ゴールデンウィーク明けに増える「不登校」──子どもが学校に行きたくない本当の理由と、保護者ができること

はじめに

ゴールデンウィーク明け、小学生や中学生の中には「学校に行きたくない」「朝起きられない」「なんとなく体調が悪い」と感じる子が増えてきます。
実はこの時期、子どもの不登校が急増することは、全国の教育現場でもよく知られています。

MOANAVIでは、学習支援とともに、子どもたちの「心の声」に寄り添う教育を大切にしています。
本記事では、なぜGW明けに不登校が増えるのか、そして子どもの気持ちに寄り添いながら保護者ができるサポートについて、私たちの視点からお伝えします。


ゴールデンウィーク明けは、子どもが「がんばりすぎた反動」が出やすい時期

1. 長期休みで生活リズムが崩れやすい

ゴールデンウィークは連休が続き、夜更かしや朝寝坊が日常になります。リズムが崩れると、学校生活に戻るのが一気に負担になることもあります。

2. 4月の環境変化に無理して適応してきた

新しい学年、新しいクラス、新しい先生や友達。子どもはたくさんのことを気にかけ、がんばって適応しようとします。
GWでふと立ち止まったときに、「実はしんどかった」と気づく子も少なくありません。

3. 勉強が本格化し、「ついていけない」と感じやすい

新学期の授業は、GW前後から難易度が上がり本格化します。
「勉強が急に難しくなった」「質問できない」など、つまずきのきっかけが不登校の原因になることもあります。

4. 周囲と比べて自信を失いやすい

友達関係や学力、運動面など、周囲と比べて「自分はだめだ」と感じてしまうと、学校そのものが「行きたくない場所」になってしまいます。


MOANAVIにも「行きづらさ」を感じている子が来ています

MOANAVIでは、不登校や行き渋りのある子どもたちも多く通っています。
なかには「朝になると頭痛がする」「教室の雰囲気が苦手」「勉強がわからないのが恥ずかしい」といった理由で、学校に行けなくなった子もいます。

でも、MOANAVIに来て「自分のペースで学べる場所がある」「自分の“できる”を見つけてもらえる」と感じたことで、少しずつ笑顔を取り戻していく姿を私たちはたくさん見てきました。


保護者ができる6つのこと──MOANAVIの視点から

1. 「学校に行きたくない」気持ちをそのまま受け止める

子どもが「行きたくない」と言ったとき、「何言ってるの」「甘えないで」と反応してしまうと、ますます心を閉ざしてしまいます。

MOANAVIでは、「その気持ち、大事にしてるよ」という姿勢を何より大切にしています。保護者の方にも、まずは気持ちを受け止める姿勢をおすすめしています。

2. 「できていること」を一緒に見つけてあげる

MOANAVIの学習では、「結果」より「行動」に着目します。
たとえば「今日は5分だけ勉強した」「机に向かった」「ランドセルを開けた」など、行動をポイント化して、前向きな評価につなげています。

おうちでも、「起きられたね」「顔を洗えたね」と、小さな一歩を見つけてあげることが、子どもの自信回復につながります。

3. 学校以外の安心できる居場所を知っておく

MOANAVIのように、「学校じゃなくても安心して過ごせる場所」があることで、子どもは「逃げ場がある」と感じることができます。
安心できる居場所があれば、エネルギーが回復し、再び学校に向かう意欲が生まれることもあります。

4. 勉強の遅れを責めず、「今できること」を一緒に考える

MOANAVIでは、自己調整学習(自分に合った量・難易度・ペースで学ぶ)を取り入れています。
子どもにとって、「わからないところに戻っていい」「先に進まなくていい」と思えることが、心の安定につながります。

保護者も、「何ページ進んだか」ではなく、「今日はどんな気持ちだったか」を一緒に見てあげられると、学習に前向きになれます。

5. 保護者自身も相談できる場所を持つ

子どもが不登校になったとき、保護者自身も不安になります。「どうしたらいいのか」「誰にも相談できない」と感じる方も多いです。

MOANAVIでは、保護者の方とのコミュニケーションも大切にしています。
一人で抱え込まず、誰かに話せる場所を持つことが、結果的に子どもの安心にもつながります。

6. 「学校に戻す」ことより「心のエネルギーを育てる」ことを大切に

不登校になっても、「今は休むことが必要な時期なんだ」と考えてあげることが大切です。
MOANAVIでも、まずは子どもが安心できる環境の中で、少しずつ元気を取り戻すことを第一に考えています。


まとめ:子どもが「またやってみたい」と思えるために

ゴールデンウィーク明けに増える不登校は、「心のエネルギー切れ」のサインかもしれません。
学校に行ける・行けないという結果よりも、「今、どんな気持ちでいるのか」「どんな支えが必要なのか」に目を向けてあげてください。

MOANAVIは、子どもが「やってみたい」「学ぶって面白い」と思えるきっかけを、保護者の皆さんと一緒に育てていく学び場です。
もし「この子に合う場所が見つからない」と悩んでいる方がいらっしゃったら、どうぞ一度ご相談ください。


お問い合わせ・見学について

MOANAVIでは、無料体験や個別相談を随時受け付けています。
不登校・行き渋りのお子さんも安心して参加できるカリキュラムと、あたたかなコミュニティをご用意しています。

▼ 詳しくはこちらからお問い合わせください

記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)

STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役

理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。

📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説


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