横浜近郊の代表的オルタナティブスクール5選|選び方と特徴を徹底比較

「横浜でオルタナティブスクールを探しているけれど、どんな学校があるの?」
そんな疑問に応えるために、この記事では横浜市および近郊エリアで2025年度以降も運営されている代表的なオルタナティブスクール5校を厳選してご紹介します。

各校の教育理念や対象年齢、特徴を比較しやすい表にまとめ、
さらに「どんな家庭や子どもに向いているか?」という視点からも丁寧に解説しています。

シュタイナー教育、サドベリー教育、自然体験型学習、STEAM教育、自己調整学習など、さまざまな教育スタイルの中からお子さまに合った学びの場を見つけるための参考にご活用ください。

1. オルタナティブスクールとは?【基礎知識】

オルタナティブスクールとは、一般的な公立・私立学校とは異なる教育方針や学びのスタイルを持つ学校の総称です。
個性尊重や自由な学び、子ども主体の教育を重視し、特に不登校や学校に馴染めない子どもたちの受け皿として注目されています。

主な教育理念

  • 自由な学びの選択肢を尊重
  • 子ども一人ひとりのペースや興味に合わせた指導
  • 自律性や主体性の育成
  • 協調性や社会性の涵養

メリット

  • 学校に馴染めなかった子どもも安心して学べる
  • 多様な学習スタイルがあり、個性を伸ばせる
  • 自己表現や社会参加の機会が豊富

デメリット

  • 通常の学校に比べて学習指導要領に準拠していない場合があるため、進学や資格取得に配慮が必要
  • 費用が高いケースも多い
  • スクールの数が限られており、地域によっては選択肢が少ない

2. 横浜近郊でオルタナティブスクールを選ぶ際のポイント

  • アクセス:通いやすさは継続に大切。横浜市内・近郊の立地か、送迎やオンライン対応も要チェック。
  • 教育理念・カリキュラム:シュタイナー、サドベリー、STEAMなど、スクールごとに方針が違うので子どもの性格や興味に合うか確認。
  • 対象年齢・学年:学校によって対応年齢が違うため注意。
  • 費用:月謝や入学金の相場を把握し、家庭の予算に合うか。
  • サポート体制:不登校や発達障害への対応、保護者連携の充実度。
  • 口コミ・評判:実際の保護者や卒業生の声を参考に。

3. 横浜近郊オルタナティブスクール5選【詳細紹介】


1. MOANAVI(モアナビ)(横浜市西区)

  • 概要
    MOANAVIは横浜市西区に拠点を持つオルタナティブスクールで、STEAM教育(科学・技術・工学・アート・数学)と自己調整学習を融合した独自の教育システムを採用しています。子ども主体のプロジェクト学習を通じて、自分で学び方を選択し、主体的に取り組む力を育てます。
  • 特徴
    • 対象年齢:小学生から中学生
    • 教育内容:プロジェクト型学習、自己調整学習、STUDY POINT制度など独自のポイントシステム
    • 不登校支援:学校に馴染みにくい子どもも安心して学べる環境を提供
    • 場所:横浜市西区(詳細は公式サイトをご確認ください)
    • 公式サイト:https://moanavi.com

2. 横浜シュタイナー学園(横浜市緑区)

  • 概要
    横浜シュタイナー学園は、シュタイナー教育を基盤とした小中一貫の学校です。芸術やリズム、自然との調和を重視した少人数制の教育環境を提供しています。子どもの個性や発達段階を尊重し、全人的な成長を促します。
  • 特徴
    • 対象年齢:小学生から中学生
    • 教育内容:シュタイナー教育のカリキュラム、自然観察、手仕事、リズム教育など
    • 所在地:横浜市緑区十日市場町(詳細は公式サイトでご確認ください)
    • 公式サイト:https://yokohama-steiner.ed.jp

3. ヒミツキチ森学園(葉山町)

  • 概要
    ヒミツキチ森学園は湘南エリアに位置し、自然環境を活用したオルタナティブ教育を行う学校です。イエナプラン教育の要素を取り入れ、子どもたちの自律性と協調性を育みます。森や自然の中での体験学習を重視し、子どもが主体的に成長できる環境を提供しています。
  • 特徴
    • 対象年齢:主に小学生〜中学生
    • 教育内容:自然体験、協働学習、イエナプラン教育
    • 所在地:神奈川県三浦郡葉山町(詳細は公式サイトでご確認ください)
    • 公式サイト:https://himitsukichi-school.com

4. 湘南サドベリースクール(茅ヶ崎市)

  • 概要
    湘南サドベリースクールは、自由と対等を基本理念とするサドベリー教育を実践する学校です。4歳から18歳までの子どもを対象とし、子ども自身が学びの主体となり、社会体験と融合した学びを提供しています。
  • 特徴
    • 対象年齢:4歳〜18歳
    • 教育内容:サドベリー教育、自由選択学習、社会参加の機会
    • 所在地:神奈川県茅ヶ崎市(詳細は公式サイトをご確認ください)
    • 公式サイト:https://shonan-sudbury.org

5. 横浜YMCAオルタナティブ(港北区・戸塚区など)

  • 概要
    横浜YMCAが運営するオルタナティブスクールは、支援型のプログラムを提供し、居場所づくりと学習支援を両立しています。特に不登校の子どもたちに安心できる環境を提供し、個々のペースに合わせた学びをサポートします。
  • 特徴
    • 対象年齢:小中学生中心(詳細はプログラムによる)
    • 教育内容:居場所支援、学習支援プログラム、生活支援
    • 所在地:横浜市港北区、戸塚区ほか(詳細は公式サイトを参照)
    • 公式サイト:https://www.yokohamaymca.org/program/program-alt/

4. 横浜近郊オルタナティブスクール5校比較表(2025年7月現在)

スクール名対象年齢教育内容所在地公式サイト
MOANAVI小中学生STEAM教育+自己調整学習、プロジェクト型学習横浜市西区moanavi.com
横浜シュタイナー学園小中一貫シュタイナー教育、芸術・リズム教育横浜市緑区十日市場yokohama-steiner.ed.jp
ヒミツキチ森学園小中学生自然体験、イエナプラン教育葉山町himitsukichi-school.com
湘南サドベリースクール4歳〜18歳サドベリー教育、自由選択学習茅ヶ崎市shonan-sudbury.org
横浜YMCAオルタナティブ小中学生中心居場所支援、学習支援プログラム港北区・戸塚区等yokohamaymca.org

5. 特徴の違いを活かした選び方のポイント

  • MOANAVIが向いているのは
    STEAM教育やプロジェクト学習に興味があり、不登校支援の環境を求める家庭。
  • 横浜シュタイナー学園が向いているのは
    芸術や自然との調和を重視し、全人的な育成を求める家庭。
  • ヒミツキチ森学園が向いているのは
    森や自然体験を通じて自律性や協調性を育みたい家庭。
  • 湘南サドベリースクールが向いているのは
    自由で主体的な学びや幅広い年齢の子どもに対応した環境を求める場合。
  • 横浜YMCAオルタナティブが向いているのは
    居場所支援や生活支援と学習支援の両方を必要とする子どもや家庭。

6. 具体例:こんな家庭・子どもにおすすめ

事例おすすめスクール理由
学校に馴染めず勉強に不安があるMOANAVI、横浜YMCAオルタナティブ自己調整学習や居場所支援があり安心して通える
芸術や手仕事、自然体験を重視横浜シュタイナー学園、ヒミツキチ森学園芸術的表現や自然体験を通じた全人教育ができる
自由で主体的な学びを尊重したい湘南サドベリースクール自由と対等を重視した学びが実践されている

7. まとめ

横浜近郊のオルタナティブスクールは多様な理念や教育スタイルで個性豊かな選択肢があります。
お子さまの特性やご家庭のニーズに合ったスクール選びのため、公式サイトの情報や見学会に参加することをおすすめします。

記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)

STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役

理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。

📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説


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