ドラえもんの道具
ドラえもんはポケットから様々な道具を取り出し、様々な問題解決に取り組んでいます。
みなさんがドラえもんの道具の中で一番欲しいものはなんですか。
ドラえもんの道具には、似たような機能がついている道具がたくさんあります。
「あれも、これもと用意しなくても、使い方を工夫すれば済むのになぁ。」と思ったことは、一度や二度ではないはずです。
教育の危機的状況
入試の季節が近づくと、「暗記パン」とか「コンピューターペンシル」とかが話題になります。
写して食べたら覚えられるとか、答えを自動で書いてくれるとか、そういう機能があればいいのになぁと思う人が多いのでしょう。
こういう話がいまだに出てくるということは、教育の危機的状況です。
暗記すればなんとかなる知識再生型のテスト、機械的に答えることのできる問題。
確かに知識は思考の土台ですから、既有知識が多ければ多いほど、思考の幅は広がります。
でも、これからの時代は、頭の中に知識を入れておくことよりも、知識がどこにあるか、どうすれば手に入れられるかを知っていることが重要です。
スマートフォン
みなさんのポケットにも1990年代くらいのドラえもんが見たらびっくりするような道具が入っています。
そう、スマートフォンです。
電話ができる、メールも送れる、写真も撮れる...だけじゃない。
広辞苑だって六法全書だって百科事典だって、文字検索が可能な状態でポケットに入れて持ち運ぶことができます。
人間では相当時間のかかる計算だって一瞬でできます。
離れた場所にいる専門家に意見を求めることだってできるのです。
つながりを生かして学ぶ協働学習
自分一人の頭の中にあるものだけで勝負できる世界なんて、今やちっぽけなものです。
だからこそ、協働学習が必要だとされているのです。
「ノートの持ち込み可」の大学のテストがありましたが、本当の意味でスマートフォンが普及したら、「スマートフォンの持ち込み可」となるでしょう。
目の前に横たわる、正解の見えない問題を、どんなアプローチで解決していけばよいか、自分のもてるつながりを全て
動員して取り組む力が試されます。
子どもたちには一人一台のタブレットが配当されました。
日々の授業の中で、子どもたちが知識を活用した協働学習に取り組むことができるように、私たち教師も成⻑し続けなければなりません。