AIによって無くなる仕事・生まれる仕事|世界経済フォーラム最新レポートから解説

「AIで無くなる仕事って何?」「これから新しく生まれる職業は?」
そんな疑問を持つ保護者や学生に向けて、この記事では 世界経済フォーラム「The Future of Jobs 2023」レポート や Institute For The Future(IFTF) の調査をもとに、AI時代に変化する仕事の姿をわかりやすく解説します。

さらに、子どもたちが将来に備えて身につけたい 4Cスキル(批判的思考・創造力・協働・コミュニケーション) や、今からできる学び方も紹介します。親子で未来を考える参考にしてください。


AIによって無くなる仕事一覧【2025最新データ】

世界経済フォーラム「The Future of Jobs 2023」によると、現在小学校に通う子どもたちの 65%が今は存在しない仕事に就く と予測されています。
つまり「今ある仕事の一部はなくなる」ということです。

特にAIや自動化で影響を受けやすい職業の例は以下の通りです。

  • レジ係(セルフレジや無人店舗の普及)
  • 事務職(データ入力や管理業務の自動化)
  • 銀行員(ネットバンキングやAI融資の拡大)
  • 工場作業員(ロボット導入による生産ライン自動化)
  • タクシー運転手(自動運転技術の進歩)

これらの仕事はすでに置き換えが始まっており、数十年以内に大きな変化が見込まれます。


AI時代に新しく生まれる仕事・成長分野

一方で、AIやデジタル化が進むことで 新しい仕事 も急速に増えています。
米国の研究機関 IFTF のレポートでは「2030年に存在する仕事の85%は、現在は存在しない仕事」と予測されています。

代表的な成長分野は以下の通りです。

  • AIエンジニア:AIシステムの開発・運用を担う
  • データサイエンティスト:膨大なデータを分析して活用する
  • ロボットメンテナンス技術者:AIやロボットの点検・修理
  • 環境・エネルギー関連:再生可能エネルギーや気候変動対策の分野
  • クリエイティブ職:動画編集・デザイン・コンテンツ制作など

特にAIとデータ関連の仕事は、今後数十年にわたり需要が伸び続けると考えられます。


AIが進化する時代に必要なスキルとは?

AIが仕事を担う時代でも、人間にしかできない力があります。
これからの子どもたちが身につけるべきスキルは大きく次の3つです。

  • デジタルリテラシー:情報を正しく扱い、プログラミング的思考を持つ
  • 創造力・問題解決力:AIでは生み出せない新しいアイデアを形にする
  • コミュニケーション能力:人と協力し、共感しながら物事を進める

未来を生き抜く「4Cスキル」

教育分野で重視される 4Cスキル は、AI時代を生きる子どもにとって欠かせません。

  • Critical Thinking(批判的思考):情報を鵜呑みにせず、自分で分析・判断する
  • Creativity(創造力):新しい価値を生み出す発想力
  • Communication(コミュニケーション):相手に伝え、理解し合う力
  • Collaboration(協働):多様な人と協力して成果を生み出す力

これらの力は、単なる「知識」ではなく 未来の仕事を選び、創り出す基盤 になります。


小学生からできる!未来に備える学び方

「では今、子どもに何を学ばせればいいの?」
保護者の方からよく聞かれる質問です。ここでは実践できる学び方をまとめます。

基礎学力を大切に

読解力・計算力・表現力は、どんな時代でも必要。
✅ 読書習慣
✅ 100マス計算やナンプレ
✅ 日記や作文

デジタルリテラシーを育む

ITやデータを使いこなす基礎を体験的に学ぶ。
✅ プログラミング体験(Scratchなど)
✅ 検索・調べ学習
✅ 表やグラフを使ったデータ分析

自己調整学習を身につける

学習を「与えられるもの」から「自分で選ぶもの」へ。
✅ 学習計画を立てる
✅ 振り返りを習慣化する
✅ 自由研究で興味を深掘り

コミュニケーション・創造力を伸ばす

✅ 家庭内ディスカッション
✅ 発表やプレゼン練習
✅ アート・工作・創作活動


まとめ|AIによる仕事の変化に親子でどう備えるか

AIの進化によって「無くなる仕事」もあれば「新しく生まれる仕事」もあります。
大切なのは、変化に流されず 学び続ける力 を持つことです。

MOANAVI協創学園では、STEAM教育とプロジェクト型学習を通じて、子どもたちが 4Cスキルを自然に身につける環境 を提供しています。
横浜市で不登校支援のオルタナティブスクールとして3年間の実績があり、未来を生き抜く教育を実践しています。

「未来の仕事」に備えたいと考える方は、ぜひ一度ご相談ください。

記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)

STEAM教育デザイナー / MOANAVIスクールディレクター

理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。

📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説


新着記事

干支・十二支とは?由来・時間・方角・桃太郎までわかる日本の知恵【小中学生向け】
干支・十二支の意味や由来を、小中学生にもわかりやすく解説。年を表すだけでなく、時間や方角を示していた理由、鬼門の考え方、桃太郎に登場する鬼や犬・猿・鳥との関係まで、日本文化と結びつけて学べる教材型読み物です。自由研究にもおすすめ。
平安時代|貴族のくらし・文学・信仰・戦いからわかる時代の流れ【小中学生向け】
平安時代は794年に始まり、1185年に終わった約400年続く時代です。藤原氏の摂関政治、貴族のくらし、源氏物語などの文学、仏教や浄土信仰、菅原道真の天神信仰、そして源平合戦までを、年号や人物を明記しながらやさしく解説。小学生・中学生の学習や自由研究、保護者の学び直しにも役立つ教材型読み物です。
奈良時代とは?天平文化・大仏・遣唐使・人々の暮らしがわかる完全ガイド【小中学生向け】
奈良時代とはどんな時代だったのでしょうか。本記事では、天平文化を中心に、奈良の大仏や国分寺、行基の活躍、遣唐使や鑑真による国際交流、土地制度(墾田永年私財法・荘園)、人々の暮らし、古事記・日本書紀・風土記・万葉集までを、つながりが分かるようにやさしく解説します。小学生・中学生の学習や自由研究、保護者の調べ学習にもおすすめの教材型読み物です。
飛鳥時代とは?国づくりの始まりと聖徳太子・大化の改新・法隆寺をわかりやすく解説【小中学生向け】
飛鳥時代とは、日本で本格的な国づくりが始まった時代です。本記事では、聖徳太子と推古天皇の政治、冠位十二階や十七条の憲法、小野妹子と遣隋使、大化の改新、中大兄皇子と中臣鎌足の改革をやさしく解説します。さらに、法隆寺の木造建築や釈迦三尊像などの国宝、仏教文化の広がりも紹介。小学生・中学生の学習や自由研究、保護者の学び直しにも役立つ教材型読み物です。
古墳時代とは何か|古墳・前方後円墳・はにわから分かる国のはじまり【小中学生向け】
古墳時代とはどんな時代?王や豪族の大きな古墳、前方後円墳の形のひみつ、はにわや副葬品から分かる人々のくらし、大和政権の広がりまでを小学生・中学生にも分かりやすく解説します。弥生時代から飛鳥時代へつながる流れも学べ、調べ学習や自由研究にもそのまま使える教材型読み物です。
タイトルとURLをコピーしました