
不登校支援とは?
親ができること&学びの選択肢を解説!
お子さんが不登校になり、「どう対応すればいいのかわからない」「このままで大丈夫なの?」と不安を感じていませんか? この記事では、不登校の現状や原因、親ができるサポート方法を詳しく解説します。また、学校以外の学びの選択肢や横浜市の相談窓口についても紹介します。お子さんの未来を前向きに考えるためのヒントをお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
不登校は増えている?現状と原因を知ろう
(1) 不登校の現状
文部科学省の最新の調査によると、日本の小中学生の不登校は年々増加しています。
- 全国の不登校児童生徒数:約30万人(2023年度)
- 小学生:約10万人/中学生:約20万人
これは過去最高の数字であり、学校に行きづらい子どもが増えていることがわかります。
また、不登校の期間が長期化する傾向もあり、早めの対応が重要です。
(2) 不登校の主な原因とは?
不登校の原因はさまざまですが、大きく分けると以下のようなものがあります。
✅ 学校環境によるもの
- いじめや友人関係のトラブル
- 授業についていけない、勉強が苦手
- 先生との相性が合わない
- クラスの雰囲気になじめない
✅ 家庭環境によるもの
- 親の期待やプレッシャー
- 家庭内のストレス(親の不仲・転勤・経済的問題など)
- 生活リズムの乱れ
✅ 心と体の問題
- 発達特性(HSP、ASD、ADHDなど)が影響している
- 起立性調節障害(朝起きられない)などの体調不良
- 不安障害、うつ症状などの心理的な要因
重要なのは、「原因を特定すること」よりも「子どもの気持ちを理解すること」です。
不登校の子どもに親ができること
親としては「どうすればいいの?」と不安になるかもしれませんが、まずは子どもが安心できる環境を作ることが大切です。
(1) まずは子どもの気持ちに寄り添う
親が焦ると、子どもはさらにプレッシャーを感じてしまいます。
✅ 避けたほうがいい言葉
× 「なんで学校に行かないの?」
× 「勉強しないと将来困るよ」
× 「他の子はちゃんと行ってるのに…」
✅ 安心できる言葉かけの例
〇 「学校がつらいんだね、話してくれてありがとう」
〇 「今は少し休んでも大丈夫だよ」
〇 「何かできることがあったら言ってね」
子どもの気持ちを否定せず、受け止めることが大切です。
(2) 生活リズムを整える
不登校になると、昼夜逆転や生活リズムの乱れが起こりやすくなります。
✅ 生活リズムを整えるポイント
- 朝は決まった時間に起きる(無理のない範囲で)
- 朝日を浴びる(体内時計をリセット)
- 食事の時間を一定にする
- 軽い運動や散歩を取り入れる
いきなり全部を変えるのは難しいので、できることから少しずつ試してみましょう。
(3) 「学校に行かなくても学べる」と伝える
「このままだと勉強が遅れる」と心配になる子もいますが、学校以外にも学びの場はあります。
親が「学ぶことは学校だけじゃないよ」と伝えてあげるだけでも、子どもは安心します。
不登校でも学べる!学びの選択肢
(1) フリースクール・オルタナティブスクール
✅ 特徴
- 学校のようなカリキュラムはなく、自由に学べる
- 少人数制で先生との距離が近い
- 自然体験・アート・プログラミングなど幅広い活動がある
MOANAVIのようなオルタナティブスクールも、不登校の子どもが安心して学べる場所の一つです。
(2) オンライン学習・通信教育
✅ メリット
- 自分のペースで勉強できる
- 家から出なくても学べる
- 学び直しや得意分野の強化が可能
YouTube、スタディサプリ、NHK for Schoolなどを活用するのもおすすめです。
不登校支援の具体的な制度と相談先
(1) 横浜市の相談窓口
✅ 一般教育相談
- 電話:045-624-9414
✅ 24時間子どもSOSダイヤル
- 電話:0120-078310
✅ スクールカウンセラーによる教育相談
- 学校のカウンセラーに相談する
まとめ:不登校は「終わり」ではなく、新しいスタート!
「学校に行けない」となると、親も子どもも不安になりがちですが、不登校は決して「終わり」ではありません。子どものペースを尊重しながら、新しい学びのスタイルを一緒に探していくことが大切です。
「学校に行かなくても学べる場所はたくさんある」
「子どもの未来には、さまざまな可能性が広がっている」
親子で一緒に、安心して過ごせる環境を見つけていきましょう。
MOANAVIのご紹介

MOANAVIは、学校に通うことが難しいお子さんや、自分に合った学びを探しているお子さんのためのオルタナティブスクールです。横浜を拠点に、子ども一人ひとりの個性や興味を大切にした教育を提供しています。
MOANAVIが大切にしていること
🔹 少人数制で、一人ひとりに寄り添った学び
🔹 「科学・言語・人間・創造」の4つの軸で、枠にとらわれないカリキュラム
🔹 座学だけでなく、対話・体験を通じて深く学ぶ
🔹 学びを通じて、自分の未来を自分で選び取る力を育む
MOANAVIでは、「学校に行かなくても、子どもはしっかり成長できる」という考えのもと、子どもたちが自分らしく学べる環境を整えています。「この子に合った学びの場を探したい」「安心して過ごせる場所を見つけたい」と思ったら、ぜひ一度MOANAVIにご相談ください。
記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)
STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役
理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。
📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説