
授業が楽しくなる評価
「テストの点数だけで成績が決まるの?」と思ったことはありませんか? 実は、評価にはさまざまな種類があり、学びを深めるための方法もあるのです。この記事では、評価の種類や、授業を楽しくする評価方法についてわかりやすく解説します。
1.96点はすごい!?
たとえば、あなたが理科のテストで 96点 を取ったとしましょう。
このテストの 平均点は65点 なので、とても高い得点ですね。
クラスメイトの結果を見てみると、
- 花さん も 96点
- 一郎さん は 93点
3人とも 「A」評価 でした。
さて、この結果をどう感じますか?
「自分はとてもよく頑張った!」と思うかもしれませんが、具体的にどこが良かったのか、あるいはどこを改善すれば100点が取れるのか、点数だけではわかりません。
このように、 点数だけの評価(評価方法:Evaluation)には限界 があるのです。
2.指導と評価の一体化とは?
学校の先生にとって、 評価はとても大切な仕事 です。
「指導と評価の一体化」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、
- 「指導をしたら評価をしなければならない」
- 「評価をもとに、次の指導を考えるべきだ」
という考え方です。
しかし、もし 「評価=点数化」 と考えてしまうと、こんな問題が出てきます。
- 授業が堅苦しく感じてしまう
- 評価するのに時間がかかる
- 学力向上の効果があまり期待できない
特に 点数だけの評価では、子どもたちの成長の様子を十分に知ることができません。
では、どうすればいいのでしょうか?
3.点数化する評価「Evaluation」とは?
テストの結果を 数値化 して評価する方法を Evaluation(エバリュエーション) といいます。
Evaluationの特徴
- 得点をもとに、学力を数値で比較できる
- クラスの平均点や順位がわかる
- A・B・Cなどのランク付けが簡単
しかし、この方法には 問題点 もあります。
- 点数だけでは「何ができて、何ができていないのか」がわからない
- 100点を目指す努力はできるが、「具体的に何を改善すればいいか」がわからない
- 同じ点数でも、間違えたポイントが違う場合がある
たとえば、花さんとあなたは 同じ96点 ですが、 間違えた問題は同じでしょうか?
もしかすると、花さんとあなたは 違うところで間違えているかもしれません。
点数だけでは、学びの質を高めるヒントが少ないのです。
4.学びを深める評価「Assessment」とは?
点数だけではなく、 学習の成果を多様な方法で伝える評価 を Assessment(アセスメント) といいます。
Assessmentの特徴
- 学びのプロセスを重視する
- 間違いの原因を明らかにする
- 子どもの成長をサポートする
例えば、次のような フィードバック を受けると、 どこをどう直せばよいか がわかりやすくなります。
- 「この考え方がいいね!」
- 「ここの部分をもう少し考えてみよう」
- 「この解き方で進めてみたらどうかな?」
また、先生が 親指を立てて「グッド!」と無言で伝える だけでも、子どもにとっては ポジティブなフィードバック になります。
5.アセスメントで授業が変わる!
アセスメントを授業に取り入れると、こんな変化が生まれます。
① 学習の方向性が明確になる
子どもたちは「何が良くて、何を直せばいいのか」がわかるため、 学びのコンパス になります。
② 学習中に改善できる
アセスメントは、 学習後ではなく、学習中に行うのがポイント です。
「このまま進めても大丈夫?」と確認しながら学ぶことができます。
③ 子どもが主体的に学べる
先生が評価するだけでなく、 子ども同士でも「お互いの良さを見つけ、高め合う」ことができる のです。
アセスメントを意識した授業を行うと、子どもたちは学び合いながら成長できます!
6.「指導と評価の一体化」から「指導とアセスメントの一体化」へ
「指導と評価の一体化」を 「指導とアセスメントの一体化」 と考えると、授業の雰囲気は大きく変わります。
- 点数化だけに頼らず、学びのプロセスを評価する
- 一人ひとりの良さを見つけて伸ばす
- 先生も子どもたちも授業が楽しくなる
アセスメントを意識すれば、 授業が「評価のための場」ではなく、「学びを深める場」へと変わるのです!
まとめ
Evaluation(点数化する評価)の特徴
❌ 点数だけでは「何をどう直せばいいか」がわからない
❌ 同じ点数でも間違えた部分が違う場合がある
Assessment(学びを深める評価)の特徴
✅ 学びのプロセスを評価する
✅ 具体的な改善点がわかる
✅ 子どもが主体的に学べる
評価の目的は 「学力を数値で測ること」ではなく、「学びを深めること」 です。
点数だけではなく アセスメント を活用して、子どもたちの成長をサポートしていきましょう!
MOANAVIでは、子どもたちの「学び」を大切にしています

MOANAVIでは、 「対話と体験」を大切にした学習 を提供しています。
子どもたちが主体的に学び、自分の力を伸ばせるような環境を整えています。
「子どもに楽しく学んでほしい!」と考えている保護者の皆さん、
ぜひ MOANAVIの学習プログラム をチェックしてみてください!
記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)
STEAM教育デザイナー / 株式会社MOANAVI代表取締役
理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。
📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説