
「チョーク&トーク」とは? 今の時代にどう向き合うべきか
「チョーク&トーク」は、先生が黒板に書いた内容を生徒がノートに写し、それを先生が詳しく説明するという、伝統的な授業スタイルです。しかし、テクノロジーが進化した今、これまでの方法が必ずしも最適でない時代が来ています。本記事では、「チョーク&トーク」の変遷と、ICT(情報通信技術)を活用した新しい学び方について考え、これからの教育に必要な力とは何かを解説します。
チョーク&トークの特徴
まずは「チョーク&トーク」がどんな方法かを確認してみましょう。
- 先生が黒板に情報を記入
- 生徒はそれをノートに写し、覚える
- 先生が内容を詳しく説明
この方法は、特に1人の先生がたくさんの生徒に同じ内容を教える時に便利でした。1人の先生が大勢の生徒に情報を伝え、知識を習得させるためには、非常に効率的です。
また、昔は1クラスに40人以上の生徒がいることもあり、全員にきちんと教えるには「チョーク&トーク」のスタイルが適していました。
現代のテクノロジーと「チョーク&トーク」
現代では、テクノロジーの進化により、「チョーク&トーク」は変わりつつあります。インターネット、ICT(情報通信技術)、YouTube、ZOOMなどを駆使すれば、授業の形は大きく変わる可能性があります。
- 1人の先生が世界中の生徒に授業を行う
例えば、先生がマイクとプロジェクターを使って大きな会場で授業を行うことができます。さらに、YouTubeを使えば、世界中のどこからでも授業を見ることができます。 - オンライン授業の普及
ZOOMなどのツールを使えば、リアルタイムで遠くの生徒に授業を行うことが可能です。これにより、場所や時間に縛られない学び方が実現します。
つまり、今や「先生が必ず必要」というわけではなく、ICTを使うことで、1人の先生が全世界に授業を配信することができる時代になったのです。
知識の習得には先生は不要?
以前は、知識を得るために先生が必要でしたが、現代では状況が変わりました。今では、タブレットやパソコンを使って、インターネットから自分で情報を調べることができます。
- タブレットやパソコンの活用
自分で検索すれば、より詳しい情報を得ることができ、理解も深まります。たとえば、YouTubeや学習サイトで、わかりやすい動画や説明を見て学ぶことができます。 - 知識を詰め込む時代は終わった?
これからの時代、重要なのは「知識の量」ではなく、「知識をどのように活用して新しい価値を生み出すか」です。つまり、知識を覚えることよりも、得た知識を使って創造する力が求められるのです。
これからの時代に求められる力とは?
今後の教育で重要なのは、ただ知識を詰め込むことではありません。これからの時代に必要なのは、新しい価値を生み出す力、つまり「創造力」です。そのためには、知識をどのように活用するかを学ぶ必要があります。
- 「主体的・対話的で深い学び」
これは、ただ受け身で学ぶのではなく、自分の考えを深めたり、友達と話し合ったりしながら学んでいく方法です。この学び方には、ファシリテーター(進行役)のような先生が必要です。 - 知識を使って新しいことを生み出す力を育てる
知識を使って問題を解決したり、新しいアイデアを出したりする力がこれからの社会では重要です。そのためには、ただ情報を覚えるのではなく、それをどう活用するかを考える授業が必要です。
これからの教育をどう変えていくべきか?
今後の教育では、従来の「チョーク&トーク」に代わって、もっと子どもたちが自分の考えを発表したり、みんなで協力して問題を解決したりするスタイルが求められます。
- 子どもが語る授業スタイル
先生が一方的に教えるのではなく、子どもたち自身が意見を出し合い、みんなで学びを深めることが大切です。子どもたちが自分の言葉で伝え合いながら学ぶことで、より深い理解が生まれます。 - これからの教育者の役割
教師は「教える」だけでなく、子どもたちの学びをサポートする役割が求められます。子どもたちが自分で学び、考える力を育むために、教師はファシリテーターとしての役割を果たす必要があります。
まとめ
これまでの教育方法である「チョーク&トーク」は、効率的であったものの、現代のテクノロジーの進化と社会のニーズに応じて、変化が求められています。今の時代には、知識を詰め込むだけでなく、それを活用して新しい価値を生み出す力が求められています。これからの教育では、ICTを活用した学びや、子どもたちが主体的に考え、協力して問題を解決する力を育てることが大切です。教師の役割も、教えるだけでなく、子どもたちをサポートし、学びを深める手助けをすることに変わっていくでしょう。
これからの教育は、子どもたちが自分で学び、考え、創造する力を身につける場となるべきです。それを支えるために、教育者や保護者も共に新しい学び方に対応していく必要があります。
記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)
STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役
理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。
📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説