
自己調整学習:自分で考え、学びを深める力を育てよう
「勉強しなさい!」と言われても、なかなかやる気が出ない…そんな経験はありませんか?
自己調整学習とは、自分で学習の進め方を考え、よりよく学ぶ力のことです。
この記事では、自己調整学習の意味や、どのように身につけられるのかについて、具体的な例を交えてわかりやすく解説します。
ジャンケンに勝つために考えること
「来週もまた見てくださいね、ジャンケン、ポン!」
テレビ番組の最後にジャンケンをすること、ありますよね。
みなさんは、ジャンケンをするときに何を出すか考えていますか?
「グーをよく出す」「最初はパーを選ぶことが多い」など、自分なりのクセがあるかもしれません。
また、相手のクセを読んで手を決めることもあるでしょう。
ジャンケンの勝率を上げるためには、次のようなことを考えることが大切です。
- 自分のクセを知る:「自分はいつもグーを出しがちだな…」
- 相手のクセを考える:「この人はチョキをよく出す気がする」
- 場面ごとに戦略を変える:「みんな同じ手であいこになったから、次は変えてみよう」
ジャンケンは単なる運ではなく、頭を使って戦略を立てることができます。
これと同じように、勉強や普段の生活でも、自分の行動を振り返りながら考えることが大切です。
メタ認知ってなに?
ジャンケンで勝つために「どうすればよいか?」と考えることは、メタ認知のひとつです。
メタ認知とは、「自分がどのように考えているのかを意識すること」。
例えば、テスト勉強のときにこんなことを考えたことはありませんか?
- 「この問題、前も間違えたな…」 → 自分の苦手なポイントを把握
- 「この方法で覚えたけど、やっぱり別のやり方のほうがいいかも?」 → 学習方法を見直す
このように、「自分はどう考えているのか?」「どうすればもっとよくなるのか?」と振り返ることが、メタ認知の力です。
メタ認知には、次の2つのプロセスがあります。
① モニタリング(振り返る)
- 自分の考え方や行動を観察すること
- 例:「今の勉強方法で本当に覚えられているかな?」
② コントロール(調整する)
- 状況に応じて学習の進め方を変えること
- 例:「さっきの方法では覚えにくかったから、違う方法を試してみよう!」
この「モニタリング」と「コントロール」がうまくできると、勉強や日常生活での問題解決がスムーズになります。
自己調整学習とは?
自己調整学習(Self-Regulated Learning)とは、自分で学習の進め方を考え、調整しながら学ぶことです。
例えば、次のような行動が自己調整学習の一例です。
- 学習計画を立てる:「今日は漢字を20個覚えよう!」
- 自分の理解度を確認する:「この問題、本当にわかってるかな?」
- 勉強方法を工夫する:「いつも書いて覚えるけど、今日は音読してみよう!」
自己調整学習では、メタ認知を活用しながら、学習を自分で管理していくことが大切です。
学校の授業で自己調整学習を活かすには?
先生が教えるだけでなく、子どもたちが自分で学びを深めるための工夫が必要です。
先生の役割
先生は、子どもたちが自分の学習をモニタリングし、コントロールできるようにサポートします。
- 考えを言葉にする機会を作る:「なぜそう思ったのか説明してみよう」
- 学習の振り返りを促す:「今日の授業で気づいたことを書いてみよう」
- 必要なアドバイスをする:「次はこうしてみたらどうかな?」
子どもたちができること
- 学んだことを振り返る:「今日の授業で何を学んだかな?」
- わからないところを整理する:「どこが難しかった?」
- 試行錯誤しながら進める:「このやり方でうまくいくかな?」
自己調整学習を家庭で実践する方法
家庭でも、子どもが自己調整学習を身につけられるようにサポートできます。
親ができること
- 「どうすればうまくいく?」と問いかける
- 例:「今日はどんな方法で勉強するの?」
- 失敗しても次に活かせるよう声をかける
- 例:「この方法は合わなかったね。次はどうする?」
- 学習計画を一緒に立てる
- 例:「宿題はどの順番でやる?」
子どもができること
- 「何を目標にするか?」を考える
- 例:「次のテストで80点以上取る!」
- 「どの方法がよかったか?」を振り返る
- 例:「ノートに書くより音読のほうが覚えやすかった!」
- 「次はどうするか?」を考える
- 例:「次の単元も同じ方法で勉強してみよう!」
親子で一緒に振り返る習慣を作ると、子どもが自分で学習をコントロールする力が育ちます。
まとめ
自己調整学習とは、自分で学習を振り返り、工夫しながら進める力のことです。
ポイントのおさらい
✅ メタ認知を活用する(モニタリング&コントロール)
✅ 勉強のやり方を自分で考える
✅ 学校や家庭で実践する
この力が身につくと、「勉強しなさい!」と言われなくても、自分で学習を進められるようになります。
少しずつ、自己調整学習の力を育てていきましょう!
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記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)
STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役
理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。
📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説