読書感想文との闘い

読書感想文との闘い

夏になると思い出されるのが読書感想文の宿題ですね。
「何を書いたらいいのかわからない。」
「だけど決められた枚数を書かないといけない。」
こういったプレッシャーがあるために、
「読書感想文が嫌だなぁ。」
「書いたけどあらすじばっかり。」
と言うお子さんも多いのではないでしょうか。
また、そもそも読書が苦手なお子さんもいると思います。

そんなお子さんに読書感想文の宿題に取り組ませるのはおうちの方も骨が折れますよね。
しまいにはおうちの人が代わりに書くような羽目に…

でも大丈夫。
読書感想文を書くにはちょっとしたコツがあります。
コツさえつかめれば、本を読むことも読書感想文を書くことも、どんどん楽しくなっていきますよ。

読書感想文が書けない理由

読書感想文が書けないのにはいくつかの理由があります。
まずはなぜ読書感想文が書けないのかを考えることから始めましょう。
①本を楽しく読めていない。
読書感想文が書けない理由として、本を楽しく読めていないことが考えられます。
楽しくないと感じている本を読んでも、子どもがその世界に没頭したり、新しい気づきを得たりすることが難しいです。
そのため、読書をしても自分なりの感想をもつことができないので、読書感想文が書けないということになります。
②文字を書くことが苦手。
これは読書感想文に限らないことなのですが、文字を書くことに抵抗がある場合があります。
お子さんは学校で書いているノートを見てください。
内容がきちんと整理されず、黒板に書かれていることをただ写してあるだけだったり、そもそもノートをきちんと書いていなかったりすることはありませんか。
書くことが苦手な理由も様々ありますが、 読書感想文や作文などの書く作業が楽しくないので、読書感想文を書きたくないということになります。
③何を書いたらいいか分からない。
小学校の国語の授業では、読書感想文そのものの書き方を学習する時間はほとんどありません。
そのため、本を読んで自分の感想をまとめて発表するという経験が子どもにはあまりないのです。
経験がないために、子どもたちは一生懸命その本の内容を伝えようとがんばります。
その本が好きであればあるほど、その本のあらすじについて一生懸命説明しようとがんばってしまうのです。
本の内容はその本を読めば分かります。
ポップなどを作って本を紹介する学習もありますが、読書感想文に求められている内容を把握できていないので、読書感想文が書けないということになります。

書けない理由を取り除こう

読書感想文は闘う相手でも苦痛な時間でもありません。
読書感想文の宿題を出す側の意図としては、読書感想文を書くという活動を通して本の世界に親しみ、自分の世界を広げて欲しいのです。

ですから、読書感想文が書けない理由があるのであれば、それを取り除いてあげさえすれば子どもたちはもっと本の世界に親しむことができるはずです。


①の本を楽しく読めてないことが理由ならば、読書感想文の課題図書にこだわらず、子どもと一緒に本屋や図書館に行ってみて、表紙の絵が気に入った本や、短くて読みやすそうな本などを選んでみましょう。
大人が読んで欲しい本と子どもが読みたい本の間には壁があるかもしれませんが、子どもが読みたいと言って本を選んだその経験を大切に価値付けてあげてください。


②の文字を書くことが苦手なことが理由ならば、文字を書く負担を減らしてみましょう。
読書の感想を書くのではなく、本について話し合うのであれば、その本の楽しさを誰かと共有する喜びに変えることができるでしょう。

特に、原稿用紙に文字を書く場合、文字を減らしたり書き加えたりすることがとても難しくなります。
原稿用紙の正しい使い方など、気にしなければならない要素も増えていきます。

そこで、子どもが話す本の内容や感想について代わりに書き留めてあげたり、スマホやタブレットなどの録音機能や音声入力機能を使って、その本の楽しさについてまとめていきましょう。
子どもが書くのは最後に清書する時だけでもいいです。
③の何を書いたらいいか分からないことが理由ならば、読書感想文の基本的な型を学んだり、「自分と比べながら読む」などの本の読み方を工夫したりしてみましょう。

自分が子どもの時に、作文の書き出しを「ぼくは」「わたしは」として、その先に何を書いていいか分からずに手が止まった経験はありませんか。
作文や読書感想文の書き出しを「ぼくは、わたしは」で始める事はおすすめしません。

本当に伝えたいこと、一番強く心に残ったことやそのシーン、登場人物のセリフや行動などから書き始めるようにしてみましょう。

本を読むときには、「面白いな」「このシーンが好きだな」「自分だったらこうするな」 などを感じた部分に付箋を使ってメモを貼っていきましょう。
1回目は純粋に本を楽しんだ方が良いので、できれば2回目に読むときに付箋が使えるといいですね。

1冊の本を友達と交互に読むなどして、友達がどんな場面に付箋を貼ったのか、どんなことを感じたのかを交流できると、本を読むことがもっと楽しくなりますし、読みもより深まります。

読書感想文を楽しもう

読書感想文を書かなければいけないから書くというのでは、やっぱり楽しくないですよね。
また、読書感想文は夏の風物詩のようになっていますが、夏だけしかやってはいけないというものでもないはずです。
子どもたちが本を読んで楽しみ、その感想を友達と自由に交流できるような文化が広がっていくといいですね。
いつもは忙しくてあまり本を読まなくなってしまった人も、子どもの読書感想文をきっかけにして一緒に本を読む楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。

MOANAVIで読書感想文

MOANAVIでは子供たちが読書を楽しんだり、感想を交流したりしながら学ぶことができます。
読書感想文の指導も行っております。
せっかく読書感想文に取り組むのであれば、楽しく学んでもらいたいですね。
子どもたちがもっと学びたくなる場所をご用意してお待ちしてます。