遊びの中に学びがある 〜ルールを工夫する力〜

MOANAVIでは、遊びをただの「余暇」ではなく、大切な「学びの場」として捉えています。
今日は、外遊びと中遊びの時間に、子どもたちが見せてくれた“学びの瞬間”をご紹介します。


学校に行きづらい日があっても、
学びを止めない選択肢があります。

モアナビ協創学園では、
一人ひとりの現在地から、
無理のない一歩を整えていきます。

👉 実際の学びの様子を見る

外遊び:走れない友だちも楽しめる「かくれんぼ」の工夫

今日の外遊びは、少し変わった“かくれんぼ”。
鬼が数を数えていた場所に先にタッチすればセーフになる、「缶蹴り」に近いルールを取り入れた遊びです。

鬼に見つからないように隠れるのはもちろん、見つかったあとも鬼より早く“スタート地点”に戻ればセーフ。
鬼との距離を見て、タイミングよく飛び出す“かけひき”が勝利のカギとなります。

でも今日は、足を怪我して走れない子が参加していました。
そこで子どもたちは話し合い、「最後の一人になるまで見つからなければ、その人はセーフ」という新しいルールを追加しました。

このルールのおかげで、走れない子でも“隠れ続ける”ことでセーフになるチャンスが生まれました。
そして、この工夫は、怪我をしていない子たちにとっても新しい戦略を考える楽しさにつながったのです。

子どもたちのやさしさがきっかけで生まれたルールが、みんなの楽しさに変わる。
まさに「遊びのユニバーサルデザイン」と言える体験でした。


中遊び:戦略が鍵のボードゲーム「コリドール」

室内では、ボードゲーム「コリドール」で対戦。
ルールはとてもシンプル。相手より先に自分の駒をゴールに導くだけ。でもその道のりは簡単ではありません。

前に進むだけではなく、相手の進路をフェンスでブロックしたり、逆に相手の作った道をうまく利用したり。
先を読む力、計画する力、そして柔軟な発想力が試されます。

さらに今回は、MOANAVIオリジナルのハンデ戦ルールも導入。
勝った人は次の対戦で使えるフェンスを1枚相手に渡さなければなりません。

フェンスが少なくなればなるほど、相手の配置を読む力がより重要に。
負けた人は多くのフェンスを使えることでリベンジのチャンスが増え、どちらにとっても「次のゲームが楽しみ」になる仕組みです。

勝っても負けても、また次を楽しめる。
そんな工夫が、長く仲良く遊び続ける秘訣なのだと子どもたち自身が教えてくれました。


アナログな遊びだからこそ生まれる「思いやりのルール」

デジタルゲームが主流の今、子どもたちが自分たちでルールを作り、相手の気持ちを想像しながら遊びをつくっていく機会は、ますます貴重になっています。

MOANAVIでは、こうしたアナログな遊びの中でこそ育まれる“思いやり”や“協調性”、“創造的な工夫”を大切にしています。
今日もまた、子どもたちの遊びの中に、たくさんの学びがありました。

まとめ

MOANAVIでは、日常の「遊び」がそのまま学びのフィールドになります。
外遊びでは、誰もが楽しめるルールを自分たちで考え、仲間を思いやる力や集団の中で調整する力を自然に育んでいました。
中遊びのボードゲームでは、戦略を考えながらも“次も一緒に遊べる仕組み”を作り出す工夫が光りました。

デジタルでは味わえない、アナログな遊びの中だからこそ育つ「思いやり」と「創造力」。
MOANAVIの子どもたちは、今日も遊びの中で大切な力を育てています。

記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)

STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役

理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。

📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説


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