自己調整学習:自分で考え、学びを深める力を育てよう

「勉強しなさい!」と言われても、なかなかやる気が出ない…そんな経験はありませんか?
自己調整学習とは、自分で学習の進め方を考え、よりよく学ぶ力のことです。
この記事では、自己調整学習の意味や、どのように身につけられるのかについて、具体的な例を交えてわかりやすく解説します。


学校に行きづらい日があっても、
学びを止めない選択肢があります。

モアナビ協創学園では、
一人ひとりの現在地から、
無理のない一歩を整えていきます。

👉 実際の学びの様子を見る

ジャンケンに勝つために考えること

「来週もまた見てくださいね、ジャンケン、ポン!」
テレビ番組の最後にジャンケンをすること、ありますよね。

みなさんは、ジャンケンをするときに何を出すか考えていますか?
「グーをよく出す」「最初はパーを選ぶことが多い」など、自分なりのクセがあるかもしれません。
また、相手のクセを読んで手を決めることもあるでしょう。

ジャンケンの勝率を上げるためには、次のようなことを考えることが大切です。

  • 自分のクセを知る:「自分はいつもグーを出しがちだな…」
  • 相手のクセを考える:「この人はチョキをよく出す気がする」
  • 場面ごとに戦略を変える:「みんな同じ手であいこになったから、次は変えてみよう」

ジャンケンは単なる運ではなく、頭を使って戦略を立てることができます。
これと同じように、勉強や普段の生活でも、自分の行動を振り返りながら考えることが大切です。


メタ認知ってなに?

ジャンケンで勝つために「どうすればよいか?」と考えることは、メタ認知のひとつです。

メタ認知とは、「自分がどのように考えているのかを意識すること」。

例えば、テスト勉強のときにこんなことを考えたことはありませんか?

  • 「この問題、前も間違えたな…」 → 自分の苦手なポイントを把握
  • 「この方法で覚えたけど、やっぱり別のやり方のほうがいいかも?」 → 学習方法を見直す

このように、「自分はどう考えているのか?」「どうすればもっとよくなるのか?」と振り返ることが、メタ認知の力です。

メタ認知には、次の2つのプロセスがあります。

① モニタリング(振り返る)

  • 自分の考え方や行動を観察すること
  • 例:「今の勉強方法で本当に覚えられているかな?」

② コントロール(調整する)

  • 状況に応じて学習の進め方を変えること
  • 例:「さっきの方法では覚えにくかったから、違う方法を試してみよう!」

この「モニタリング」と「コントロール」がうまくできると、勉強や日常生活での問題解決がスムーズになります。


自己調整学習とは?

自己調整学習(Self-Regulated Learning)とは、自分で学習の進め方を考え、調整しながら学ぶことです。

例えば、次のような行動が自己調整学習の一例です。

  • 学習計画を立てる:「今日は漢字を20個覚えよう!」
  • 自分の理解度を確認する:「この問題、本当にわかってるかな?」
  • 勉強方法を工夫する:「いつも書いて覚えるけど、今日は音読してみよう!」

自己調整学習では、メタ認知を活用しながら、学習を自分で管理していくことが大切です。


学校の授業で自己調整学習を活かすには?

先生が教えるだけでなく、子どもたちが自分で学びを深めるための工夫が必要です。

先生の役割

先生は、子どもたちが自分の学習をモニタリングし、コントロールできるようにサポートします。

  • 考えを言葉にする機会を作る:「なぜそう思ったのか説明してみよう」
  • 学習の振り返りを促す:「今日の授業で気づいたことを書いてみよう」
  • 必要なアドバイスをする:「次はこうしてみたらどうかな?」

子どもたちができること

  • 学んだことを振り返る:「今日の授業で何を学んだかな?」
  • わからないところを整理する:「どこが難しかった?」
  • 試行錯誤しながら進める:「このやり方でうまくいくかな?」

自己調整学習を家庭で実践する方法

家庭でも、子どもが自己調整学習を身につけられるようにサポートできます。

親ができること

  • 「どうすればうまくいく?」と問いかける
    • 例:「今日はどんな方法で勉強するの?」
  • 失敗しても次に活かせるよう声をかける
    • 例:「この方法は合わなかったね。次はどうする?」
  • 学習計画を一緒に立てる
    • 例:「宿題はどの順番でやる?」

子どもができること

  • 「何を目標にするか?」を考える
    • 例:「次のテストで80点以上取る!」
  • 「どの方法がよかったか?」を振り返る
    • 例:「ノートに書くより音読のほうが覚えやすかった!」
  • 「次はどうするか?」を考える
    • 例:「次の単元も同じ方法で勉強してみよう!」

親子で一緒に振り返る習慣を作ると、子どもが自分で学習をコントロールする力が育ちます。


まとめ

自己調整学習とは、自分で学習を振り返り、工夫しながら進める力のことです。

ポイントのおさらい

✅ メタ認知を活用する(モニタリング&コントロール)
✅ 勉強のやり方を自分で考える
✅ 学校や家庭で実践する

この力が身につくと、「勉強しなさい!」と言われなくても、自分で学習を進められるようになります。
少しずつ、自己調整学習の力を育てていきましょう!


MOANAVIで自己調整学習を伸ばそう!

MOANAVIでは、対話と体験を大切にした学習を通して、子どもたちの「考える力」を育てています。
「自分で学ぶ力をつけたい」「もっと楽しく学びたい」そんな方は、ぜひMOANAVIのプログラムをチェックしてみてください!

記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)

STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役

理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。

📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説


新着記事

小学校の教科書にない問題で、中学の教科書を開いて進めた
小学校の教科書に載っていない社会の問題に出会ったとき、子どもが選んだのは「止まること」ではなく「別の資料を探すこと」でした。平安時代の貴族の生活を学ぶ中で、中学の教科書を自力で活用しながら学習を進めた実践記録です。知識を覚えるだけではない、「調べて学ぶ力」が育った一場面を記録しました。
「少しむずしかったです。」から始まった、はじめてのわり算
「すごく楽しかったです。」と話していたぼうグラフの学習のあと、子どもが挑戦したのは初めてのわり算でした。「少しむずしかったです。」と振り返りながらも、十のくらいから順番に考え、一のくらいへと進み、最後には一人で解けるように。MOANAVIで記録された、初めてのわり算に向き合った子どもの小さくて大きな成長の記録です。
「1200の25%がわからなかった。」から始まった算数検定7級の1週間
算数検定7級の過去問題に挑戦した1週間の記録。最初は「すらすらミスなしでできた」と振り返っていた一方で、「1200の25%を求める問題」やタクシー料金の文章題では立ち止まる場面もありました。しかし数日後には「%の求め方がわかった」「円周の求め方がわかった」と言葉が変化。最後に残された「わからなかったけれど、よく考えたらできた」という一言に、学びの積み重ねが表れていました。
「それ、教科書のどこに書いてある?」同じ机で学んだ6年生たちの社会の時間
社会の教科書を真ん中に置き、「国民の権利と義務」と「政治の仕組み」という異なる単元を学んだ2人の6年生。別々のプリントに取り組みながらも、同じ教科書を開き、お互いに確かめ合い、教え合いながら学習を進めていました。答えを与えられるのではなく、自分で調べ、考え、仲間と対話しながら理解を深めていく。MOANAVIで実際に見られた、学びがつながる教室の一場面を記録しました。
「前は書けなかったのに」何度も取り組んだ社会で見えた小さな変化
社会の学習で何度も取り組んでいた内容。東日本大震災に関する問いがなかなか定着しなかった子どもが、今回ついに前回書けなかった問題に答えられました。繰り返し学ぶことの価値と、小さな成長の積み重ねが見えた実践記録です。
タイトルとURLをコピーしました