人生を変えるために習慣を変える
人生は1日1日の積み重ねでできています。
1日は1440分で、その時間は、起きてから寝るまで、意識しているか無意識かの違いはあるにせよ、習慣の積み重ねでできています。
ですから、人生の質を向上させるために習慣を改善しようというアプローチは理にかなっています。
習慣は行動の組み合わせでできている
では、習慣はどうすれば変えられるのでしょうか。
習慣は、いくつかの行動の積み重ねでできています。
例えば、⻭磨きをするとしましょう。
⻭ブラシを手に取る前に、いつも必ずやることはありますか。
パッと⻭ブラシを取る人もいると思いますし、うがいをするという人もいると思います。
では、⻭ブラシはどちらの手で掴みますか。
私は左手です。
なぜなら、⻭磨き粉を右手で使うからです。
⻭磨き粉を置いたら、右手で⻭ブラシを掴んで、いつも左下の奥⻭から磨き始めています。
でも、ここまでほとんど無意識のルーチンです。
こうした行動の積み重ねが、⻭磨きの習慣になっています。
行動を支える認知
これらの行動を支えているのが認知です。
行動の前には認知があり、習慣化(熟達)が進むと認知は無意識に変わっていきます。
アフォーダンス
では、私はどうしていつも左手で⻭ブラシを掴み、⻭磨き粉を右手で使えるのでしょうか。
それは、⻭ブラシが左側に置いてあり、⻭磨き粉が右側に置いてあるからです。
では、どうしてそのように置いてあるのでしょうか。
それは、洗面台の形がそのように作られているからです。
主に右利きの人の行動に合わせて右手で使いやすいものを右側に置けるように洗面台がデザインされていて、無意識の
うちに行動をサポートされている(アフォーダンス)のです。
教育で人生が変わる
子どもたちの人生をより豊かなものへと導けるように、私たちは日々教育活動にあたっています。
人生を豊かにするためには1440分の習慣を改善する必要があり、習慣の改善のためには、行動を改善していく必要があります。
私たちは、意識レベル、無意識レベルで子どもたちの行動をサポートしていかなければなりません。
学習環境や授業デザインを考えるとき、洗面台のデザインのようなサポートができるといいですよね。