不登校でも大丈夫?子どもが安心して成長できる学びの選択肢を解説

お子さんが学校に行きたがらず、不登校になったらどうしますか?この記事では、不登校になった子どもがどのように成長していくのか、その過程で親ができること、そして学校以外の学びの選択肢についてわかりやすく解説します。横浜でオルタナティブスクールを運営するMOANAVIの視点から、子どもたちが安心して学び続ける環境についても紹介します。


お子さんの「不登校」、どう受け止める?

お子さんが「学校に行きたくない」と言い始めたとき、多くの親御さんは驚き、不安を感じるものです。
「甘えなの?」「無理にでも行かせるべき?」そんな思いが頭をよぎるかもしれません。

しかし、不登校の背景にはさまざまな理由があります。

  • 学校の環境が合わない(クラスの雰囲気、先生との関係など)
  • 人間関係の悩み(いじめ、友達関係のストレス)
  • 学習の遅れやプレッシャー(授業についていけない、成績が気になる)
  • 生活リズムの乱れや体調不良(朝起きられない、体調がすぐれない)

大切なのは、まず 「子どもの気持ちを受け止めること」 です。
無理に登校を促すのではなく、安心できる環境を整えることで、子ども自身が自分のペースで前を向けるようになります。


不登校の子どもが育つ3つのステップ

不登校の子どもが成長していく過程には、大きく分けて3つの段階があります。

① まずは「安心できる環境」を作る

不登校になったばかりの時期は、子ども自身も戸惑いや不安を抱えています。
この時期に大切なのは、「親が安心感を与えること」 です。

  • 「学校に行かないとダメ」とプレッシャーをかけない
  • できるだけ生活リズムを整える(昼夜逆転の防止)
  • 好きなことに取り組める時間をつくる

② 興味を広げ、「学ぶ楽しさ」を取り戻す

少し落ち着いてきたら、子どもの興味を引き出すことが大切です。

  • 読書、絵を描く、ゲーム、プログラミングなど好きなことに打ち込む
  • 動物園や博物館など、外に出る機会をつくる
  • 料理や工作など、体を動かす学びを取り入れる

③ 社会とのつながりを持ち、自分のペースで成長する

不登校だからといって、学校に戻ることだけが目標ではありません。
「自分に合った学びの場」を見つけることで、子どもは安心して成長できます。

  • フリースクールやオルタナティブスクールへの通学
  • オンラインでの学習や交流
  • 地域の活動やボランティアへの参加

学校以外の学びの選択肢とは?

学校に通わなくても、子どもが成長できる学びの場はたくさんあります。

① 自宅学習(ホームスクーリング)

  • 自分のペースで勉強できる
  • 親子の時間が増える
  • ただし、孤立しやすいので社会とのつながりを意識することが大切

② フリースクール・オルタナティブスクール

  • 学校以外の学びの場で、対話や体験を重視した教育を受けられる
  • 横浜にもさまざまな選択肢がある
  • 学校復帰を前提とせず、子どものペースに寄り添った支援が可能

③ オンライン学習

  • 全国どこからでも学べる
  • 自分に合ったペースで勉強ができる
  • ただし、対面でのコミュニケーション機会が減る可能性がある

MOANAVIという選択肢:対話と体験を大切にする学びの場

MOANAVIは、横浜で開校している オルタナティブスクール です。
学校に通わない子どもたちが 「対話と体験」 を通じて成長できる環境を提供しています。

MOANAVIの特徴

  • 子ども一人ひとりに寄り添った学び
  • 対話を大切にし、自己表現の力を伸ばす
  • 体験型のプログラムを通じて、生きる力を育む

MOANAVIでは、子どもたちが「安心して学べる場」をつくることを大切にしています。
学校に行かない選択をしたとしても、子どもは自分のペースで成長していけます。


まとめ:不登校は「成長のチャンス」

不登校は決して「終わり」ではなく、「新しい学びの始まり」です。
お子さんが安心して自分らしく成長できる環境を見つけることで、長い目で見たときに大きな力になります。

MOANAVIでは、子どもたちが「自分に合った学び方」を見つけるお手伝いをしています。
「子どもに合った学びの場を探している」という方は、ぜひ一度MOANAVIの個別相談をご利用ください!

記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)

STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役

理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。

📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説


新着記事

人を思う街ってどんな街?子どもたちと描く未来のスマートシティ
4月のフリーオープンデーでは、「スマートシティをデザインしよう!」をテーマに、未来の街づくりを子どもたちと一緒に考えるSTEAMプログラムを開催しました。街に必要なものを自由に発想しながら、“誰もが心地よく暮らせる社会”について考える時間に。MOANAVIが大切にしている「科学・言語・人間・創造」の学びを通して、4Cスキル(創造力・批判的思考・協働・コミュニケーション)を育む一歩となりました。子どもたちの素直な視点から見えた未来都市のアイデアと、そこに込められた“人を思う力”を、ぜひご覧ください。
遊びの中に学びがある 〜ルールを工夫する力〜
MOANAVIでは、遊びをただの「余暇」ではなく、大切な「学びの場」として捉えています。今日は、外遊びと中遊びの時間に、子どもたちが見せてくれた“学びの瞬間”をご紹介します。怪我をした子も楽しめるルールの工夫や戦略性のあるボードゲームを通して、MOANAVIの子どもたちが学んだ力とは?
アートもAIができる時代、だからこそ「人間を学ぶ」STEAM教育が必要です。
AI(人工知能)がますます私たちの生活の中に入り込んできています。数年前までは「AIが絵を描く?音楽を作る?」と驚いていたことが、今では日常的に行われるようになりました。画像生成AIや自動作曲ツールなど、かつて“人間らしさの象徴”とされた創造的な行為でさえ、AIがこなせるようになった時代に、私たち人間は「何を学ぶべきか」を改めて考える必要があります。MOANAVI(モアナビ)では、STEAM教育を中心に据えながらも、あえて「人間を学ぶ」というテーマを重視しています。この記事では、MOANAVIの実践を通して、これからの教育においてなぜ「人間中心の学び」が大切なのかを、やさしくわかりやすくお伝えします。
【お祭りプロジェクト活動報告】子どもたちがつくった立て看板が完成しました!
MOANAVIで進行中の「お祭りプロジェクト」。子どもたちがゼロから企画・準備・運営にチャレンジするこのプロジェクトの一環として、手づくりの立て看板がついに完成しました!今回の看板制作は、単に「宣伝のための道具を作る」ことが目的ではありませんでした。誰に向けて、どんな言葉で、どんな色や形で届けるか――。「デザインすること」そのものを、学びのプロセスとして子どもたち自身が体験することを大切に進めてきました。
「勉強しなさい!」を言わなくても大丈夫。子どもの家庭学習を自然に促す方法とは?
家庭学習や宿題をめぐって子どもとバトルが絶えない…そんな保護者の悩みに応えるのが、"動機づけ"の学習理論と、子どもの行動を促す実践的な仕組みです。本記事では、学びへのやる気を引き出す「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の活用法、MOANAVIの取り組み事例を紹介しながら、家庭でできる学習サポートのヒントをお届けします。
タイトルとURLをコピーしました