
勉強嫌いの子がやる気を出すきっかけ5選
今日から家でできる実践ワザ
「うちの子、勉強が嫌いで全然やろうとしない…」そんな悩みを抱える保護者の方は少なくありません。実は、勉強嫌いの子どもでも“やる気”を引き出す仕組みは作れます。本記事では、教育心理学の理論をもとに、家庭ですぐに取り入れられる5つのきっかけ――「まず5分だけ」「選べる学び」「実行意図カード」「見える化と褒め方」「環境デザイン」――をご紹介します。小さな一歩から、子どもが自分から動き出す習慣づくりを始めましょう。
勉強が嫌いでも動く。「やる気」は“始めると出てくる”
「やる気が出ないから勉強しない」のではなく、始めるからやる気が出ることが多いもの。今日は、家庭で今日からできる“動き出すための5つのきっかけ”を紹介します。MOANAVIの実践(STUDY POINT/STEAM)とも相性抜群です。
① まず5分&1問だけ:スモールステップで“作業興奮”を起こす
- やること:タイマーで5分。ドリルは1問だけ。
- 理由:はじめの一歩がハードルを下げ、動き出せば脳が温まり集中が続きやすい。
- 声かけ例:
- NG「30分やりなさい」→ OK「まず1問だけ一緒にやろう」
- コツ:終わったら必ず一度切る。「続けたい」は子どもから出てくる言葉に。
② 「選べる」設計:興味の橋渡し+自己決定感
- やること:同レベルのタスクを2〜3択で提示し、子どもに選ばせる。
例)計算5問 / 漢字1行 / 読書5分 - 理由:自分で選ぶ=自律性が満たされ、やる気が上がる。
- 興味の橋渡し:好きな漫画・レシピ・ゲームを「題材」にし、教科へ接続。
例)料理好き→レシピの分量で分数/ゲーム好き→攻略文で読解
③ 実行意図カード:「いつ・どこで・何を」で自動化
- やること:
「帰宅したら(いつ)ダイニングで(どこで)計算1問(何を)」
をカードに書き、見える所に貼る。 - 理由:やる気に頼らずルーティン化。
- つまずき対策(If-Then):
- もし疲れていたら→水を一口飲んでから5分
- もし忘れたら→お風呂の前に1問
- 親の役割:リマインドは合図だけ。「カード、どうする?」で十分。
④ 見える化&プロセス賞賛:自己効力感を育てる
- やること:壁カレンダーやシール表で、取り組んだら**✔︎**。
- 理由:視覚化は「できた」を積み上げる快感=自己効力感を強化。
- 褒め方:点数ではなく行動を言語化。
- OK「時間を守って始められたね」
- OK「途中でわからなくても5分続けたのえらい」
- MOANAVI式:成績ではなく取り組みをポイント化(STUDY POINT)→継続がゲーム化。
⑤ 環境デザイン&“ごほうびの束ね方”
- やること:机の上は教科書と鉛筆だけ。スマホは別室。
- 理由:見えるものが行動を決める。誘惑は遠ざけ、教材は近づける。
- テンポテーション・バンドリング(抱き合わせ)
- 勉強5分+お気に入りの音楽はこの5分だけ
- ドリル1枚+終わったら一緒にココア
- 注意:ごほうびは毎回の点数ではなく取り組んだ事実に紐づける。
すぐ使えるテンプレ
実行意図カード(書いて貼るだけ)
- 帰宅 → 手洗い → 水を一口 → 勉強5分 → 自由時間
- 朝食後 → 漢字1行 → 出発
1週間ミニ計画(例)
- 月:計算5問 火:読書5分 水:漢字1行 木:自由研究5分 金:復習5分
OK/NG声かけ早見表
- NG「なんでやらないの?」→ OK「どれなら今できそう?(選択肢)」
- NG「まだ終わってない!」→ OK「ここまで進んだね(進捗の可視化)」
うまくいかない時のリセット法
- 量を半分に(5分→2分、1行→半行)
- 時間帯を変更(夜→朝、帰宅直後→おやつ後)
- 科目を変更(得意科目から再開)
- 親の期待を下げる:「今日は始められたら成功」に基準を戻す
まとめ
- 始めればやる気は出る(5分&1問)
- 自分で選べると動きやすい
- いつ・どこで・何をで自動化
- 見える化+プロセス賞賛で自信を貯金
- 環境を整え、ごほうびは行動に結びつける
MOANAVIでは、STUDY POINTで「取り組む行為」を評価し、STEAMで好きから学びへ橋渡しする設計を日常運用しています。勉強嫌いでも“動ける仕組み”を一緒に作っていきましょう。
記事を書いた人

西田 俊章(Nishida Toshiaki)
STEAM教育デザイナー / MOANAVIスクールディレクター
理科・STEAM教育の専門家として、20年以上にわたり子どもたちの学びに携わる。文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』の著者であり、TVやラジオで教育解説の経験ももつ。「体験×対話」の学びを大切にし、子どもたちが楽しく学べる環境を提供している。
📚 経歴・資格
✅ 文部科学省検定済教科書『みんなと学ぶ 小学校理科』著者
✅ 元公立小学校教員(教員歴20年)
✅ 横浜国立大学大学院 教育学研究科 修士(教育学)
✅ TVK『テレビでLet’s study』理科講師として出演
✅ Fm yokohama『Lovely Day』でSTEAM教育を解説