ勉強内容、勉強方法は通用しません。
新しい時代に適応できる資質・能力の育成のためにSTEAM教育が必要です。
MOANAVIなら豊かな体験活動を通してSTEAM教育を総合的に学べます。

STEAM教育とは

STEAM教育は、アメリカを源流とする教育政策です。

変化の激しいこれからの時代を生き抜く力を身につけるために、
Science(科学)
Technology(技術)
Engineering(工学)
Art(芸術)
Mathematics(数学)
を軸に教育を推進していこうというものです。

いわゆる理系科目であるSTEM教育に、デザインや教養などのArtを加えた形で発展してきました。

STEAM教育はこれまでの教育と何が違うのでしょうか。

STEAM教育とこれまでの教育との違い

現在の大人たちが子どもだった頃は工業社会と言われる時代でした。

工業社会では、より品質の高い製品を生産することが求められるので、決められた手順に沿って忠実に作業できる能力が求められていました。
そのため、「読み・書き・計算」といった能力が重要でした。

「読み・書き・計算」を身につけるためには、反復演習は有効な学習法です。
知識をもっている先生が、知識や技能が未熟な子どもたちに知識や技能を伝達する学習形態が効率的であり、「チョーク&トーク」と呼ばれる学習が主流になりました。
一人の先生が大勢の子どもたちに、黒板にチョークで書きながら説明するという学習スタイルです。
現在は、情報社会と言われる時代を経て、超スマート社会と呼ばれる時代に突入していきます。

情報社会では、パソコンなどを使って情報を集めたり、情報を利用したりすることが求められます。
「読み・書き・計算・パソコン」といった能力が重要になったのです。
小中学校の視聴覚室に子どもが利用できるパソコンが配備されたのは、情報社会に適応できるように教育するためでした。

超スマート社会では、人工知能(AI)の進化に伴って、ロボットが状況を判断して、正確に作業を行なってくれるので、人間が行わなければならない仕事は激減していきます。
仕事をしなくてもよくなるのではなく、仕事がなくなるのです。
だからこそ、「人間らしさ」「人間にしかできないこと」「人間とは」といったことを追究していかなければならないのです。

STEAM教育では、科学技術と、「人間らしさ」としてまだAIには難しいとされている「美意識」を使いこなして新たな価値を創造できるようになることを目指しています。
黒板とノートと問題集だけでは絶対に身につけることができません。
「主体的・対話的で深い学び」が必要です。

日本の教育政策

日本の学校教育は、学習指導要領に基づいて行われます。
指導要領は文部科学省のホームページなどからダウンロードすることができるので、学校の先生だけでなく、誰でも読むことができます。

現在の学習指導要領は、超スマート社会に必要な資質・能力の育成ができるように設定されています。
今の子どもたちが学校で受けている教育は、明らかにわたしたち大人が受けてきたものとは変わりました。
先生が話して、一問一答の発問をし、黒板に書いたものを子どもが写すといった授業は、今の学校教育が目指している授業の形ではありません。
とはいえ、過渡期のため、教員の指導方法や指導技術が指導要領に基づくレベルに十分に達していない状況でもあります。
そのため、教員は授業研究会を開くなどして研鑽し、より良い授業を目指して日々頑張っています。
授業参観などで学校に訪れる際は、「新しい資質・能力育成のための新しい授業の形」という視点で授業をご覧ください。

MOANAVIのSTEAM教育

  • 学校や家庭だけでは不足しがちな豊かな体験活動
  • 単科ではなく総合的な学び
  • 仲間と一緒に「よく見る・よく考える・やってみる」
超スマート社会に対応できる資質・能力を育成するために学校教育が変化していく中で、家庭や塾なども教育を変化させていく必要があります。
実際、受験などで問われる問題も、思考力や活用力を問う問題が多くなり、知識再生型の問題ではなくなってきています。

机に向かって自分一人で学ぶことはもちろん大切ですが、問題集に向かって一人で学ぶだけでは身に付けることができない資質・能力があることは確かです。

時間的な制約があるために、学校教育だけでは十分な体験活動が行えないという状況があります。
豊かな体験活動を通して、仲間と協働的に学ぶ経験によって子どもの資質・能力を育成していきましょう。
学習指導要領に「プログラミング」という文字が記載されたことを受け、プログラミング教室が活況になりました。STEAM教育の高まりから実験教室やアート教室も人気です。
MOANAVIでは、「体験教材学ぶ」のではなく、「体験教材学ぶ」ということに重点をおいた教育活動を行なっていきます。

MOANAVIのSTEAM教育の特徴は、実験教室・プログラミング教室・アート教室といった単科の学びではなく、総合的な学びが行えるところにあります。
実験観察・工作・プログラミング・算数数学・読書作文・芸術・教養といった体験教材を通して、仲間と一緒に「よく見る・よく考える・やってみる」ことで、子どもたちの問題解決力を高めます。

そのため、次のような学習を行うことができます。

学習活動例

  • 実験を通して学んだことを使って工作をしました。
    とてもいいものができたので、たくさんの人に見てもらいたいと思いました。
    そこで、ワークショップを開いてみんなにも体験してもらうことにしました。
    友達にも来てもらえるようにチラシを作成しました。
    ワークショップでみんなに上手に説明できるようにプレゼンを作り、発表練習をしました。
    発表では少し失敗してしまったけど、みんなに「すごいね!」って言われてうれしかったです。
    もっといろいろな実験をしていきたいです。
  • 絵を描いたり工作したりした作品がたくさんできました。
    作品が集まったので作品展を開いてたくさんの人に見てもらいたいと思いました。
    せっかくなので、欲しい人に作品を販売しようと思いました。
    みんなで相談しながら作品の値段を決めて販売の準備をしました。
    お釣りを間違えないように気を付けながらお店を開くことができました。
    売上で新しい絵の具と筆と画用紙を買ったので、またたくさん絵を描きたいです。
  • 本を読むことが好きなので、自分でも物語を書いてみたいと思いました。
    キーボードを使って文字を打って、物語を書くことができました。
    場面の様子が伝わるように、挿絵を描いて色も塗りました。
    友達の書いた物語も読ませてもらったらとても面白かったです。
    みんなの物語を集めて本を作ろうと思いました。
    製本業者にデータを送ったらステキな本ができました。
    次はもっと長い物語を書いて本を作りたいです。
これらの活動には、STEAM教育の領域を超えた総合的な学びが必要です。
一つの学びの後にもっと学びたくなる。

そんな学習ができるのはMOANAVIならではです。